Episode Guide

4-11:もつれた関係
(Take Back the Night,1993/11/17,1994/6/18,1997/2/22)

キャンパスでは「あの夜を返して」をスローガンとしたデートレイプ撲滅運動(討論会や集会)が数日間に渡り開催されており、 その問題提起としてルシンダが生徒の前で講演を行なった。デート中に起きるレイプには、男女のSEX間の違いが大きく関係しているという。

ブランドンは、その講義を生徒に混ざって見学しているランドール教授に、今夜20時に自宅へ来るよう言われた。ディーショーンも交えた食事会を約束していたのだ。
ブレンダはペディ教授による詩のクラスを履修していたが、なぜ自分があんな授業をとってしまったのだろう...と、ディランに愚痴を言い、このままでは単位を落としてしまうわ〜と、ディランに勉強を手伝ってもらうことになった。久しぶりにウォルシュ家で食事をするディラン。ジムも昔に戻ったみたいだと言っている。ブランドンはランドール教授のディナーへ出かけていった。

【スティーブ&ローラ】
スティーブは相変わらずローラからの電話を避け続けていた。クラブの先輩にも自分には彼女がいるし、デートしたのは間違いだったと話したが、そこへかかってきたローラからの電話に出るはめになってしまった。
スティーブはローラとピーチピットで約束をしていた。先に来ていたローラは、ナットさんからスティーブの昔話を聞かされ笑っていた(スティーブがブランドンと賭けをしてピーチッピットで働いた時のこと)。そこへやってきたスティーブは、自分には彼女がいるので友達のままでいようと正直に打ち明けた。しかし、スティーブのことで頭がいっぱいメロメロ状態だったローラは、「自分をベッドへ誘っておいて!」と大激怒。スティーブは自分に何かできることがあれば...と申し出たが、ローラは「地獄に落ちたら?」と言い残してピーチッピットを出て言ってしまった。

【ケリー&ジョン】
セレステが、カシミア素材のジャケットを持ってクラブハウスへ遊びにきていた。セレステの働くブティックがセールとのこと。プレゼントされたスティーブが大喜びでセレステにキスをしているところへ、ケリーとジョンがやってきた。ケリーとセレステが化粧直しに出ている間、ジョンは「ケリーはとうとう決心したみたいだぜ」とスティーブ達に言った。食事の時にケリーが誘うような目をしてきたという。スティーブはケリーがそんなことするばずがない!とジョンに言った。ジョンはケリーの他にも数人の女性と関係を持っているのを知っているスティーブは、そんな男と付き合うケリーが心配。「ゲームじゃないし、人を傷つけてもいいんですか」と訴えているところへケリーとセレステが戻ってきた。
ケリーとジョンはクラブハウスを出て、ジョンの部屋にやってきた。二人は暗い部屋のベッドの上でキスをしていると、ジョンが先へ進もうとケリーの腰に手を回した。しかしケリーは「私はその気はないの...何か間違っている気がする」とそれを拒否した。それを聞いたジョンはケリーに対しかまととぶるのは止めろ!とか、わざわざ新入生のガキと付き合ってやったのに!とケリーに怒鳴りだした。その一件でジョンは昔(3年前)と何ひとつ変わっていなかったと気付き、ジョンの部屋を出て言った。

ケリーはディランの家へやってきて、今あったことを全て話した。ディランはジョンを殴りに行こうとしたがケリーはそれを止めた。ケリーは「3年前の自分なら酷いことを言われてもジョンに付いて行ったろうが、今は精神的にも強くなったので冷静に事を受け止めることができる。自分が強くなれたのは、ディランが初めて自分真剣に受け止めてくれたからだ」と打ち明けた。なんでジョンを好きになってしまったのだろう...と言うと、ディランはお互い道に迷ったのかもな...と返し、ケリーを車まで見送った。
翌日、キャンパスで別の女の子を口説くジョンに近づいたディランは、「いつもセリフは決まっているのさ..君のためなら50年は待つだ」と言ってジョンのナンパの邪魔に入り、二度とケリーに近づくなと言った。しかし、ジョンはケリーがまた戻ってくると思っているようだ。

討論会に参加しに来たスティーブは、会場へ向かうケリーを呼び止めた。スティーブはケリーとジョンの事を心配していたが、ケリーに「そういう関係になる予定はないし、やっと昨日それがわかった」と言われて安心した。自分のことを心配してくれていると知ったケリーは、討論会に参加するよりも素晴しい行為だわ!と、スティーブの頬にキスをし、それを遠くから見ていたジョンとスティーブの目が合った。

