【ブランドン&ケリー】
ブランドンから「部屋の模様替えをしていい」と言われたケリーは、ベッドカバーをレース製のものに交換し、タンスの入れ替えを始めた。そこへ、ブランドン宛に、ロサンゼルス・タイムズ社のオルソン編集長から直々に電話が入り、「未経験」を理由に就職希望を断られてしまった。「誰かが雇ってくれなければ経験を積むことが出来ない」と愚痴るブランドンだが、決してもオファーがないわけれはなかった。しかし、それはノース・ダコタやウィスコンシン州といった地域からのものだった。そんな話しをしていると、ケリーはタンスに仕舞われていたトレイシーからの手紙と写真を発見してしまった。トレイシーは手紙を書くのが趣味だったから・・・ブランドンは軽く答えたが、別れた女性からの手紙や写真を未だに持っていたことに対し、ケリーはナーバスになっていった。ブランドンは、「トレイシーと別れたのはケリーの為だったのを忘れないで欲しい・・・自分に自分の過去があるように、ケリーにもケリーの過去があるだろう」と言うが、ケリーはブランドンと付きあう前に全て封をしたと答えた。
そこへやって来たバレリーは、部屋のイメージが変わったのを見て、「女の子が変わると部屋も変わるんだ」と追い打ちをかけるように言って去った。
ブランドンは、次の職探しのためApple Powerbookを持ち込んで履歴書を作成していた。買物に出るケリーが、ブランドンのいるダイニングへ降りてきた。「過去はきっぱり絶ち切って、手紙も写真も処分する」と、ケリーに約束したブランドンは、それらを紙袋に入れて、テーブルの上に置いていた。ケリーは「嫌な女でごめんなさい」と謝るが、ブランドンは「自分たちには休暇が必要だ」と言って、旅行のプランを提案した。しかし、ケリーの協会での仕事が来週から始まってしまう為、別の「クレイジーでロマンチックなプラン」を考えることになった(どうやら、ケリーのサブライズ・バースデイ・パーティらしい)。
ケリーがドナとの買物に出かけるとすぐに、ブランドンはテーブルに置いていた紙袋をごみ箱へ投げ入れた。そして、テーブルへ戻ろうとしたが、一瞬間を置いて、再びごみ箱から紙袋を取りだして、中に入っていたトレイシーの写真を眺めた。ところが、忘れ物を取りに戻ったケリーがそれを目撃してしまい、「やっぱり未練があるの?」とブランドンに訊ねた。ばつの悪いブランドン。
ケリーは、一緒にショッピングするドナから「ブランドンに厳しすぎない?自分も小学生の時のラブレターを持っている」と言われたが、ドナが自宅の部屋に持っているのと、ブランドンがタンスに隠しているのとでは大きな違いだと答えた。ブランドンがトレイシーを振ったなら、なぜ大事にトレイシーの写真を持っていたのか・・・ケリーはそう考えていた。ドナから、ケリーこそ昔の恋人ディランの写真は捨てたのか?と訊ねられ、「さぁ、どこかにあるかも・・・でも、ディランは特別で、仲間だったから」と答えた。
翌日、壁紙の模様選びにブランドンの意見を聞こうとするケリー。
出発の朝になっても、ケリーはハワイへは行かないと言い張った。ブランドンはケリーをぎりぎりまで説得しようと、スティーブ&バレリーとで1台の車でいく予定だったのを、自分の車で追いかけるので、スティーブ達には先に行くよう頼み、万が一自分も行かなくても、飛行機に乗ってくれと言った。バレリーはケリーに「ハガキを送るわね」と言って、車へと急いだ。
残った二人は、お互いに「行くなと行って欲しい」「行かないで欲しい」と思っていたが、お互いに「愛してる」と言って確認のキスをして、ケリーはブランドンを見送った。
【ドナ&デビッド】
デビッドは自分が住むアパートの賃貸契約が切れるの機に、ドナとビーチアパートに住むことを提案していた。ドナも了解したが、お互い部屋は別々でというのが条件だった。ドナは「いつも一緒にいられれば良い」と思っていた。デビッドは「自分たちは結ばれたのに、それではただのルーム・メイト。一緒に暮らすのには親の許可は要らない年なのに!」と、フェリースに自分たちの事を話したがらないドナの考えが理解できなかった。そして、「一緒の部屋に暮らすのか、どうなのか?」というデビッドの問いに対するドナの答えは、「ノーと言わせないで」だった。
デビッドに、自分の就職の事を伝えに来たドナ。オフィスには、デビッドの荷物が沢山置かれていた。新居が見つかるまで、オフィスで生活するというデビッド。ドナは、父親のヨットで寝泊まりすればよいと提案するが、デビッドは「オフィスなら通信時間ゼロで、部屋代の節約にもなる」と答えた。そして、早く自分たちの事をフェリースに話してくれるよう、デビッドはドナに頼んだ。困るドナ。
