朝10時。「Now Wear This」という名のブティックが開店した。ケリーは、ノアのことで悩むドナに「たとえ愛していても、愛だけではダメな時もある」と忠告し、新しい一歩を踏み出した。
一方、リアとレニーの養育権争いを記事にしようとしていたブランドンは、ケリーから「助けは必要ないし協力もしない。期待するのは筋違い!」と言われて辛い状況へ。
その夜に開かれた開店パーティでも、ガラス越しに外からケリーの姿を追うブランドン。それに気付いたスティーブが声をかけると、ブランドンはオファーを断ってL.A.に残ると言い出した。ここが僕の家だから...。
みんなに話して欲しいと言われたスティーブは真っ先にケリーへ伝えるが...。
リアとレニーの養育権争いを記事にするというブランドンに、「助けは必要ない」と言ってしまったケリー。だが、素直になれず言ってしまっただけで、翌日にはリアに付き添ってビバリービートへやって来た。帰り際、「いまは前に進みたくない」と気持ちを打ち明けるブランドンに、ケリーは「L.A.に残るという決断が正しくないと分かっているから、周囲のみんなも素直に賛成しない。仕事のオファーを受けて」と告げた。
「恐くて9年間一度もやったことがない」と、ケリーを夜の海水浴に誘い出したブランドン。真っ暗な海で泳いだ後、海岸でたき火にあたる二人。「もう大人だから成長しなくては...」というケリー。さらに、ブランドンを誇りに思うと告げた。前に進むことを恐れていたブランドンだが、未知の世界である夜の海に今度は自分一人で飛び込んでいった。それを遠くから優しく見守るケリー。
翌日、ピーチピットでブランドンのお別れ会が開かれた。「ビバリービート1周年記念パーティ」と聞かされていたブランドンは驚いたが、みんなに励まされてワシントン行きを決意した。公衆電話からクロニクルに連絡をした後、ブランドンとケリーはお互いに未練はないと笑顔で抱き合った。
その夜、スティーブに見送られて玄関を出たブランドン。仲間達はそれぞれの場所でブランドンに別れを告げていた。ケリーはブランドンと泳いだ夜の海を見つめながら...。デビッドは、深夜クラブのラジオで贈る言葉を捧げた。「去る仲間もいれば、加わる仲間もいる。遠くにいるか近くにいるかは問題じゃない、信頼しあえる関係だから。仲間だから...ずっと...。」
そして、ブランドンは運転席からウォルシュ家を見つめ、ワシントンへと旅立った。
【養育権問題】
リアが虐待夫レニーの元へ戻ったのは、子供(アリソン)を妊娠したから。しばらくは順調だったが、些細な事で喧嘩となり、再び暴力を振るわれたことで、1ヶ月前から再び家を出したらしい。離婚して子供も引き取ると主張するリアは、親権を渡さないと殺すと脅され、リアから事情を聞きだしたケリーも「二度と近づくな」とレニーに脅迫された。
養育権争いをビバリービートで取り上げることにしたブランドンは、ブランドンはマットから聞いた情報を元に、リアからも事情を聞くことにした。レニーはリアが浮気&ドラッグをやっていたと証言していたが、暴力に耐え兼ねて数年前に1度浮気しただけ&ドラッグはレニーの作り話だった。被害者はリア...ブランドンもそう記事に書くつもりでいた。
マットがレニーの弁護をすることで、ドナもマットに不信感を持っていた。自分が元恋人(レイ)から虐待を受けていたからだ。その事をマットに告げると、マットは「レニーを守るためではなく、望ましくない事態になるのを阻止するために引き受けた。」と答えた。3歳の時に自分の両親が離婚し、養育権を得た母親と遠くへ引っ越したため、父親とはそれ以来会えなくなってしまったという。子供が父親を失うことにならないよう、この件を引き受けたのだった。
記事は公平に書かれ、それがブランドン最後の仕事となった。
【ウォルシュ家はどうなる?】
一時はウォルシュ家を売ると言われて新居探しを余儀なくされたスティーブとバレリーだが、ブランドンがウォルシュ夫妻に話しをしてくれて、好きなだけ住めることになった。ウォルシュ家の住人が減るため、ブランドンはノアに来るよう勧めた。
