Episode Guide

1-05:スポーツ特待生疑惑
(One on One,1990/11/1,1992/6/4,1995/5/7)

ジムは学生の頃、バスケの試合で土壇場の逆転シュートを決め、強豪チームを負かせたことがあった。 ジムとブランドンは、裏庭のバスケットコートで出勤前にシュートを競っていた。
ブランドンが庭でバスケットに熱中していたおかげで、学校に遅刻しそうになるブランダは、ママに車が欲しい!とねだる、しかし、「免許証を取るほうが先でしょ?...大丈夫?」と言われ、カリフォルニアでの運転免許証を取得することにした。

【バスケット選手選抜テスト】
会話の前に「まぁ」を付けたり、「ばい〜(bye)」("い"が上がる感じ)という流行言葉を使って会話するブレンダ。 そんなブレンダを見たアンドレアは「完全にビバリーヒルズ化したわね」とブランドンに言った後、バスケの選手選抜テストの取材を依頼した。しかし、ブランドンは自分も選抜テストを受けるのでと言うと、「背が低すぎない?」とと言われてしまう。

選抜テストにはスティーブも来ていた。スティーブが言うには、アンディ・ウォーカー、デウィは有力候補で、転校生だけど一軍入間違いないのは ジェームズ・タウンゼン、そして、この選抜テストはチームを盛り上げるためにやってるだけで、既に選手は決まっているらしい。
また、自分は前シーズンは2軍にいたが、今年の1軍入は固い!と話した。ブランドンは自分も選抜テストを受けに来たと話すと、スティーブにも「背が低すぎなせん?」と言われてしまった。
ブランドンがチームに加わって選抜テストを受けていると、なかなかいい動きをしているとコーチに声をかけられた。

選抜テストの結果が張り出された。不合格だったスティーブは合格したブランドンに、これは八百長で、うちのWBHが去年優勝できたのは、マイノリティの為に人種が片寄らないようという「特別優待生制度」を悪用していて、誰にでも門が開かれていると言っておきながら、学校がこの制度でひろい上げているのはスポーツのできる奴だけ。そういう奴が授業に出てこないことがわかるだろう...どっちがうまくやってるか知らないが!と話した。

ピーチピットにアルバイト代金を取りにきたブランドンは、転校してきたジェームズに「選抜テストで一緒だった。君と一緒にプレイができたらいいなと思って」と出がけに声をかけたが、他のみんなに選手に選ばれると思ってるのか?とバカにされた。

【特待生制度、悪用発覚?】
ブランドンはアンドレアに特待生制度悪用について相談した。

ブラ:
新学期が始まって1カ月も経つのに、ジェームズはまだ2回しか授業に出てきていないんだ。 スティーブに言わせれば特待生制度はスポーツ選手優遇に化けているらしい。
アン:
実際にはその制度はその効果をあげているし、スティーブのような根性悪の言うことを信じるがどうかしてる
ブラ:
この国では自分の名前も書けない選手が大学スポーツのヒーローとして活躍している。 だったら高校レベルでも既にスポーツ選手優遇措置がとられているかもしれない。
アン:
本当にそう思っているなら取材してみれば?
ブランドンは、「自分が書くと利害が絡むと遣りにくいし...」とアンドレアに取材を頼むが断われてしまい、「バスケットの為に学区外の生徒をとるのをフェアな行為と思うか?」と訴えるが、同じく学区外から通学しているアンドレアはノーコメント。だったら自分に特ダネを期待しないでくれ!と怒って新聞部の部屋を出ていこうとしたブランドンに、名前を教えてくれれば、特待生制度事務局で調べてくると、アンドレアの方が折れた。

テストの行われる体育館にジムがやってきた。ブランドンはジェームズに体当りされたり、ウォーカーからのパスが回されないで、苛立っていた。テスト終了後、ブランドンは「今日みたいな動きをしていれば、選手に選ばれる。」とジムにアドバイスされたが、「何もコーチと話さなくても」と少し怒った口調で言い返した。
そこへ、アンドレアがホットな特ダネをもってやってきた。事務局で得た情報によると、バスケットチームで特待生なのは4人。みんなよく勉強しているとのこと。しかしジェームズについては、実力テストを受けて編入した記録が残っていない(WBH高では2年生はみな受けなければならない)。前の学校からのファイルも何故かファイルされておらず、ジェームズの成績評価点だけが存在しないことが判明した。

