Episode Guide

10-11:真実
(SIBLING REVELRY,1999/12/15,2000/6/21,2000/12/16)

【スティーブのパパぶり】
赤ちゃんもジャネットも元気になって、いよいよ新しい家族の生活がスタート。ウォルシュ家に戻ったスティーブは、マデリン(マディ)がまだハイハイもしないうちから階段に柵を作らなきゃとか、リビングの段差が気になる...超過保護に育てるゾって感じ。仲間達も食事を持ってかけつけたが、ちょっと触るだけでも「薬用石鹸で手を洗ってから!」という始末。マットがお散歩にも便利な赤ちゃんを抱っこするためのツールを買って来た。これにはスティーブも喜ぶが、よく考えたら寒い12月に散歩なんてダメダメ。

スティーブは心配性だった。眠っているマディが動かないからと、ジャネットも今のうちに寝ておかねばって時に、ベビーベッドを揺らしてマディが生きていることを確かめるのだ(笑) ジャネット曰く、スティーブのは心配じゃなくパニック。これからいろいろ起きて、逞しく育つのだと言われた。

スティーブとマディの姿が見えないと思ったら、散歩に出たというメッセージが伝言板に。ジャネットは車で二人を探しに出て、プラプラお散歩している2人を発見。スティーブはマディをたくましく育てることに方針を変えたらしい。幸せな家族3人。

【ドナ、ジーナ/姉妹だと告げる】
自分達は姉妹という真実を、ジーナに告白しようとするドナ。きっかけ作りが難しかったが、ノアに励まされれてジーナのホテルの部屋を訪れた。そして、家族のルーツを探るソフトウェアで偶然に発見してしまった...と、姉妹であることを伝えた。出生書類も見せた。がく然とするジーナ。

マーティン家は裕福で、ドナはお金持ちの子。キンケード家はあまり裕福ではなく、ジーナは幼い頃からドナのお下がりをもらったりしていた。それでも大好きな父親との生活はとても幸せで、ドナからの哀れみは屈辱的と感じて育ってきた。真実を告げられたジーナは、実は自分が金持ちの家の子でしたと分かったら喜ぶとでも思うのか?と、ドナを責めた。ドナも自分は調子が良すぎたのかもと思っていた。

ドナにとって「父親にもう1人子供がいた」という事実だけだが、ジーナにとっては大好きだった思い出のお父さんが、実はお父さんではなかったこと....父親がいなかったことになる。しかも、大好きだったお父さんはパイロットで、山にぶつかり墜落して死んでしまったのだ。ドナと姉妹だということよりも、彼女にとってはもっともっとヘビーな問題なのだ。

ジーナは7歳まで住んでいた家にやって来くると、懐かしさのあまり玄関をノックした。現在の住人である老母はジーナを部屋に通し、彼女は思い出のつまっている裏庭へ。手すりや窓など昔とかなり変わってしまっていたが、あの赤いブランコだけはそのままだった。「いつか自分もお父さんみたいになる」と言ったジーナを、お父さんはブランコにのせて背中を押してくれた。大きくブランコが揺れて、いまにも空に届きそうだった。ジーナの大切な思い出。4歳だった。ジーナはその頃を思い出しながら、ブランコを大きく大きくこいだ。

【デビッド/ジーナと別れる】
カタリーナ島へ行こうとジーナを誘いにきたデビッドだが、ドナと姉妹だったという件で、いまはそれどころではないと断るジーナ。今は誰とも話したくないから...とデビッドには帰ってもらい、あとで電話をすることにした。ところが、デビッドが帰った直後、ジーナはディランに助けを求めた。「今は1人でいたくない」と。デビッドはドナとの付き合いが長いので、ドナとのことを相談しても偏った意見になりそう...そう思ってのことだった(というジーナ)。もちろんディランは「すぐ行く!」と返事。

ところが、デビッドがジーナの様子を見に、ふたたびホテルの部屋へ来てしまった。中へ入ろうとしたところで、部屋の中にディラン発見! ジーナの「説明させて」という言葉をむなしく、デビッドはとっとと行ってしまった。ウォルシュ家に集まった時も二人きりで外で話しているのをデビッドに見られ、やましいことはなかったが、なんとなく気まずっぽかっただけに、もう取り返しつかないって感じ。
でもやっぱり、デビッドに事情を説明したいジーナはホテルの玄関まで追いかけて、やっと彼を捕まえた。ディランも来た。ジーナの代わりに説明しようとデビッドのあとを追った時、彼はデビッドに突き飛ばされた拍子に車にひかれてしまった。大した怪我はなかった。ジーナはデビッドに帰るよう告げた。