【ノア、ドナ】
ドナはノアの気持ちを分かりたいと願うが、ノアは「君にはとうてい理解できないだろう」と拒絶。「もう逃げ出さない!」と言うノアと一夜を過ごすだったが、結局はアパートを出ていってしまった。後で電話すると言い残したが、ドナは嘘だと分かっていた。
朝10時。「Now Wear This」という名のブティックが開店した。案の定ノアは姿を現さなかった。その夜の開店パーティにも。苦しむドナを見て、ケリーは「今のような態度をとり続けるのであれば、別れた方がいい。たとえ愛していても、愛だけではダメな時もある」と忠告した。
その頃、ノアはドナとの約束を忘れて、禁酒会へ行く身でありながら深夜クラブで酒を飲んでいた。体裁を気にするハンター夫人が父親の死因を内緒にしてもいいかと聞いてきたのだ。結局、開店にもパーティにも姿を出さず、ブランドンのお別れ会も途中で抜け出してしまった。その夜、ドナはノアが心配で携帯に電話をするがつかまらない。苦しむドナを見かけたマットは食事に誘い、ドナもそれに応じた。
その頃、ノアは売りに出されているハンター邸で、思い出を焼いていた。
【バレリー】
父親からレイプされていたバレリーは、銃を取り出した父親ともみ合いになり、誤って殺してしまった。アビーに訴えられても、正当な殺人は無罪になるだろうとマットに相談するバレリーだが、それを決めるのは法定であり、母親から訴えられないことを祈るか、訴えられたら陪審員が同情してくれるよう祈るだけだと言われてしまった。
じっとしていられないバレリーは、ベルエイジHのアビーを訪ね、起訴するかどうか決めたか詰め寄ったが、答えは「結論を急がせないで!その方が身のためよ」と言われてしまった。
その後、「告訴はしない」と伝えられて安心するバレリー。許すことは出来ないが、身内の恥をさらすのは耐えられないという。バレリーではなくアビー本人の為に告訴しないという結末に、バレリーは安心する反面怒りを感じた。
【デビッド、ソフィ】
行方知れずのソフィを探すデビッドに、ジャネットが1枚のビラを見せた。ソフィの顔写真に「Where's Sophie?」というキャッチと電話番号が書かれいるもの。そのビラがキャスティングディレクター(カレン・スミス)の目に留まり、石鹸CMのオーディションを受けることになったソフィは、再会したデビッドにも同行してもらった。会場にはエージェントに所属しているモデルばかりが揃っている。ソフィはお得意のチップ作戦($50札を見せておいて$10札にすり替えて渡す)で、スミス氏に真っ先に会わせるよう頼んで成功した。があ、「スレてそうだから×」という結果に終わってしまった。
ソフィは宣材をプロ(エリック)に撮ってもらうことにしたがヤル気なし。見かねたデビッドが「どんな事でも手を抜くとチャンスを逃す」とアドバイスした。
翌日。エリックに誘われて、ハリウッドスターが集まるパーティへやって来たソフィ。友人のバーニー(監督)が新人を探しているからと紹介してもらうが、実はそれはポルノ映画の監督だった。一緒に来ていたデビッドまでもが男優と間違えられる始末。何でもやるべき...?とソフィは口にしたが、二人はパーティを後にした。
出来上がった写真をセレクトするソフィとデビッド。エリックに支払った小切手が不渡りの上、試験に落第した時点で学生ローンも取消されてしまう...すぐにお金が必要なソフィは仕事は選んでいられない状態で、ポルノ監督からの依頼も受けそうな勢いだった。もちろんデビッドは反対。明るい表情をしたソフィの写真を気に入ったが、ソフィはそれが大嫌いだった。
翌日、ソフィはデビッドをとある場所に連れていった。そこには「Where's Sophie?」と書かれた大きな看板が掲げられていた。もちろん支払い小切手は今度も不渡り。ビラの次は看板でアピール...普通のやり方ではないが、それがソフィも分かっていた。
スティーブとはソフィとの件で絶交していたが(詳細はこちら)、デビッドが「ソフィは好きだが友情の方が大切」とスティーブに話したことによって仲直りすることが出来た。