ブランドンは、体育館から出てきたジェームズを連れ出して、話しを切り出した。

ブラ:
自分はWBH高のスポーツ記者でもある。君はバスケットの為に特別待遇でWBH高に来たんだろう? 君は学区内に住んでいないし、授業にも出ていない、前の学校の成績評価も送られていない。 実力テストの評価も一切記録されていない。WBH高の生徒に要求されることが、なにひとつ満たされていない。
ジェ:
なんのことだかわからない...自分が白人だったら何もかぎまわらないんだろう?
ブラ:
黒人だろうが白人だろうが関係なく、絶対に不正は許されるべきではないんだ!
ジェームズはと怒りながら去り、ブランドンは必ず真実を暴いてみせるとジェームズに向かって言った。

出かける支度をしているジムとシンディの部屋で、ブランドンはまた「土壇場のシュートによって優勝した。全員で力を合わせたから優勝できた。チームワークが大事だ!!!それを絶対に忘れるなよ。明日の選抜テストにパスしたら、車の保険の支払いを肩代りしてやってもいい」とジムに言われた。シンディはそれは賄賂だと反対するが、「この特別措置は許されるべきだ。長時間の練習に励むスポーツ選手には特典を与えるべきだ。」という。ブランドンはその言葉を聞きながら考え込んでいた。

【モンデール盗まれる】
ブレンダはWBH高の中にある教習場にやってきた。自分が女性カーレーサーになった姿を想像していると、教官に名前を呼ばれた。保護者の同意書を手渡し、「ミネソタで少し練習したことがあったが、注意力が少しかけていて...」と話すと、「昔のことは忘れてクリーンな気持ちで取組みなさい。前に1回挫折したからといって落ち込むことはないんだ。」とブレンダを励ました。教官の言葉を聞いたブレンダは、「本当は2度落ちて、、、20分でリタイヤしたので3度落ちたことになるけれど...でも気にしなくてもいいんですよね?」と自信をつけた^-^;; 練習の方も、なかなか好調だ。
...ブレンダはケリー達には、教習場へ通っているのは、運転の講習は復習のつもりで...と見栄をはっている。

スペイン語のテストの勉強をしにきたケリーは、ウォルシュ一家と夕食をともにした。その席でもジムはバスケットの蘊蓄を話し通し。ブレンダはせっかくケリーが来ているのに...と言って台所へ行くが、ジムはブレンダがむくれている理由がわからない。ブレンダは食器を下げにきたブランドンに「毎年決まって勝負は心の問題だと聞かされた挙句、最後にはパパの逆転シュート見せたかったな...もう耳にたこができた。」というが、ブランドンは自分も半分は聞き流してるが、パパも一生懸命なんだ!聞いてやるのが礼儀だとブレンダに注意した。

部屋へ戻ったブレンダは、ケリーにケニーとのブラインドデートに誘われた。リムジンを借りてジャネットジャクソンを最前列で見ようというらしいが、ママに月曜から木曜までは勉強の日!と言われているブレンダは、その誘いを断わった。
ケリーは、洗面所からブランドンがシュートの練習をしながら一人ごとを言って盛り上がっているところを見ていた。 それに気付いたブランドンは照れ臭そう。

ブレンダは自分の部屋で雑誌を読んでいると、ケリーからヘルプの電話。コンサートが中止になった上に、ケニーが酔っ払ってリムジンの中で吐きまくったらしい。車で向かえに来てと頼まれ断わったが、「じゃいいわよっ!」というケリーに言われたブレンダは、「行きたくてもカリフォルニアの免許証がないし...」と言い訳をした。結局、(無免許なのに)ブランドンのモンデールで迎えに行くことになった(モンデール=ウォルター・モンデールに由来し、レーガン大統領の椅子を争った人...ミネソタで)。ブランドンはバイクでアルバイトに出かけていた。
ブレンダは、路上訓練中に見つけた「ヘンリー・ウィンクラー」に気を取られてしまい、前を横切った車に突っ込んでしまっていたのだが、自分に「私は腕のいいドライバーよ〜」と言い聞かせながらケリーのいるクラブへ向かっていると、道路の真中でガス欠になってしまった。20分程歩いた所のガソリンスタンドに助けを求めに行き、次に現場へ戻ってくると、モンデールの姿はなかった。

