Episode Guide

08-17:浮気の代償
(The Elephant's Father,1998/1/21,1998/8/19,1999/11/13)

【バレリー】
違法賭博で逮捕され、留置場へ入れられていたバレリーがウォルシュ家に戻ってきた。しかし、「ギャンブルが駄目なら宝くじも禁止すればいいのに」と言ったりと、全く反省の色ナシ。さらに、翌日、裁判所で下されたバンス判事(法を尊重する人物との噂)の判決にも不満タラタラ。ノアの「アルコール販売1週間停止」に対し、バレリー「罰金&50時間の社会奉仕罰金」。ノアに言わせれば、バレリーに注意をしたにも関わらず、自分まで罪を償わねばならないのは割に合わないとのこと。しかし、バレリーは1年間を刑務所で過ごす気は全くないため、仕方なく社会奉仕をすることにした。ちなみに、バレリーは深夜クラブをクビになってしまった。

バレリーの奉仕活動先は、なんとケリーが勤務するワイアット・クリニックだった。病気が感染りそうで耐えられないと愚痴るバレリー。ケリーには「刑務所へ入って当然だ」と言われて、ケリーに仕える方が刑務所より大変そうだと答えた。事実、バレリーの仕事は、クリニックでのハウスキーピングだった。
ここぞとばかりに、バレリーをメイドのようにコキ使うケリー。次から次へと掃除・雑用を命令し、バレリーは髪の毛を振り乱しながらケリーの言う通りに動いた。いつか仕返しをしてやると言うバレリー。

ケリーがブランドンと別れた事を知っているバレリーは、二人がよりを戻さないよう小細工したり、いろいろ仕組んで楽しんでいた。

バレリーは逮捕された事で、昔のようにデビッドの信頼を裏切るのではないか・・・と心配し、デビッドに逮捕されてしまったことを謝った。

【ブランドン、ケリー】
取り返しの付かない過ちを犯したと落ち込むブランドン。留置場帰りのバレリーも心配してブランドンに声をかけるが、ブランドンは「ケリーが家から出ていってホッとしているに違いない。だから出ていったことを祝えばいい。今さら心配する振りはしないでくれ。」と 怒鳴った。

ビーチアパートに戻ってきたケリー。ドナは、居候しているカーリーに席を外して欲しいと言ったが、ケリーは隠すことでもないからと、二人の前でブランドンとエマの関係を全て打ち明けた。ケリーが前に使っていたいた部屋はカーリーが寝泊まりしていたが、カーリーはザックに部屋へ移ることにして、ケリーをドナと二人だけにしてやった。
ブランドンは1度だけだと言うが、もう何も信じられないケリー。「ブランドンとはこれで終わり」とドナに告げた。

翌日。仕事していた方が気が紛れるからと、ワイアット・クリニックに出勤することにしたケリー。アパートを出る間際にブランドンから電話がかかってきたが、ドナはケリーに頼まれて居留守を使った。ブランドンはケリーと話す権利があると主張するが、ドナは「アパートに来るな&浮気をしていながらケリーと話す資格はない」と言って電話を切った。

ケリーとの話し合いを拒絶されたブランドンは、不機嫌で何をやっても集中できない。ビバリービートのオフィスでは、簡単なコピーを取るにも失敗。デビッドにまで八つ当たりを始め、それをスティーブが仲裁する始末。ヤケになったブランドンは、世界で起きている事の全てが自分のせいだと言い出し(温暖化や地震などなど)、みんなを呆れさせた。

ワイアット・クリニックにやって来たケリー。ケリーへのセクハラが発覚して解雇されたモハナン医師の後任に、ドナの父ジョン・マーティンが派遣されていた。また、今日からは、サンフランシスコ大学のインターンであるジェフが手伝いとしてクリニックに来ていた。
その夜、女性患者リアの事で悩むケリーは、飲みに行こうとジェフからの誘いがかかったが、とりあえず今夜は断った。帰る間際、自分への電話をチェックするケリーだが、ブランドンからの伝言はなかった。その裏で、1時間ごとにかかってきたブランドンの電話メモ9件分は、全てバレリーによって握りつぶされていたのだった。
その頃、伝言がケリーに伝わってな事を知らないブランドンは、「今日だけで20回もケリーに電話をしたのに、一度もコールバックがない!」と、ブスティーブ&ノアと一緒にお酒を飲んで愚痴り大会中だった。