【ディラン、ブレンダ/ケリー】
ペディ教授の授業中、詩から男の欲望が読み取れるという解釈をしたブレンダに対し、ディランは自分の解釈(自分の感情がモロ入っている)を興奮しながら話し出した。ペティ教授にも深読みしずぎでは...?と言われてしまうほど。
ブレンダは廊下でディランに「(ディランを振ってジョンと付き合おうとした)ケリーを許してとは言わないけれど、そうしたいと思うなら意地を張っているのは馬鹿みたいよ」と忠告したが、ディランは「ケリーが謝ってきて、またよりを戻す方がよっぽど馬鹿げている」と言った。どうしたらいいか迷っているディランに、ブレンダは「状況は違うが、あなたが誰かと駆け落ちをしたら、私はあなたを連れ戻すわ」と話した。

【スティーブがレイプ犯?】
討論会の会場ではブレンダ、ドナ、アンドレア、ダンが一緒に座っていた。アンドレアは、すぐ前に座っていたローラをみんなに紹介した。そこへやってきたケリーはローラの隣に座った。
討論会の司会はアルファオメガクラブの部長レズリーが勤め、具体的な討論の進行は自治会のアンジェラ・ローズによって進められた。強盗の被害にあったもの、銃を突きつけられた人、デート中にレイプにあった人がそれぞれ挙手をした。ブレンダはピーチピットに入った強盗に銃を突きつけられた経験をもち、ケリーもデートレイプに合ったことがあった。デート中のレイプについては確信を持ちにくい...ということで、それについてグループ討論を行うことになった。

ドナはデビッドとの関係について「もしも強く望まれたら断われないだろうしが、それはデートレイプではないと思う...しかし心からOKしたことにもならない」と話した。ケリーも3年前のハロウィンでの出来事を打ち明けた。初めは自分でのその気があったが、相手に押し倒されて「嫌だ」と叫んでいると、友達が助けに来てくれて助かったという。アンドレアは「女性は相変わらず受け身の存在だと決めつけているところがあるのでは?」と発言した。それに対してダンが「しかし、現実的には被害に合うのは男性ではなく女性であることを誰もが認めている」と反論した。アンドレアはダンが自分に対して突っかかるような言い方をしてきたことを怒っているようで、討論会の後も勉強があるから!と行ってしまった。

ローラは「どの辺りでレイプされると気付いたか?」とケリーに聞きながら歩いている。ローラにもそういう経験があるのでは?と思ったケリーは自分が力になるから打ち明けてみることを提案した。ローラはケリーに「彼がSEXを強要してきたの。抵抗しなかったのを後悔しているが、彼が憎い」と話し出した。ケリーはローラの味方になるわと言い、その人が要注意人物だということを皆に知らせるためにも、明日の集会でその人の名前を公表しよう!と提案した。そして二人はレズリーとアンジェラの元へ行った。
彼の名前を言えばスッキリするわよというアンジェラ。ローラも言えたらいいけれど...と、相手がカパエプシロンの者で、そいつに飲みたくないウォッカを飲まされ、そういう状態になり無理やり洋服を矧とられた。抵抗したけれども止めてもらえず、もしもやるなら「コンドームを付けて」とだけ言ったと告白した。アンジェラは「それをデートレイプだと言うことを恐れないで!」とローラにに言い、ケリーとレズリーも集会で相手の名前を公表するようにローラに勧めた。
その帰り道、ケリーはレイプした相手はジョンなのでは?とローラにたずねた。しかし、ローラの口から出たのは「スティーブ・サンダース」だった。「スティーブはそんなことをするような人間ではないし、集会でスティーブに名前を公表するのは止めて欲しい」と頼むケリーに対し、味方になると言ったのに!とケリーを責めた。そして、スティーブと話してみると言うケリーに「それじゃ逃げることしか考えていない男の態度と同じだ」と言ってその場を去った。

翌日、早速スティーブに話しを聞きにいったケリー。ローラは自分はスティーブにレイプされたと言っていると知ったスティーブは、自分は潔白だということをケリーに必死に話した。その夜のことも話した。コンドームを出してきたのは彼女の方だったという。ケリーは、ローラとスティーブの話しが全く逆であることを知った。ローラはそのことを集会で話し、名前も公表するつもりでいることを伝え、誰もがローラ側に付くだろうとスティーブに話した。どっちに付く?と聞かれたケリーは、「あんたを信じる」とスティーブに言った。

