そこに、スティーブと一緒に出かけたセレステの姿はなかった。カパルア・ベイでシュノーケリングをしていたセレステは、高校時代の憧れの人に偶然バッタリしてしまい、スティーブにアロハ(さよなら)してしまったらしい。さすがのスティーブもショックを受けて気晴らしにドライブをしたが、その時、やはり自分には「ケリー」しかいないと気付いた...と、ブランドンに言った。
ハワイのお土産を持ったスティーブが、ビーチアパートを訪れた。ところが、プルメリアのレイをケリーの首にかけ、ハワイ風の挨拶をしているところへ、反対の入り口から「ケリーちゃ〜ん」と言いながらブランドンがやってきてしまった。ブランドンとケリーは、自分達が付き合いだしたことを知らないスティーブが、自分にとってケリーが永遠の恋人だと言ったことで、ケリーが自分から話すと電話で相談した直後だった。言う前にバレてしまった二人は、付き合っていることをなにげに伝え、スティーブもウォルシュ家の新しい住人としてバッファローからやってきたバレリーの歓迎BBQパーティに誘った。
ケリーに振られてしまったスティーブは、誰か女の子を紹介してぇ〜とブランドンに迫ったが、もし急いでいるならバレリーを紹介しようと提案した。スティーブはバッファロー出身の女の子なんて...と馬鹿にしていたが、実際キュートなバレリーに会って前言撤回した。
夜は、スティーブの提案でバレリーを街案内とクラブ「ドゥヒーニ」へ連れだして楽しんだあと、ドナを除くブランドン、ケリー、スティーブ、バレリーは、4人で車で帰ることになった。ビーチアパートに到着し、ブランドンがケリーを部屋まで見送りにいっている間、残されたスティーブはバレリーに「目がきれいだ!」と甘い言葉を囁いた。バレリーはスティーブに「キスしたいんでしょ!いいわよ」と言って、あともう少しで...という所でブランドンが戻ってきててしまい、スティーブはチャンスを逃した。
【ドナ&デビッド】
デビッドの浮気が発覚して(詳細はこちら)、ビーチアパートを出ていくよう命じたドナは、ケリーが「デビッドの気持ちもわかる」と言ったことに対して怒りを露にし、喧嘩したまま両親のいるヒューストンで夏休みを過ごすためにL.A.を離れていた。
夏休みも終わりに近づき、二人は行き付けの美容室で再会するが、二人の担当美容師も驚くほどの険悪ぶり。しかし、美容師達の作戦(座席を隣同士にして話すチャンスを作る)のおかげで、お互いに悪かったと謝って仲直りすることができた。ドナは、ヒューストンにいる間にデビッドの事はすっかり忘れたとケリーに話し、ケリーもそれを聞いて安心した。
バレリーの歓迎BBQへやってきたドナは、ジェシーがバーテンをしているクラブへ行こうと提案。しかし、そこに女の子連れのデビッドがやってきてしまい、それに気付いたドナは急に帰ると言い出した。ケリーはクラブにデビッドの姿を見つけると、「デビッドのことは忘れた」と言うのはドナが強がりだったことに気付いた。
一方、デビッドは告禁火曜日でBabyfaceのライブに参加したことがきっかけで(詳細はこちら)、彼らのワールドツアーに同行することになり、浮気の相手アリエルともずっと一緒に過ごしていた。しかし、Babyfaceから今後はデビッド抜きでツアーを回ると宣告されたと同時に、アリエルからも別れを告げられたという。
デビッドは、そんな自分の精神状態の高揚を線グラフで訴えかける短編ピデオを作成し、それをラインバーグ教授の課題として提出してA-を取得した。A+が取れなかった代わりに、秋のテレビ祭りに参加してみないかと教授に勧められ、予想とは違う結果になったが楽しみにしているとケリーに話した。
アパートを出て大学の寮に住むことになったデビッドは、アパートに残りの荷物を取りにやってきたついでにケリーにそのビデオを見せた。そして、ウォルシュ家のBBQパーティへ来ないかと誘われたが、やることがある上に、ドナも来るのではパーティを台無しにしたくないから...と、その誘いを断った。
【ディラン】
信用しきっていたスザンヌとケビンに有り金全てを騙し取られ、無一文となったディランは(詳細はこちら)夏休みをバハ過ごし、朝から晩まで辞めたはずのアルコールに浸った毎日を送っていた。
以前まではリッチでアルコールを辞めていたと知る馴染みのオーナーは、ディランを自分の所へ呼び、ディランから騙されて無一文になってしまったと聞いた男は、一度L.A.へ戻って問題を解決してから精算に戻るよう忠告した。男はここへディランが戻ってくるという証にと、ディランの時計を置いておくよう命じたが、それは父マッケイの形見である懐中時計だった。それなら愛車のキーを置いていくように命じたが、ディランは時計の方を置いていった。
【アンドレア】
ハンナの体重が日に日に増し、やっと退院できる日がやってきた。アンドレアは面会室入り口で、逆子を産んだという女性に出会い、自分が体験した話しを初めた。
