Episode Guide

1-03:サーファーの青春
(The Green Room,1990/10/11,1992/6/2,1995/4/23)

金曜日、ジムはミネソタからビバリーヒルズに超してきたばかりなのに、1週間もシカゴへ出張している。シンディはまるで母子家庭みたいよぉと冗談まじりの愚痴を言っている。今夜には戻れそうだという。

【彼との出会い】
ブランドンは、アンドレアに「中西部からウエストビバリーに移ってみて〜転校生は語る」というタイトルでエッセイを書くように言われた(新聞の記事)が、どうも気に入らない...そうアンドレアに言ったが、結局書くことになってしまった。期限は月曜日。

理工クラスの教室にやってきたブランドンは、コンピュータを使用して何か作成しているスコットに話しかけた。スコットが「理想的ダンスフロア」のフロアプランを作成していると説明すると、脇から意地の悪い生徒がイチャモンをつけてきた。コンピュータの消去ボタンを押そうとした時、クールな生徒が仲裁に入った。
休み時間、ブランドンは仲裁に入ったクールな生徒が階段で読書しているのを見つけ、「さっきは実にあざやかだったね」と声をかけた。彼はああいう奴は見かけ倒しだから、こっちもハッタリをかましてやったという。ブランドンは彼を昼食に誘ったが、彼は気が進まないとの返事をして、フィールドトリップしに行こうとブランドンを連れ出した。彼はブランドンのことを「ミネソタ」と呼んでいた。

【サラとの出会い】
ブランドンが連れてこられたのは、今朝自分の夢に出てきたビーチだった。夢の中でブランドンはサーフィンをしていた。砂浜には彼のサーフィン仲間がいた。男性2人、女性1人。二人を見つけた仲間は「ディラン」と彼のことを呼び、「グリーンルームが待ってる」と言って海へ走った。ディランは仲間とサーフィン、ブランドンもブギーボードを借りて楽しんだ。
仲間の女性が声をかけてきた。ブランドンは「グリーンルーム」が何かを聞いてみた。グリーンハウスは一番いい波のことで、その波を乗り越えることがサーファー達の夢だという。
ディランは彼等と深い付き合いをしているわけではないらしい。ディランはあまり自分のことを話さないけれども、学校の友達といるよりも気楽に付き合えるから一緒にサーフィンをしているのでは...と、その彼女が話してくれた。
彼女はベティ...サーフィン仲間(デュアン、エリック)はサラを馬鹿な女という意味でベティと呼ぶらしいが、本当の名前はサラといった。自分も本名の方が好きだが、合わせてやっているんだとブランドンに話した。住んでいるのもビバリーヒルズではない。
サラは週末はサンライズサーフィンをするので、ブランドンにも来ないかと誘った。ブランドンは「じゃ行こうかな...サラ」と返事をした。

【スティーブの勘違い】
デビッドはスティーブに、サマンサの出演する番組を見たとご報告するが、スティーブは「自分は親の出るテレビ番組は見ない」と、とっとと行ってしまった。

スティーブは、サマンサ(スティーブの母親で大女優)から、メル・シルバーというプロデューサーの息子デビッドが同じ高校にいるはずだから、彼に合ったら親切にしておいてね!と頼まれた。スティーブは、話しが終わると自分のへやのテレビをつけた。回したチャンネルはサマンサの出演している「ハートリーハウス」だった。
スティーブは言いつけ通り、デビッドに、自分の母親がメル・シルバー(デビッドの父親)によろしく伝えてくれと頼まれたと話した。それを聞いたスコットは、サマンサ・サンダースと父親が知り合いなのか?と尋ねたが、デビッドは知らないけど気にしていない。
また、スティーブは「今度ランチでもどうだ?」と誘った。自分の母親とデビッドの父親と...と言うと、父親は昼間は手術があるからディナーでもいい?と返事をした。ほえ?プロデューサーのメル・シルバーの息子のデビッドじゃないの?と気付いたスティーブは、勘違いしていたと言って去った。デビッドの父メル・シルバーは外科医だった。