ドナは、一緒にショッピングするケリーから「デビッドに対してすぐにOKしないのは良い選択。やってみると分かるけれど、異性との暮らしは期待してるのと違う」とアドバイスされた。
デビッドは、「相手として恥ずかしいと勘繰りたくなる」と愚痴って、ブランドンから「この22年間、ドナはカソリックの厳しい躾けの元で育った。だから君と寝るだけで十分罪の意識を感じてるのに、その罪悪感に加えて、さらに両親に君との関係を認めさせるという超ヘヴィーな重圧。今のドナには荷が重すぎるのさ。こういう事は、二人の足並みが揃うのが大切・・・ドナのペースに合わせるしかないだろう」とアドバイスされた。また、ブランドンとケリーの生活も、そう上手く行くことばかりではない事を聞かされた。
ドナとケリーは薬局へやって来た。一人で来る勇気のなかったドナは、ケリーにその礼を言った。ケリーは「エイズの検査を受けたら、次は妊娠しないようにせねば!」と言った。ドナは、ピルの処方にやって来たのだ。待っている間、「まるで銀行強盗でもやってる気分」だと言うドナ。そこへ、偶然「オーマイヤ」のセール帰りのフェリースがやってきた。モーガン医師の手違いによって、行きつけの薬局ではなく、この薬局での受け取りになってしまったのだという。ドナはかぜ薬を買いに来たと誤魔化そうとしたが、そこへピルを持った店員カミングが戻って来てしまい、フェリースは「避妊薬」との言葉に反応した。とっさの判断で、それは自分のものだとフェリースに言ったケリー。なんとか、ドナのピンチは免れた。
【ドナ/就職】
ピーチピット。父親から小遣いとして小切手をもらうドナは、大学を卒業したのに・・・とそれを拒んだが、マーティン氏にとってそれは楽しみであり、娘の面倒を見たいという気持ちの現れだった。そう言われて小切手を受け取ったドナが「大学へ行って頑張ったのに就職できないのに」と呟くと、マーティン氏は預かっていたメモを見ながら、ドナに伝言した。母フェリースの友達の友達で写真撮影の写真撮影のスタイリストをしている「バネッサ・マークリー」という女性が、セカンド・アシスタントを探しているとのことで、ドナを雇ってくれるらしいので電話して欲しいとのこと。喜ぶドナ。
早速、ドナはバネッサへ電話した。カリフォルニア大卒で、専攻はファッション・マーケティングであると自己紹介をしたドナは、今夜バネッサと面接することになった。
オープン・テラスのカフェで、バネッサによる面接が行われた。バネッサのドナに対する評価は上々。ドナには経験も足りないし、プロとしてやっていけるかは未知数、現場にも通じていない・・・しかし、才能のひらめきが感じられるとのこと。バネッサは、「アシスタントであるロジャーが急に辞めてしまい、今欲しいのはセカンドではなくチーフ」と言って、ドナをチーフとして雇うことに決定し、3日後には、クリストファーの水着カタログの撮影のため、ホノルルへ飛ぶことを告げた。カメラマンは、トロピカルな写真を撮らせたら右に出るものはない「フェルナンド・カルデロ」。
それだけ言うと、バネッサは具合が悪いからと、ドナからもらった風邪薬をもらって化粧室へと向った。
早速、就職が本決まりとなったドナは、P.P.A.D.にいるデビッドへ知らせに行った。初仕事の場所はハワイで、かの有名なカルデロがカメラマンを務める撮影に、マークリーのアシスタントとして同行する!!!と興奮気味で報告した。一通り言い終えたあと、ドナはデビッドにも一緒に来て欲しいと言い出した。デビッドは費用の面で断ったが、ドナの分のファースト・クラスをエコノミーに格下げすれば、二人分のチケットが取れると提案。デビッドは「留守中に店番をする人はいないが、いっその事、思いきって1週間休みにしてしまえばいい」と言って、一緒にハワイへ行くことに決めた。さらに、その場ににいた、ブランドン、スティーブ、バレリーにも「一緒に行こう」と言い出した。いざという時の為用に口座を持るスティーブも、金銭面ではクリア。ブランドンもケリーを説得して行く気になっていたが、バレリーだけは「都合がつかないからパス」だった。
【デビッド/P.P.A.D.経営】
P.P.A.D.のユニフォームをデザインしたのはドナ。ウェイトレスのマーシーは、「これでクラブも一段とグレード・アップ」すると喜んだ。しかしデビッドの方は、クラブの売り上げが上がるどころが6割も落ちているため、請求書の山、給料の支払いなどで頭が痛い。そこに来て、一着のユニフォームが100ドル・・・1人につき2着で200ドルが必要とは、さらに頭痛は酷くなる。その上、配管屋が交換した女性トイレの洗面台に、200ドルもかかってしまった。