酔っ払ったブランドンがビーチアパートにやって来た。「話し合いたい」と言うブランドンだが、ケリーは「話すことは何もないし、酔って来られても迷惑だ。帰らなければ警察を呼ぶ」と言って、ブランドンを追い返した。

翌朝。伝言を残したにも関わらず、ケリーからの電話がないと愚痴るブランドン(二日酔いらしい)に、バレリーは受けた電話のメモはケリーに渡したと嘘を言い、さらにジェフの存在をチラつかせ、ケリ−が誘われていたことも告げ口した。気にしないそぶりをするブランドン。

ケリー不在中のクリニック。バレリーはジェフにケリーのことを褒めまくり、恋人と別れたばかりであることも話した。さらに、「ケリーがジェフを素敵だと言っていた。今がチャンス」とけしかけた。そこへケリー宛のお花が届いた。差出人はブランドン。「愛してる 話したい ブランドン」と書かれたカードを読んだバレリーは、花屋から予備のカードをもらい、「ケリーへ ひそかに慕う者より」と書いて差し替えた。そんな事になっているとも知らないブランドンは、「お花のお礼も言ってこない!」と、ノアを助手席に乗せて運転しながら愚痴っていた。その時、左から右折しようとした車が飛び出して来て、危うくぶつかりそうになった。苛立っていたブランドンは、その車の後を追いかけた。信号で止まると、車を降りて窓ガラスを叩いて怒鳴ったが、乗っていたのは母親と子供。物凄い剣幕のブランドンに脅えていたが、ノアがブランドンを車から引き離した。

差出人不明のお花を受け取ったケリー。バレリーは、ジェフからでは???と言ってみせた。
リアの件が片づき、ケリーの心配事も消えた。ジェフから誘われたケリーは、お供することにして出ていった。そこへブランドンからの電話がかかってきた。電話に出たバレリーは、ジェフと一緒に飲みに出かけたと言って切った。

ケリーがビーチアパートに戻ると、ブランドンがテラスで待っていた。ブランドンは「愛している。反省しているので、もう1度チャンスをくれ」と言うが、「それは永久に無理だ」と言われてしまった。待ってくれというブランドンに、ケリーは帰ってと怒鳴った。

【虐待】
ひとりの女性がワイアット・クリニックにやって来た。「1時間前、止っていた車にぶつけて怪我をした」と言って唇から血を流していたが、ジェフの診断は事故ではなかった。首と腕についた傷は、虐待された場合によってついたもの。しかし、その女性は虐待でないと言い、ジェフとケリーは本人が告訴すると言わない限り警察へ報告することは出来なかった。

女性の名前はリア。診察が終わったあとも、ずっと待合室に座って帰らなかった。気付いたケリーが、リアに「愛する人から虐待を受けてるのに自分が悪いと思っている。でも自分を責めるのは間違ってる。自分から状況を変えねば駄目だ。」と声をかけ、虐待から助けてくれる施設があることを教えようとしたが、リアはあくまで自分は車の事故で怪我をしたのだと言い張った。

夜になっても帰らないリア。ケリーが声をかけると、夫が迎える来るとのこと。ケリーはリアの事が気になって、自宅の電話番号のメモを渡した。そこへリアの夫が迎えに来た。ケリーとジェフの前では優しく見せる夫だが、見えない所でリアに対して脅しの言葉を言っていた。また殴られると分かっていて、それを認めようとしない・・・ケリーは自分が無力であることを感じていた。