【スティーブ&セレステ】
スティーブはピーチピットで、「ローラと一度だけデートをし、夜も共に過ごした」と、セレステに全てを打ち明けた。セレステはスティーブがレイプをするような人ではないと分かっているが、彼女と寝たのね...とスティーブに確認し、テレビ番組で知り合った人に期待していた自分が馬鹿だったと嘆いた。俺を見捨てないで...とセレステに頼むが、彼女はピーチピットから出ていってしまった。 そのことをブランドンに話しにきたスティーブ。自分を愛してくれているセレステに酷いことをしてしまったと反省している。スティーブは集会に参加して、その後退学の手続きをするところまで考えているとブランドンに打ち明けた。

【デートレイプ撲滅集会にて】
集会へ向かう学生たちは、「暴力反対、涙を拭いて立ち上がろう」とプラカードを持って学生会館まで行進していた。その列をスティーブが見つめていると、ブランドンがやってきた。
集会に参加したブレンダとディランは、お祭りと勘違いして騒いでいるジョンを見て、あとで彼を殴る列に加わわらなきゃと話している。ダンとアンドレアも仲直りをした。
スティーブはケリーが来ているか気にしていた。そばにいて欲しかったらしい。

アンジェラが「被害者の一人が体験を語ってくれます。」と言うと、みんなの視線がローラに集まった。しかし、ステージに立ったのはケリーだった。ケリーは自分が数年前にレイプに合いそうになった時の話をし出した。しかし、本当は嫌だったのに結局は体を許してしまった。そうなったのは自分の責任で、それは「YESともNOとも言わなかったから」...何もかも相手のせいにはできない。 そして、レイプされそうになった時に自分を救ってくれたのは、「スティーブ・サンダースです」と言った。みんなはスティーブとケリーの発言に拍手を送った。

会場を出ていくローラの後を追ったスティーブは、「本当にすまなかった。最初から一晩限りのつもりだった」と謝った。ローラも「カパエプシロンの彼氏が出来れば、人生バラ色だと思い込んでいた」と言い、自分が「YESともNOとも言わなかった」と言ってスティーブの前から去っていった。

集会に参加した学生は、お茶やパイを食べながら歓談している。ディランは、相変わらずケリーを口説こうとしているジョン目がけてやってきて、手にしたパイを顔面に押し付けてやった。

【ディーショーンの脅迫】
ランドール教授の自宅で、ルシンダ自慢のガテマラ料理を食べるブランドンとディーション。お皿を片付けるために台所に来たブランドンは、ルシンダに教授やディーションの目の前で色目を使うのはやめて下さいと言うが、ちょっとしたお遊びで何もないわとルシンダ。しかしディーショーンは、会話をする二人を見て、ルシンダとブランドンの間に何かあるのでは?と感づいていた。

翌日、みんなが討論会に参加してる頃、ブランドンはジムでバーベル上げをしていた。そこへルシンダがやってきた。ブランドンはこのことがランドール教授に知れたら...と心配しているが、まだ何もしていないのに気にすることはないとルシンダに言われた。そう二人が親密そうに話しているところをディーショーンが見ていた。
ディーションの部屋にやってきたブランドンは、相変わらずやる気にないディーショーンに社会学を教え続けていた。やる気のない彼の部屋を出て行こうとしたブランドンに対して、ディーショーンはルシンダと親密そうに話していることを見たと言い出した。ブランドンは勘違いだと言うが、ルシンダの目を見ればわかると引かない。そして、バラされたくなければ明日のテスト代わりに受けろと脅迫してきた。

集会が開かれる直前、ブランドンはディーショーンの部屋へやってきた。確かにルシンダに魅かれたが、ランドール教授の奥さんだと知って冷めたと打ち明け、自分はディーショーンの代わりにテストを受けるつもりはないと告げた。しかし、自分がテストを受けたらマズイことになる(成績不良で試合に出場できなくなるうえに、チームからはずされてしまう)と言い、部屋を出ていこうとするブランドンに、「全部バラしてやる。苦しむがいい」と叫んだ。

ブランドンは、ジムでトレーニングをしているルシンダに、代わりに試験を受けないと教授にバラすと脅迫されていることを話した。それを聞いたルシンダは、代わりに受けたら?と言う。なぜ自宅で試験をすることになっているか...?(バレないためね)と言われたブランドンは、ジムを出て言った。そして、自宅へ戻ったブランドンはタンスに隠したエミリーの写真を眺めながら、荷造りをし始めた。しばらくキャンプに出かけるとブレンダに言って出て行った。


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