ハワード放送部長は、放送室で会ったデビッドにカフェインだというもの与えた。それは、以前デビッドが落ち込んでいた時にも分けてやったことがあったものだ。なんとか試験週間を乗り切りたいと思うデビッドは、ハワードの言うとおりオレンジジュースに解かして飲んだ。しかし、それはカフェインではなくドラッグだった。
深夜放送から戻ったデビッドは超ご機嫌だった。そして試験勉強をするドナに、自分達は別れても同じアパートに住み続けるのだから、うまくやっていくつもりだ!と話し、ドナも「私達なんとかやっていけそうよ」とケリーに言った。
ところが翌日、ドナはデビッドに怒鳴られ酷く傷ついてしまった。お昼近くに起きたデビッドが薬をやろうとした所にドナがやってきて、それを隠したベッドに上に座ろうとしたからだった。
デビッドは再びハワード先輩に薬をねだるが、高価だから次以降は代金を支払うように言われた。すっかり薬の力に頼るようになったデビッドは、仲間達から「デビッドが最近おかしい」と思われ始めていた。
スティーブがビーチアパートを訪れ、夕食をしていくことになった。そこへ電話が鳴った。ドナはデビッドからだったら自分はいないと言ってくれ!と言うが、その電話はディランからだった。電話なんてかかってくるわけないのに...とベランダへ出ていったドナを追ったスティーブは、泣くドナを抱きしめた。
リビングでデビッドの放送を聞くドナに、ケリーはデビッドはカフェインの取り過ぎではなく、ドラッグのせいでおかしいのではないか...と話した。ジャッキーがドラッグにはまったときと同じ症状だとドナに話すが、それが自分のせいで.....と言いだしたので、ケリーも考え違いかもしれないと打ち消した。
その頃デビッドは、お金はあるから薬を...とハワードに頼んでいた。深夜放送までには調達するからとの約束だったが、放送が始まってもやってこない。おかげで放送はメチャクチャ。そこへやって来たハワードは、すっかりハマってしまったな...とデビッドに薬を渡すが、「自分は薬の売人ではないし、デビッドの心配をするのは御免だ。今度からは自分で調達しろ」と言って放送室を出ていった。デビッドは試験を乗り越えられれば...と言いながら、オレンジジュースに混ぜた薬を飲み干した。
【スティーブvsジョン/名誉の回復】
そのテストとは、集まった社交クラブのメンバーに1個ずつに黒い玉が与えられ、各人悪いと判断した者の前に置かれたグラスに玉を入れていくという社交クラブの正式なルールに基づいたものだった。スティーブには社交クラブに仲間はいたが、ジョンに睨まれたくないからと、みな自分に玉を入れるだろうと思い、そうなったら正々堂々と社交クラブを出ていこうと覚悟を決めたいた。
テストが行われる夜、スーツを着用したメンバーが集まった。
【ブランドン&ディーショーン/友情の始まり】
社会学の期末テスト。バスケットの遠征試合は明日からの予定なのに、シーショーンの姿はなかった。再びランドール教授を訪れたブランドンだが、ディーションは取材を受ける為に今日のうちにサンフランシスコへ発ち、試験もそちらで受けることになっていると話した。それを聞いたブランドンは、なぜそんなに社会学の先生はディーショーンに対して協力的なのかと歯向かうと、ランドール教授は社会学の勉強を続けたければ、他の教授の講義を取れと言われてしまった。
ブランドンはランドール教授から預かったテストの結果持って、ディーショーンの部屋を訪れた。試験の結果はC。それは彼が自分で試験を受けて得た実力の証だった。もともとDだった社会学だが、ブランドンはディーショーンを偉いと誉めた。
【ディラン/嘘か誠か】
ディランはかわいい妹エリカを紹介したいと、ブレンダとケリーを自宅へ招いた。エリカとディランの演奏するキーボードに合わせて合唱して楽しんでいると、そこへスザンヌが職探しから戻ってきた。ディランはテラスで話があると二人で出ていき、5000ドルの小切手を差し出した。驚いたスザンヌは、こんなことをされてはここに居ずらくなると一旦は断るが、職が見つかり次第する返すと言って小切手を受け取った。しかし、会計士は自分と関わる者の素性にうるさいからと、社会保険番号を尋ねた途端怒りだし、あなたもジャックと同じねと言って、小切手をディランに返してしまった。