書類に書かれていた勤務先の住所を頼りに、ケリーはリアが働く園芸店へやって来た。 夫の名前はレニー。付き合い出したのは15歳の時で、二人は高校時代にキングとクイーンに選ばれ、周囲からは最高のカップルだと言われていたらしい。
リアはレニーに殴られたことを認めたが、「職場でトラブルを抱えているだけだし、ひどくは殴らない。カウンセリングの必要もない」とかばった。ケリーは、夫の暴力で毎年6,000人が死んでいると言い、もしも決心が付いたら・・・と、リアに「虐待の被害者へ(If you are being abused at home... You are not alone.)」と書かれている紙を渡した。その中には、具体的なアドバイス(困った時に近所の人に助けを求める方法;昼間にポーチの明かりをつければ合図になる...などなど)、シェルター(受け入れ施設)の連絡場所などが書かれているとのこと。この紙は小さな二つ折りになっていて、靴の中に隠しておけるよう配慮されていた・・・見つかって殴られたりしないように。リアは黙ってそれを受け取って、仕事に戻っていった。

その夜、リアがクリニックにやって来た。またレニーに殴られたらしく、顔に傷を負っていた。ケリーは酷くなる前に家を出るべきだと忠告し、ジェフも警察へ連絡すると言った。リアは止めて欲しいと言ったが、シェルターへ入る決心をした。

【スティーブ、カリー】
スティーブは、カーリーをミュージカル「レント(RENT)」へ連れて行こうと計画
(レントについてはこちらを参照)。そのミュージカルはデビッドのお勧め。ところが、カーリーに大変な問題が起きてしまった。実の父親が入院しているモンタナの病院から電話があり、心臓発作を起こして、急遽心臓のバイパス手術をすることになったのだ。もし手術が上手く行かなかったら・・・泣きながら事情を話すカーリーを、スティーブは強く抱きしめた。

父親のことで気持ちがいっぱいのカーリーは、ザックが学校で描いた絵にも無反応。あとで見るからと言って、スティーブに心臓手術の結果と今後のことを話した。
いいニュースは、バイパス手術は成功。悪いニュースは、回復にはしばらく時間がかかり、退院後には介護する人間も必要となるため、支援団体に予算を聞いたが予算オーバー。スティーブが力になると申し出たが、カーリーは看病を他人に任せるのは気が咎める・・・病人を動かす事はできないので、L.A.へも呼ぶことはできない。だとすれば、自分が行って世話をすることになると言い出した。

部屋でスネていたザックに、カーリーはおじいちゃんの事&L.A.を離れねばならないことを話した。「時には辛くてもしなくてはいけないことがある」と説得を試みたが、ザックには受け入れることが出来なかった。親子のやりとりを部屋の外から見つめていたスティーブも、「モンタナとL.A.の行き来はザックの為にはならないので、モンタナでいい学校が見つかれば戻らないかもしれない。」とカーリーに言われて落ち込んだ。

荷造り中のカーリーを訪ねたスティーブは、家には後4カ月は居られる契約だし、モンタナへは行かないで欲しいと頼んだ。カーリーも辛い気持ちは同じだが、スティーブはカーリーが行ってしまう前から既に淋しくなっていた。そんな姿を見たカーリーは、スティーブにキスをして、奥の部屋へと連れていった。

ピーチピットにて、カーリーとザックのお別れ会が開かれた。ケリーとバレリーはクリニックの仕事で参加できなかったが、その他の仲間達はみんな集まった。ザックはカウボーイ・ハットと革のジャケットを、カーリーもムートンのオーバーをプレゼントされて喜んだ。カーリーは「みんなと離れるのは淋しい」と挨拶をし、スティーブも淋しげに見つめていたが、カーリーのそばに来てキスして抱きしめた。