ジーナはディランの無事を伝えにデビッドの家を訪れた。デビッドは自分の力でジーナを変えることができると思ったが無理だった。いつも振り回されるのは自分の方だし、自分のところに来るのはディランと何かあった時だけ。今の自分はどうかしているので、自分を守るために時間が欲しいと告げた。

デビッドがディランの様子を伺いにホテルへやって来た。ジーナと別れたことを告げ、行詰っている自分の状況を告げた。ディランと友達に戻りたいと。

【ノア/ドナと危険信号ピピ】
ドナは店の客からハーバード大卒のパーティが開催されることを聞いて、卒業生であるノアも参加するだろうと思っていた。そして、自分もぜひ連れていって欲しいと言っていた。ノアは、ドナとジーナが姉妹だったという件では「誰にでも秘密はあるものだ」と繰り返し言っていたが....そう、ノアにも実は秘密があった。しきりにパーティの話をするドナに、ノアは参加しないと答えたが、なんとその理由は「ハーバード大学には行ってない」からだという。父親も卒業生だし、自分も行く予定だったが行かなかったというのだ。以前、自分が運転していた車が事故に遭い、同行していた婚約者が死亡したことがあったが、管轄の保安官に多額の献金をしたため再選され、ノアの罪状(飲酒運転による過失致死)がもみ消された。起訴されてても無罪だったろうが、ノアは大学でなくハワイへ行ったのだった。

パーティのことがなければ黙っていたのか?という問いに、ノアは分からないと答えたが、恋人=信頼関係であるドナにとって、ノアの嘘は衝撃的。その夜はソファで寝る羽目になったノア。ケリーにも嘘いってるのを見たドナは、ノアの嘘をかばうつもりはないと告げた。ノアは自分の人生だからそっとしておいて欲しいと答えた。が、ドナはケリーに嘘のことを話した。
好意を持っていても、どういう相手と付き合っているか考えた方がよいだろうというのが、ケリーからのアドバイス。ドナも彼との関係に疑問を持ち始め、そういう人とはこれ以上付き合いたくないと断言した。

【ケリー/ディランにプロポーズ?】
感謝祭でのことを謝りたいとディランに呼び出されたケリーは、彼の待つ画廊へやって来た。ディランは部屋に飾る絵についてアドバイスを求めた。画廊を歩きながら、ケリーはそろそろ自分にあった道を見つけねばと思っていると話すが、心当たりもやりたい事も特になし。そんな時、ケリーはある象徴画の前で足をとめた。赤、青、黒、黄、構図や色使いを見ていると何かひらめきそうな絵だとケリーは感じていた。

翌日、ディランはその絵を購入し(16000ドルもするらしい)、それをケリーに届けに来た。ホテルの部屋には合わないから...という理由だが、最初からケリーにプレゼントするつもりだった様子。
ビーチアパートにやってきたマットが絵に気付いた。ケリーはお詫びのしるしにくれたと素直に話したが、マットにとってディランがケリーにプレゼントをするのは、大したことないでは済まされない出来事。1度は断ったとしても、それがどんな意味もないとしても、自分にとっては「単なる絵」ではないし、もらうべきではなかったのだとマットは告げた。

言われたことを考えたケリーは、マットが望むから絵を返すことにした。が、マットが喜ぶと思ってたケリーは彼が怒っていることに逆ギレ。マットは絵のことではなく、それが意味すること言いたいのだ...時間をかけて自分の気持ちをよく考えてみて欲しいと言った。どんな結果でも受け入れるというマット。

マットに言われたことで、ケリーは絵をディランに返した。中途半端な彼との関係をはっきりさせるために、ケリーがディランの部屋に乗り込むと、「気を引こうとしないで! もし関係が終わってないと思ってプレゼントを送ったなら止めて。特別な関係だと思わないで。もし付き合うなら責任をもつ....自分たちの将来のことを考えるか?」と言った。全てかゼロか。All Or Nothing。

考えた結論をマットに伝えたケリー。仲直り。
その夜、店じまいをしながら、マット一筋に決めたか?とドナに言われると、「と思う」と曖昧な返事。ある意味、ディランにプロポーズともとれる発言のことを話した。ケリーがそう迫ったのは、ディランが断ると分かっていたからだと自信満々。マットは優しくて安定していて誠実で愛している。しかし、ドナに「違ったけれど、もし答えがイエスだったら?」と聞かれると、「どうなっていたか、わからない」と答えた。


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