【ディランの正体】
シンディは明日には戻れるはずだったジムの出張が長引くと知らされ、ちょっとショック。ブランドンに「せっかくのご馳走も台無しだわ」と言うと、自分も新聞の記事を書きに図書館へ行くので、食事はいらないと断わられて、さらにショック。
しかし、ブランドンが出かけたのは図書館ではなかった。ディランとサンセット大通りへやってきたのだ。ディランは、偶然そこで出くわしたデュアン、エリック、サラを「スリルを味わいたいなら付いてこいよ」と誘った。ブランドンは車に積んであった「バイロン全集」を見つけた。ディランが言うには、そいつも自分と同じでワルなんだそうだ。詩を読むディランを意外に感じたブランドンは、そのことを彼等も知っているのかと尋ねると、奴等に詩はわからないだろうが、サラは違うと答えた。そして「彼女を駄目にしているのは奴等で、人生もっといいことがあっていいはずなのに...特にベティは」とブランドンに話した。

やってきた高級なホテル(ベルエイジ・ホテル)は、彼等は不釣り合いだった。ブランドンが何をしに来たんだ?と尋ねると、友達を訪ねてきたのさぁとディランが答えた。ディランは客室廊下をウロウロしてから、その友達とやらの部屋へと入った。まるで不法侵入者のようなマネをして...ブランドンは自分達は不法侵入をしていると思い込んでいた。
勝手にルームサービスを頼むディランに、ブランドンはバレたらどうするんだ?自分は帰る!と言って、部屋を出ていってしまった。ディランはブランドンの後を追ってエレベータホールまでやってきた。ブランドンは、二人の脇を通ったルームサービスの係員と親しく話すディランを見て、あの部屋はディランが借りているものだとわかった。しかしディランを理解することのできないブランドンは、怒ったままホテルを後にした。 ディランの両親は海外に行っているため、よくここに来ているらしい。

【ブレンダの悩み】
ブレンダはケリーとドナと3人で、ビーチに来た。
金曜日、ブレンダがケリーに週末の予定を聞くと、ビーチで日焼けをするということで、ブレンダも誘われたのだ。ケリーは先週は仰向けで焼いていたので、背中を焼きにいくという。自分は真っ白だわというと、ケリーがセコスステートビーチへ連れてってくれることになったのだ。
ケリーはビーチに着ていく洋服を選びにブティックへやってきた。ブレンダがどれも高いので自分には...とこぼすと、「高いものはやっぱりいいと思うけど?」と言って、気に入った洋服を手当たり次第に手にした。ブレンダは、カードで支払いをするケリーをうらやまし半分、あきれ半分で見ていた。

ブレンダはケリーのように高価でクールな洋服が買えないから...と、手持ちのジーンズをブティックにあった150ドルのジーンズみたいに作り直そうとしていた。シンディはそれを手伝いながら、学校がハードだという話しをブレンダから聞くと、「親もこれで大変なのよ!どの家も立派で付き合いも大変だし、みんな綺麗な身なりをしていて...」と愚痴をこぼした。ブレンダは「綺麗なのかなぁ...高いのは確かだけどね、でもケリーがカードでバンバン買い物をするところを見ると、うらやましいと思うわ」と言いながら、ジーンズを完成させた。

土曜日、朝になっても機嫌の悪いブランドンは、海へ行くための支度をしていたブレンダに、夕べは図書館ではなくディランと一緒だったことを話した。ディランは問題児として有名で、パリで女の子で妊娠させたことがあると噂があるらしい。

ケリーが赤いオープンカーで迎えにやってきた。ブランドンが「あんな車をもってたらどんなだろうな?」、シンディが「あんな娘を持ってたらどんなかしら?」とケリーを見ながら言っていると、夕べ作り直したジーンズとシャツを着たブレンダが降りてきた。その姿をみたブランドンはケリーのファッションと比べたら、超いかしてる!と褒めた。それを聞いたブレンダはケリーはどんな?と聞き返し、「ミュージックビデオのコピー商品さ」とブランドンが答えた。

ブレンダはブランドンも一緒に海へ行くように誘った。ブランドンも初めは乗り気ではなかったが、一緒に行くことにした。
ところが天気は曇り空で、とっても寒い。ブレンダとドナは暖かい格好をしていたが、ケリーはタンクトップ&ショートパンツだった。無理しないでなにかを着たら?とドナに言われたケリーは、「着膨れするためにお金かけてんじゃないのよ」と超不機嫌。