一ケ月前、ハンナが退院できるようになったが、連れて帰る直前までアンドレアは「本当に連れて帰っていいのか」と不安で仕方がなかった。ジェシーも医師も、誰でも不安に陥るものだ...と言うが、どうしても気になって踏ん切りがつかなかった。しばらくして、アンドレアも「あと一度だけおっぱいを飲ませたら...」と帰宅を決心したのだが、急にハンナの顔が真青になってしまったのだ。腹壁に穴が開いて血液の流れが止っていた...しかし、母親アンドレアの感のおかげで早急処置がとれた為、息を吹き返すことができたのだった。
アンドレアは、他人に何と言われても、母親である自分の感を信じることが大切だ...我が子を守れるのは自分しかいないのよ!と女性にアドバイスして、病院を後にした。
【バレリー】
ワシントンのいるブランドンを追いかけていったケリーは、ブランドンと付き合うようになっていた。二人の仲を知っているのはジム&シンディと、アンドレアだけだった。みんながバカンスから戻ってきたら、どうやって振る舞えばいいか心配するケリー。ブランドンは、みんなにぶっちゃけてしまえぇと提案した。そこへ「もしや約束の時間を忘れているのでは?」というシンディから電話がかかってきた。もう出ましたよとケリーに言わせたブランドンは、もう一度ケリーのいるベッドへと潜り込んだ。
少し遅れて飛行場へやってきたブランドンは、クリーブランドにいる祖父の元へ向かうメルとアーインの見送りに来たというデビッドにバッタリ遭遇。夏休みの間だけという約束で演劇アカデミーの講習を受けていたブレンダだが、優秀な成績を納めて本格的にロンドンへ留学することが決まってしまい、その開き部屋となったブレンダの部屋に、新しい住人がやってくることになり、自分はそのお出迎えに...と説明した。
一時間遅れで飛行機が到着し、バレリーはL.A.にやってきた。早速、歓迎BBQパーティを開くことになり、ケリー、ドナ、スティーブが集まった。デビッドはドナが来るので来なかったし、ディランはL.A.を離れていた。
バレリーは活発にもスティーブとペアを組んで、ジム&ブランドンとバスケットをして楽しんでいた。それを端から見ていたドナとケリーはバレリーはいい子ね!と話していたが、ケリーはあんなに笑顔でいるバレリーが信じられないと呟いた。「自分がウォルシュ一家とミネソタ旅行から戻った夜、バレリーの母アビーから1本の電話が入ったの...」と話しだした(ここでドナにはブランドンとのことがばれた)。
ウォルシュ家とはミネソタ時代からの家族ぐるみの付き合いのあったマローン家の長女、バレリー。現在はバッファローに住んでいるマローンの父ビクターが、首吊り自殺をしてしまい、母アビーは下の子供の面倒で手一杯だろうと心配したシンディの提案で、バレリーをウォルシュ家に住まわせて、皆と同じCUへ通うことになったのだ。
バレリーは、木陰で座って見ているケリーとドナにも一緒にやらないか?と誘ったが、ケリー曰く「食後の30分は何もするな!が、家の教えよ」、ドナ曰く「この靴じゃねぇ」と履いてきたブーツを指差してみせ、「今度は自分もそんな靴履いてこようっ」と、バレリーは再びコートへ戻っていった。
L.A.見物から戻ったバレリーは、まだ起きて待っていたジム&シンディに自分を迎えてくれたことについて礼を言い、部屋へ戻っていった。これまでブレンダと共有していたバスルームを、今度はバレリーと共有することになったブランドン。早速、お互いにバッティングしてしまい、二人は使う時のルール(急いでいる時はドアを2度ノックすること)を決めることにした。バレリーは、初日からいろいろと引きずり回して疲れたのではと心配するブランドンに「優しいのね」と言うと、「君は僕が初めてキスをした相手だからね」と答えた。二人は幼い時、かわりばんこにキスし合ったのだった。
バレリーは、両親が優しくて笑いの絶えないウォルシュ家に憧れていて、ブレンダがとても羨ましくてブレンダのように暮らしたいと祈っていた...と呟き、これからはブレンダの部屋で暮らせるのだから、願いが叶ったろう?と、ブランドンが言った。
バレリーはブランドンがバスルームから出ていくと、そこに置いてあって箱を手に取って部屋に戻った。いままでとは表情がするどくなったバレリーは、電話をかけながら箱から出した草を紙に巻き出した。電話の相手ジンジャーと通じたバレリーは、「今からもうおかしくなりそう...想像とはまるで違っていて、誰もがL.A.の子だって自慢している。クラブに行っても、誰もお酒を飲もうとしなくて...ブランドンの親友のスティーブは、活かさない奴だけどクレジットカードは持ってそう。ウォルシュ家の人は無害だから上手くやっていけそうだが、それも自分の跡を付け回らなければね。でも、猫を被って上手くやるわ」と話しながら、巻き終わった草を吸った。