毎年恒例「感謝祭はウォルシュ家で」が、今年も行われる予定。L.Aに残ってるメンバー;ブランドン、スティーブ、クレア、ケリー、ドナ、ジョー、バレリー、デビッド、そしてシーラ(デビッドのママ)は、買い出しの為にスーパーマーケットへやって来た。それぞれが買い物に与えられた時間は30分。単独、あるいはカップルになり、担当の品物を求めて方々へ散った。
クレアはトイレットペーパーを何故か山のように買い込み、デビッドはシーラとバレリーが持ってくるものを、両者を立てるように両方とも受取る。スティーブは未会計のチップスを食べながらの買物(しっかりディップしてるし)。ブランドンとケリーは一緒にチーム。ケリーの提案で、テーブルを飾る花を買うことにした。そこで、ブランドンの両親がいない感謝祭は初めてで淋しいだろうが、自分たちにはお互いがいる・・・と励ましあった。ちょっと怪しい雰囲気。
【バレリー】
デビッドのママを誘ったのはバレリー。感謝祭を一人で過ごさせるわけにはいかない・・・という、バレリーの配慮だった。3人は一緒に買物を始めるが、バレリーには気にくわない事ばかりで、まるで嫁姑。
感謝祭といえば七面鳥。バレリーは自分が七面鳥を焼こうと考え、自分の台所を邪魔されたくなかった。しかし、シーラが焼き方についてあれこれと口を挟んできた。シーラが言うには、胸を下にした方が柔らかく焼き上がるらしいが、ナットさんのアドバイスは上にして焼くだった。バレリーは楽でなくとも自分でやりたいと思い、シーラに自分の邪魔をさせない事をデビッドに頼み、デビッド本人にも、買ってきた缶詰めをアルファベット順に並べないよう頼んだ。
感謝祭当日。料理は自分一人でと張り切っていたバレリーだが、起きたのは9時2分。「七面鳥が間に合わない」と大慌てでキッチンへ降りていったが、既にシーラが七面鳥の胸を下にして焼いていた。「7時頃来たが、バレリーはまだ寝ていた。疲れてるのだろうと思って、つい料理を始めた」とのこと。
バレリーは、「自分一人で料理できると思ってた。でも無理だった」としょぼくれるが、シーラに「私はあなたを手伝っただけ。あなた料理は得意じゃないかもしれないけど、デビッドを幸せにしてくれた。」と言われて、元気を取り戻した。
料理の準備が整い、全員ダイニング・キッチンに集まった。バレリーは、感謝祭の食事はダイニング・ルームできちんと頂くのがしきたりだと言って、ダラス・カウボーイズの試合を見ながら食事しちゃだけだと言っていたが、見ながら食べてもいいと考えを改めた。
【ブランドン、ケリー】
お互いパートナーが不在中のブランドンとケリーは、なんとなく急接近モード。二人きりでピーチピットにパイを取りに行ったり、感謝祭の後、誰もいないウォルシュ家で二人きりで過ごしたり。ピーチピットへ出かける二人を目撃したスティーブは、「何かありそう・・・プンプン」と呟き、バレリーも「婚約までいった同士だものね」と答えていた。
バレリーは、ニューヨークで感謝祭を過ごしているコリン、スーザンからの電話を受けた。二人はそれぞれブランドンとケリーに気を使いながら電話を別の部屋でとり、バレリーは二人のそんな様子に興味津々。「これでも気を使ってるのよ」とバレリーに言われたケリーは、「おせっかいはやめて」と答えたが、ブランドンもケリーも、お互いが恋人と離れて感謝祭を過ごすことについて、多少は意識してないわけではなかった。ピーチピットにパイを取りに行く車中で、ケリーはブランドンに、スーザンが自分たち二人のことを心配していなかったか?と訊ねた。コリンは大層心配していたので、「それは妄想だから心配しないでと答えた」とケリーが言うと、ブランドンもスーザンに同じことを言ったと答えていた。
ウォルシュ家での感謝祭の食事のあとは、毎年恒例となっている「ピーチピット・ホームレス感謝デー」でナットさんのお手伝い。仕事を終えたバレリーは、デビッドの寮の部屋に行っていた。ここ2日間、家に客人が出入りしていたので、ブランドンを一人にさせてあげたかったらしい。そう聞いたデビッド曰く、ブランドンとケリーがいいムードだったので、今夜は一人じゃないかも・・・。
デビッドの読みは鋭かった。ケリーがドナと皿洗いをしている所へ、ブランドンがケリーの予定を聞きに来た。ケリーは家には帰りたくないと答え、二人は一緒にウォルシュ家で過ごすことになった。
ウォルシュ家に戻ったブランドンとケリー。ブランドンは自分たちがなぜこうなってしまったのかと問い、ケリーは「ブランドンとディランのどちらかを選んでいれば、二人の友情は壊れてしまうとわかっていた」と答えた(経緯はこちら)。今はディランはいないが、ケリーにはコリンが、ブランドンにはスーザンがいる。二人は分別ある行動を取らねばならないと確認し合い、ケリーはスティーブの部屋に泊まることにした。
翌朝。バレリーがウォルシュ家に戻ると、道路にはケリーの赤いBMWが泊まったまま。ブランドンもケリーも目覚めて、キッチンでモーニング・コーヒーをしていた。さらに、ケリーはブランドンのシャツを着ていた。会話をしながら、ブランドンがケリーにキスをした。ブランドン曰く、特に意味はないが感謝の気持ちだと言い、ケリーもブランドンに抱きついた。キッチンの窓から、その様子を始終見ていたバレリーだった。
【ジョーの裁判】