【ビーチにて:ブランドン、ブレンダ、サラ】
ブランドンはサラ達のいる浜辺へやってきた。酔っ払っているサラを見たブランドンは、昨日の君の方が素敵だった...本当の君は好きだよと言った。自分を大事にしろよと言われたサラは、ブランドンの後ろ姿を見つけていたが、また酒を飲みだした。
さらに歩いていたブランドンはディランと会った。昨日のことは謝る...ブランドンと友達になりたいんだ!と言われたブランドンは、ディランを許した。

ケリーは寒さのあまり「こんな冴えないのって初めて」と帰ることにした。ブレンダはブランドンを探してくるから待っててと言って、二人と別れた。やっと見つけたブランドンに「帰るわよ」と言っていると、なんとケリー達はブレンダとブランドンを置いて先に帰ってしまった。
ブランドンが誰かに乗せてってもらおうと言っていると、ブレンダはこんな寒い日に海に入る人はいるのかしら?と海の方を指して言った。それが気を失って溺れているサラだと知ったブランドンは、彼女を海から引き上げて人工呼吸を施した。その間にブレンダが救急車を呼びに言った。
二人の発見が早かったおかげで、サラは命を取り止めた。サラは体温が2度も下がっていたらしい。そしてアル中に近い状態だと医師が告げた。 病院から連絡を受けたシンディが大急ぎでやってきたが、無事な二人を見て安心した。そして二人を抱きしめた。

なかなか寝付けないブランドンは、朝早くビーチへ向かった。着くなり、サラのサーフィン仲間に「お前らはクズだ」と言って喧嘩になった。それを仲裁したディランは、サラが病院に入院したことを初めて知り、彼等のサーフボードを足で踏みつけて壊してやった。何を言わずにその場を立ち去り、ブランドンの後を追った。ディランはブランドンを朝食に誘ったが、新聞に書く記事がまとまったから...と自宅へ戻った。

【「グリーンルーム」ブランドン・ウォルシュ】
ブレンダは、ビーチから先に帰ってしまったケリーのことを許していなかった。
新聞記事を書き終えたブランドンは、それをブレンダに読ませようと部屋へやってきた。 「グリーンルーム」というタイトルの記事には、こう書かれたいた。

サーファーは海が作る最も大きな波をグリーンルームと呼び、その中をくぐることを夢見る。わたしのような一転校生には、ウエストビバリーはグリーンルームに見えた。その中をくぐること、つまり身なりや車を含めてみんなに受け入れられるには、ミネソタでは必要なかった無理をしなければ...そう思った。というのも、わたしは外見を第一に考え、人は見かけ通りと信じていたからである。だが見かけに惑わされてはいけないことを学んだ。見た目を気にするのは自らを欺くことだ。それがわかった。だから今後ひとと出会った時には、教室でも廊下でも、わたしは心で語りかけたい。そうすれば、いつでもグリーンルームはそこにある。
それを読んだブレンダは、自分もケリーを許したくなったわ!と、記事を褒めた。そして、グリーンルームが満員になっても自分のことを忘れちゃ嫌よ!とブランドンに言った。部屋の外ではシンディが二人の会話を聞いていた。

その頃ディランは、ベルエイジホテルの部屋で、海外(フランス語圏にいるらしい)にいる母親へ電話をかけたが、出たのは電話サービスだった。何か言付かっているかを尋ねたが、何もなかった。ディランは自分から電話があったことを伝えてくれと言って、電話を切った。

【ブランドン&サラ】
月曜日、ブランドンの記事を読んだアンドレアは、「やれるって思ってた!」とブランドンを賞賛した。 構内でもブランドンとブレンダがビーチで人助けをしたと放送が流れたため、ブランドンを見た学生が噂をしていた。
後ろから「ブランドン」と呼ぶ声が聞こえた。サラだった。サラは今朝退院して、ブランドンに会いにきた。そしてアルコール中毒の更生プログラムを受けることにしたと報告した。サラはブランドンに感謝していた。ブランドンはサラを抱きよせ、いつでも電話を...と言ってサラを見送った。

ケリーはブレンダを置いていってことを謝っていた。その姿は、これまでブレンダがケリーを追っていたのとは逆だった。ケリーがブレンダを追っていた。そんなブレンダを見たブランドンは、「なんとかやってけそうだなぁ」と肩を組んで廊下を歩いていった。


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