ディランが外出から戻ると、スザンヌとエリカはオハイオへ戻るとディランに告げた。向こうでの住居のあと片付けを済ませたら、こちらへ戻ってくるという。スザンヌは、昨日は職が全然見つからないので苛立っていた為に、怒鳴ってしまって悪かったとディランに謝った。ディランは今度は返さないで...と、再び5000ドルの小切手を渡した。
ディランと二人きりになったエリカは、こんなことをした自分のことを嫌いにならないで...と、ポケットから出したものをディランに渡した。それはスザンヌの社会保険番号の書かれたカードだった。
ランドール教授の部屋へ侵入した件は、ブランドンのおかげで訴えられずに済んだ救スティーブだが、社交クラブの仲間からは裏取引をしたのだろうと思われていた。バレーボールの試合でも、スティーブは全然コートに入れないでいた。
父親に波風は立てるなと言われていたが、スティーブは自分をハメたジョンを告発することに決めた。マイク部長は、地獄週間の時のスティーブの担当だったジョンとキースを呼び出し、スティーブがランドール教授の部屋に忍び込み前に、警備員に通報の電話があったのは事実だった(日報を調べた)と告げ、もし二人のうちどちらかがやったなら謝るように勧めた。キースが自分じゃないと言うと、ジョンは自分でもない!と言い、それならばテストをして決着を付けよう!と提案した。スティーブはジョンの申し出を受けることにした。
テスト中の私語は厳禁だとマイク部長から説明を受けると、メンバーは端から玉を入れ始めた。みなスティーブのグラスへと玉を入れていくが、キースはスティーブの前を通り過ぎてジョンの前へと立ち、彼のグラスへ玉を入れた。それを見たジョンは「間違いだろう?」と声を上げるが、キースは「他のメンバーにも同じことをしない為に!」と、スティーブを陥れたのはジョンだと訴えた。テストの前、ジョンはキースに「こんなことになるなら、犯人を突き止めておけばよかった」と言われ、自分が犯人であることを打ち明けていたのだった。
それから後は、全員ジョンに黒い玉を入れ始め、スティーブはそれを見ながら笑いが止らなかった。
スティーブを救う為にランドール教授を脅したブランドンは、再びディーショーンの家庭教師をすることになってしまった。
寮の部屋を訪れたブランドンは、ディーショーンがめずらしく勉強をしている上に、かなり先まで予習をしている姿を見て驚いた。なんでも、双子の妹から勉強するように、帰郷している間中うるさく言われたらしい。その妹は郷里の工場で働いているという。それを聞いたブランドンは、自分にも双子の妹がいるので、その気持はよくわかるさと言い、二人は勉強を始めた。
彼は試合で膝を痛め、手術することになっていたので、しばらくはバスケットが出来ない。その間は勉強に専念することになり、ブランドンに再び家庭教師をお願いしたいと言って、ブランドンも次はBをとろう!と二人の間の誤解も薄れはじめていた。
ディランがウォルシュ家を訪れた。スザンヌとエリカの為に1万ドルをやりたいので、ジムにお金をくれるように言いにきたのだ。ジムはディランの信託財産の管理をしていた。ジムはマッケイ氏の財産を狙った詐欺がいつか現れるかもしれないと心配していたが、ディランがどうしてもと言うので、譲ることにして、まずは5000ドルの小切手を渡し、彼女の社会保険番号を聞くように勧めた。もし本物の家族なら教えてくれるだろうという。
そして、オハイオへは行きたくないとダダをこねるエリカを見たディランは、試験ももう終わりだから一緒にジェットコースターに乗りに行こう!と行って、エリカはこっちへ残ることになった。
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第4シーズン