感謝祭の買物を済ませたドナとジョーは、宣誓証言を行なう為に裁判所へ向った。ジョー、ドナ、弁護士のパクストン氏。レイと検事。ジョーは、レイ側の検事から「ジョーが殴打するのを見たか」「レイはジョーを殴ったか」などの質問を受け、全ての答えがジョーに不利であることに動揺が隠せず、ジョーは自分をかばうためだと言いたかったが、質問されたこと以外は答える事が出来なかった。さらにレイへの怒りを募らせた。
【ジョー、ドナ】
感謝祭はジョーの誕生日でもあり、ドナはジョーに内緒で最高のプレゼントを考えていた。それは、ジョーのヒーローでもあるアメフット選手のスティーブ・ヤングに、直接「ハッピー・バースデイ」と言ってもらうことだった。NFLライブの収録をしているヤング氏を訪ねようと、ドナはテレビ局の駐車場へやって来たが、収録は終了している上、許可のない車は進入禁止だった。警備員と揉めているところへ、「SPRTAGNT」のナンバー・プレートを付けた車が出てきた。ヤング氏のスポーツ・エージェントの車だと直感したドナは、車から降りてその車の前に立ちはだかった。ドナの父親は、エイジェントであるスタインバーグ氏の心臓手術をしたことがあった。その事を説明し、スタインバーグ氏もドナの話しに耳を傾けることにした。
ドナは、「クォーターバックのジョー・ブラッドリーの誕生日に、ハッピー・バースデイと言ってください。きっと彼は喜びます。夢を叶えて!」
ドナは、スティーブ・ヤングが会いに来たとしても、もう一つのプレゼントを用意していた。それは、ドナのバージンとジョーに捧げることだった。これまで守り続けてきたドナだが、母フェリースの過去を聞いた以上、もう我慢する必要はないと思っていた(経緯はこちら)。
相談を受けたケリーは、今まで守って来たものを捨ててもいいのか?と訊ねたが、ドナはジョーと寝ないと後悔しそうだと答えた。
翌朝。ケリーは、ジョーをもっとよく知ってからでもいいのでは?とアドバイスするが・・・。
ウォルシュ家での感謝祭。ジョーがみんなを代表して祈りを捧げた。1時にスティーブ・ヤングが来る約束だったが、2時近くになってもまだ来なかった。そのうち、ジョーもチームの感謝祭パーティに行かねばならないと言い出して、ドナの作戦はお流れになるかと思われた・・・しかし、二人が玄関を出ると、ちょうどスティーブ・ヤングが車でやって来た。車から降りたヤング氏は、ジョーにサインとメッセージ入りのボールをパスし、思い掛けないプレゼントに驚いた。
ドナは家の中にいたみんなを全員呼んで、庭で一緒にアメフット・ゲームをして楽しんだ。
別れ際、新聞でジョーの告訴の記事を読んだヤング氏は、「決して諦めない事だ」と励まし、栄誉の殿堂で会おうと言って去っていった。
食事を終えたみんなは、感謝祭恒例となっている「ピーチピット・ホームレス感謝デー」に出かけて、ナットさんのお手伝い。裏で皿洗いをしていたドナは、ケリーに「やっぱりバージンとサヨナラする」と報告。最初は反対していたケリーだが、今日1日のジョーを見ていて、素敵な人であることがわかったので、ドナの決心なら応援すると告げた。
ピーチピットから戻ったドナとジョー。ドナは、もう一つの誕生日プレゼントがあると言って、「今夜はずっと一緒にいたい」と告げた。その途端にジョーの態度が変わった。そして、ジョーから告げられた言葉は、「結婚するまでセックスはしない主義」だった。それを聞いたドナが、「自分も同じで、しないと嫌われるかと思った」と打ち明けると、ジョーは「そんな素敵なことを言ってくれた女性はドナが初めてだ」と言って、キスをした。
【スティーブ、クレア】
教授会のパーティ。大学総長である父親に紹介しようと、クレアはスティーブをパーティへ連れて行った。総長と挨拶を交わしたスティーブは、噂は担当教授のバードウェルから聞いていると言われて驚いた。バードウェル教授は、スティーブが数学の試験でカンニングしたのを見破り、補習を命令した教授だった。総長と教授はかなり親しい間柄らしく、自分の悪い噂を流されているのでは?と心配。さらに、会話を交わしたハードウェル教授から、クレアと付きあっていることに関して「タイプが違うから魅かれ合うのだろう」と言われ、自分は場違いなパーティへ来たとヤケ酒を飲み始めた。
そんなスティーブを見たバードウェル教授は、スティーブを別の教授達に紹介してくれることになった。ピューリツァ賞の受賞者エルモ・ピカリング教授、英米文学の専門ヘレン・キンケード女教授。二人はアメリカのテレビコメディの起源について口論していた。意見をクレアに求めるキンケード教授だが、答えられずにいると、スティーブが母サマンサ・サンダースの話しを始めた。意外にもバードウェル教授は、サマンサ主演の「ハートリー・ハウス」の大ファンということがわかり、教授達はスティーブの話しにとても興味を持った。ピカリング教授は、自分のゼミに来て、業界人として講演して欲しいと言い出し、キンケート教授も古いシナリオを見せて欲しいと会話が弾んだ。
バードウェル教授からも、「数学の成績を気にしなくても、人の扱い方を心得てるので上手くやっていけるだろう」と言われた。
クレアは、このことで、スティーブの本気でほれ込んでしまったらしい。
感謝祭の夜、ビーチアパートに戻ったクレアとスティーブ。クレアは自分が大切にしている「ファイ・ベータ・カッパ」のピンズをスティーブに贈り、お互いの愛を確認し合った。
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