P.P.A.D.では今夜もライブが行われていたが、客の入りはいまいち。店のクローズも考えねば・・・というデビッド。ライブもいまいちだったが、スティーブ曰く「客が求めているのは、店の雰囲気やいい女がいるかどうか・・・」。そこへやって来たバレリーは、バーテンのフレディに白ワインを注文するが、ワインはメニューから外されていた。バレリーは「そんな事をしたら、ますます流行らなくなる」と、デビッドを責め、デビッドはオフィスへ上がってしまった。「デビッドを元気づけた方がいい」と、ブランドンから言われたバレリーは、オフィスにいるデビッドを訪ねた。
【バレリー/就職】
6回目の就職先は、「アルタロ・パニーニ」の香水販売・顧客拡張スペシャリストだ!と自慢気。ところが実際には、ショッピング中にその姿を目撃したケリー曰く、「プライドの高い友達が、生活のために安物の香水を売りつけてる」だった。バレリーは、「この事を誰かに言ったら承知しないっ」とケリーに念を押し、ケリーは「言ったりするもんですか。誰かさんとは違うから安心して。」と嫌み混じりに言って去った。
ドナから誘われたハワイの旅。バレリーは「都合がつかないのでパス」と断ったが、それは金銭の都合のこと。翌日、デート前でうきうきシャワータイムのスティーブを捕まえて、バレリーは「あんたの特別口座からお金を貸して欲しいのよ...仕事に就いたら、普通の2倍の利子をつけて返すから。」と猫撫声で頼んだ。スティーブの条件は「一緒の部屋の部屋に泊まり、一緒のベッドで寝る」だった。一度はそうなった仲だというスティーブだが、バレリーは「あればハズみだったの」と言って(スティーブによれば、あの夜は"two time(*^-^*)")、「一緒に部屋には泊まるが、ベッドは別。利子はナシ。」の条件で、スティーブに「Yes」と言わせた。
ハワイへ行けることになったバレリーは、言い合い中のブランドンとケリーの間に割り込んで、喧嘩相手がいないと寂しいので、ケリーも都合をつけてつけて来るように行った。
【スティーブ/出会い】
ブランドンがタイムズ社から断られたと知ったスティーブは、「ブランドンには甘えてばかりだったので、そろそろ貯金を降ろす頃だと思った」と言って、ここ2ヶ月ほど滞納していた家賃を支払うために、アメックス・カード(普通会員仕様)をブランドンに渡した。しかし、ブランドンはある時払いで良いと言って、カードをスティーブに返した。
ケリーの代役で、アーインをサッカーの練習に連れていくことになったスティーブ。ドナと約束があるのを忘れていたケリーが、つい自分が連れていくと母ジャッキーに言ってしまったのだ。快く引き受けたスティーブは、アーインの活躍を脇から応援していた。すると、相手チームの子供に突き飛ばされた少年を発見した。名前はザックといい、スティーブは身を守る術を教えてやろうとした。そこへ、ザックの母らしき女性がやって来た。
チームは負けてしまったが、アーインの活躍は素晴らしかった。スティーブは、ご褒美にアイスクリームを食べに行こうと言って、アーインを乗せた車を走らせた。同じ駐車場では、ザックとその母が車でトラブっていた。スティーブは、車の中から「原因は燃料系統」と声をかけたが、ザックの母はイヤミを込めて「博識なのね」との返事を返した。スティーブは、「君でなく、ザックの力になりたいんだ」と言って、「一度イグニッションを切り、ペダルを思いきり踏み込んでおいて、3つ数えてからイグニッションを回す。やって!」とアドバイスした。無事にエンジンはかかったが、「2つ数えただけで出来たわ」と言って行ってしまった。
ドナにより新しいP.P.A.D.のユニフォームに身を包んだ、ウェイトレスのマーシーに目覚めてしまったスティーブは、早速彼女に声をかけた。お客とデートするのは禁止されていると、マーシーはスティーブの誘いを断ったが、熱烈なスティーブの申し出に、翌日の夜デートすることになった。
マーシーとのデートで、レストランへやって来たスティーブ。二人のの席にやって来たのは、ザックの母カーリーだった(なぜか、この時名前を知っていた・・・スティーブはいつ名前を聞いたんだ?)。カーリーはウェイトレスとして働いていた。スティーブ、とりわけマーシーに失礼な態度をとったカーリーは、さらに別の客にも口答えをしてしまい、その上、スティーブの股座にマティーニをぶっかけて、その場でクビを言い渡された。
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