ついにお別れの時がやってきた。飛行場へやって来たスティーブ、カーリー、ザック。カーリーは、別れるのは簡単だと自分に言い聞かせて来たが、やはり辛い・・・と涙を浮かべ、スティーブも別れることが信じられずにいた。ザックは自分で書いた「スティーブと自分」の絵をスティーブにプレゼント。スティーブも、「生涯で最高のプレゼントだ」と言って受け取った。
時間になり、キスをして別れたスティーブとカーリー。ゲートをくぐったカーリーとザックだが、スティーブの方へ振り向いたザックが走り出した。スティーブはザックを抱き上げ、カーリーもスティーブの元へ。3人は抱きあって泣き、そして、今度こそ本当のお別れとなった。カーリーは、一言「愛してる」t言ってゲートをくぐった。泣いて見送るスティーブ。

【デビッド】
ジェイミーの一件で(詳細はこちら)、デビッドは酷評を書くことは止め、その代わりに音楽コラムの為の新しい企画;地元で売れ線のバンド「ジェスパーズ・ロー」の裏側を密着取材する事を考えていた。案を聞いたスティーブも、それをカバーストーリーにすることにした。

「68スタジオ」へ取材にやってきたデビッド。しかし、「フィーリングでやってる」「その時の気分」という回答ばかり。緊張するデビッドは、キーボード担当のマークからリラックス出来る薬を勧められたが断った。

彼らに付き合って、デビッドも一緒に徹夜明け。楽器を演奏できるのか?とジャスパーに聞かれたデビッドは、自分で曲を作ったりしていると答え、演奏してみせることになった。なかなか好評で、マーク以外のメンバーもデビッドのピアノと歌に注目した。演奏した曲は、デビッドがドナの事を想って作ったものだった。

デビッドは、自分の曲が「ジェスパーズ・ロー」に気に入られたことをバレリーに報告した。バレリーは、何というタイトルで、どんな歌なのか、アップテンポなのかスローなのか興味津々。バレリーは冷蔵庫からシャンパンを出してお祝いをしようと提案したが、デビッドはドナの曲だということは言えず複雑な想いだった。

【ドナ、ノア】
バレリーの巻き添えを食って一緒に逮捕されてしまったノア。1週間のアルコール販売停止だけで済んだノアは、バレリーを解雇した事をドナに伝え、ドナもやっと心配のタネが無くなって喜んだ。
しかし、ブランドンの浮気の話になり、二人は考え方の違いで険悪なムードになってしまった。ノアの考えは、「男なら浮気はよくある過ちで、男は一人の女では満足できないように作られている。エマと寝たのは良くないが完ぺきな奴はいない。ケリーがブランドンを本当に愛しているなら許せるはずで、別れるということは、もう愛していないという事だ。」で、ドナの考えは、「ケリーは悪くないのに、なぜ我慢をしなくてはいけないのか。誠実であるべきだとは思わないのか?」。

カーリーのお別れ会の後、ノアは帰ろうとするドナを引き止め、「ブランドンを見ていて、浮気がどんなに相手を傷付けるかわかった。俺はそんなことはしない・・・信じてくれ」と言って、仲直りのキスをした。

参考:The 90210 Weekly Wrapup(劇中ショットあり)

8-17 STAFF
  • Coordinating Producer:BETTY BEARDON
  • Consulting Producer:MICHAEL CASSUTT
  • Producer:KENNETH MILLER
  • Produced by:JON PARE'
  • Executive Producer:JASON PRIESTLEY
  • Executive Producer:JOHN EISENDRATH
  • Executive Producer:PAUL WAIGNER
  • Created by:DARREN STAR
  • Written by:ELLE TRIEDMAN
  • Story by:ELLE TRIEDMAN & JOHN WHELPLEY
  • Directed by:MICHAEL R. PHODES
  • Executibe Producer:MICHAEL BRAVERMAN
  • Executibe Producers:AARON SPELLING,E.DUKE VINCENT
Guest Starring
  • MYLES JEFFEREY
  • MICHAEL REILLY BRUKE
  • MICHAEL DURRELL
  • LINDSAY PRICE
  • CHRISTPHER DANIEL BARNES
  • PAUL POPWICHEDDIE EBELL
  • CHRISTPHER THOMAS
  • J.ROBIN MILLER
  • TERRY CAIN


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