【ブランドン&ジェームズ...誤解】
その頃ブランドンは、ピーチピットでナットさんにサンドウイッチのマヨネーズの塗り方についての蘊蓄を聞かされていたが、図書館が閉まる前に返したい本があるからと、その続きを明日に回して図書館へ急いだ。
返却台に本を戻して帰ろうとすると、勉強しているジェームズを見つけて、彼に何をしてるんだい?と声をかけた。説明する必要はないと行って席を立ったジェームズは、「字もろくに読めない運動バカがこんなところで何やってるんだっていいたいんだろう?」と答え、「君の編入が許可された理由を知りたいんだ。」と言われると、自分の父親がビバリーヒルズの図書館に15年間勤めたから、WBH高に転校できる権利ができて、何の記録もないのは自分は特待生制度とは何も関係ないからだ...イングルードで上手くやっていたのに、一月遅れでWBH高へやってきて、周りに追い付こうと必死なのに!と怒鳴って言った。
リッチな白人は自分の力で勝負できると思ってやがると言われたブランドンは、自分はリッチじゃないと反論した。しかし、「だが白人だ。俺たちを見ると反射的に思うのは、あいつは運動バカかラップシンガー。そうじゃなければ、ごろつきか薬中だってな。そうやって勝手に色眼鏡でみていて、悪いのはそっちでこっちじゃない。だから、自分がWBH高に入るのにコネを利用して何がわるい!希望する大学に入る為にバスケの才能を利用して何がわるい!隠すこともないし、恥じることもない。おまえに言うこともこれ以上ない。」と言い切って図書館を出て行った。

【ブレンダの告白】
自宅へ戻ったブランドンは、車が盗まれたことを知り、ジムに「残念だが明日はベストで望むんだぞ」と言われた。ジェームズのことなどで苛々していたブランドンは、「明日ベストショットを決めなかったらどうなるの?明日の選抜テストは受けないで、いますぐやめるっていったら?いつも決めてかかるんだから。バスケットの選手になりたがってる、ビバリーヒルズだって気に入るに違いない...パパはいつだって自分で思う結論にとびつくだけじゃないか。違うって言えるの?」と言って2階へ上がった。
そう言われたジムは、ブランドンは自分よりもずっと運動神経が良い...だから適度な刺激が必要だと思ってと言うが、シンディは「適度な距離、失敗できる余地、あの子が自分でいられる自由も必要だわ。」とジムに言った。

両親の話しを盗み聞きしているブレンダを見つけたブランドンは、車を勝手に使用して盗まれたと打ち明けられた。ケリーに泣き付かれて仕方なかったと言い訳をするブレンダを「BHに来てから救い難い奴になった。ケリー達に気を使うあまり、周りの人の事を考える余裕もない。」と責めた。ブランダは全くその通りだし、気の済むすむようにするから、両親には内緒にして欲しいと頼んだ。そして、自分が運転が苦手になったのは、小さい時にデビーのママの車の後ろに乗った時に木にぶつかった体験のせいだわ!と話したが、もう11年前のことだし、克服しろと言われてしまう。
翌日、ブレンダは「車に代わる交通手段を考えたら?」と言うカートン教官に、もう一度チャレンジしません?と練習を続けることにした。

【和解/ブレンダの嘘発覚】
眠れずにいたブランドンは、同じく朝早く体育館へ来ていたジェームズに、悪者扱いをしたのは、黒人だからじゃなくて、自分が試合にでたかったからだ。ミネソタにいる時は人種問題なんて考えたこともなかった...と話した。そして選手に選ばれるのは君さ!というと、お前のディフェンスにはかなわなゼ!と和解した。そして二人は1対1で試合を始めた。

ブランドンが帰宅したジムに、Bチームで鍛えることになったと報告すると、ジムは自分の逆転シュートはまぐれで、自分の栄光なんてそんなものだと話していると、盗まれたはずのモンデールが見つかったと運ばれてきた。ブレンダは「大事なのは、元のままで戻ってきたってことよ。」とホっとしていると、警察官が「犯人は、キーを付けたまま道路の真ん中に捨ててあった」と言いながら、ブレンダがいつか免許が取れたらキーに付けると言って大切にしていた、ピンクのボンボン付きのキーを取り出した。


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