Episode Guide

09-07:来る人、去る人
(You Say Goodbye, I Say Hello,1998/11/18,1999/6/2,2000/4/22)

【バレリー】
ブティックから無断拝借したパーティドレスを返却に来たバレリーは、そこにいたケリーとマットに感謝祭の食事に来るよう誘った。 ブランドンから、住む場所が決まったので荷物を送って欲しいと頼まれたケリーは、ウォルシュ家にやって来た。バレリーも一緒に手伝って荷物整理をしていると、過去にブランドンがもらった手紙類が出てきた。それはラブレターで、ケリーがブランドンにあてたものだったが、その中に見覚えのないカードを見つけたケリーは中身を読んで驚いた。そこには「あなたを想ってます...妹のように。だから言わせて。ケリーとなんかと結婚するのは間違っている。ブランドン、あなたのために言うのよ。きっと後悔する。」と書かれていた。読み上げられた内容を聞いて、バレリーはケリーに説明をさせて欲しいと頼んだが、ケリーは怒って帰ってしまった。

翌日、ケリーと話しをするためにブティックを訪れたバレリーだが、全く相手にされない。バレリーも確かにやり過ぎたと反省していたが、ドナから「ブランドンはお兄さんのようにかばってくれたけど、もういないの。私がアンタなら、いい子にしてるか別の友達を探すわね!」と言われて、かなりショックを受けた様子。
しかし、もっと大きなショックを受けることになるバレリー。感謝祭はウォルシュ家で祝うことにしてなっていたが、ケリーはバレリーに断りなくビーチアパートで祝うことにして、みんなにもそのように連絡していた。スーパーで買い出しを頼まれたデビッドと遭遇して、そのことを知ったバレリーは相当大きなショックで動揺を隠しきれない。バレリーはケリーを憎み、「ケリー大嫌い」と呟いた。

デビッドはバレリーが傷ついているとケリーに伝え、もう少し分かってあげて欲しいと頼んだ。ケリーはバレリーの性格に問題があって身勝手であることは知っているが、「なぜ」そうなのかは知らない。デビッドなりに考えて、バレリーが幼い頃からレイプされ続けていた父親を撃ち殺し、バレリーの性格にはそのことが関係していると思うと告げた。ケリーはバレリーの真実を知り、彼女には友達が必要だと思って、感謝祭の準備を手伝うためにウォルシュ家へ向った。しかし、バレリーは手伝わせてくれるまで帰らないと頑張るケリーを追い出すために、七面鳥を外にほうり投げ、ケリーも家から追い出してしまった。

バレリーが一人寂しくダイニングでパイを食べていると、仲間達が感謝祭の食事をもってウォルシュ家にゾロゾロと入ってきた。ケリーはバレリーにイジワルしたことを謝りたいと言う。バレリーも謝って信じてもらえるなら謝ると答え、二人は抱きあって和解した!!! だが、バレリーは今夜ビバリーヒルズを発つことを決意して荷物をまとめていた。
バレリーは「この一週間いろいろと考えてみたの。いままでの自分のことや、これからどうしたいのかを。やっと決心した。家へ帰る。私いつでもみんなと仲間になれたらって思ってた。でも、私のやり方がまちがってたって分かってる。周りの人たちを傷つけたし。こんな私を許してくれて感謝している。でも、サヨナラはやめて...耐えられそうにないから...」と発表し、感謝祭の乾杯をした。

デビッドに見送られ、ウォルシュ家の外で別れを告げるバレリー。「これからは自分らしく未来を見つめる。もう二度と過去は振り返らない。」そう言って、必死に涙をこらえながらデビッドを抱きしめ、一人タクシーで去っていった。それを見送るデビッド。

【ジーナ】
ジーナ・キンケード;彼女はドナの従姉でアイスショーに出演している。ある晩、ジーナは自分の失敗を見学に来ていたドナとケリーのせいにして素直にミスを反省せず、日ごろから態度が悪ことを理由にジーナはショーマネジャー(アーティ氏)からクビを言い渡されてしまった。さらに、そのことを相談したエージェントまでもが、2、3のショーに出ただけで大物ズラをするジーナに愛想を尽かして見放してしまった。すっかり職を失ってしまったジーナだが、プライドが高くドナには自分からクビにした&しばらくは休養するが、その間にL.A.での仕事をとるかもう一つの方をとるか時間をかけて決めると嘘をついた。

嘘だらけのジーナ。彼女の母親は、裕福な医者と結婚してリッチな生活を送る(ドナママ)を実姉なのに嫌っており、ジーナも悩みのなさそうなドナを嫌っていた。中学時代には、ドナがお熱を上げていた男の子を奪ったりしていた。いまでも、ジーナの腹黒さにまったく気付かず、ノアを気にかけてくれることに感謝すらして、ビーチアパートにしばらく置いてあげることにもした。親切なドナとは反対に、ジーナはドナを裏切るようなことをしていた。荒れていたノアを遊園地に連れ出したジーナは、ノアの提案でインスタント写真のブースへ。頬にキスしている写真を最後に撮り、それがドナに見つかりそうになると誤魔化した。ノアは全く記憶にない。

【ノア】
ノアは今夜も深夜クラブで飲んでいた。帰宅途中の20時07分までは記憶があったが、その後は居眠りしたまま運転を続け、翌朝、深夜クラブのカウンターで目を覚ました。夕べ、クラブの近くでひき逃げ事件があり、被害者が重体であるとバレリーから聞いたノアは、自分の顔にアザがあることや、車の左角がメチャメチャになっていることから、自分がその犯人なのではと疑わざるを得なかった。苦しんだ揚げ句、ドナにそのことを打ち明けたノアは、付き添ってもらって警察に出頭した。

被害者が入院する病院へ密かにやってきたノアだが、16歳のマークというその少年は、意識不明のままついに死亡してしまった。罪の意識と絶望感からノアは再びお酒に手を出してしまい、ドナもそんなノアを見ていられず、「任せて」というジーナにノアを頼んだ。ジーナはノアはパシフィック・ピア連れ出した。

翌朝、ドナがノアに朗報を伝えにやって来た。なんと、少年をひき逃げした真犯人が捕まったのだ。ノアの車が傷ついていたのは、深夜クラブの近くのごみ箱にぶつけたせいだったらしい。

【デビッド】
深夜クラブにデビッドを誘惑する女性が現れ、二人は一夜を共にした。彼女が部屋に忘れていったポケベルが鳴り、デビッドがそこへ電話をしてみると彼女の母親が出て、「近づかないで、デニースはまだ17歳なのよ!」と言って電話を切られた。ビックリして言葉も出ないデビッド。

翌日、ポケベルを取りに来たデニース。デビッドはラジオ番組に電話をしてきた高校生だと早くに気づくべきだと言った;一昨日の晩、番組のコーナーに「親なんて嫌い!父親のビールを隠れて飲んだのがばれておこられた。彼スコットと別れさせられた」と泣きながら電話をしてきたのだ。
デニースは歳のことは言いそびれたと弁解し、家では大変な事態になっていると言い出した。デビッドを警察に訴えるというのだ。話せば誤解だと分かってもらえると思ったデビッドは、翌日、デニースの自宅を訪ねて母親に名前を名乗ったが、まったく取りあってもらえず、面と向かって訴えると宣告されてしまった。

マットに事態を説明してアドバイスを求めるが、デビッドは相当不利な立場であると言われてしまった。相手が未成年である以上、たとえ合意の上でもレイプと見なされ、最悪の場合は監獄行きもあるという。ただし、深夜クラブの客として店にいたのであれば、年齢を自ら偽ったということで多少はデビッドに有利になるらしい。それでも、デビッドの立場は悪いことに変りはない。

【スティーブ、ジャネット】
先週以来、すっかり体のお付き合いが続いているスティーブとジャネット。だが、ジャネットは感情面の関わり合いを一切持たないた体だけの関係「ベッドフレンズ」をスティーブに求めた。
取材の後、スティーブはジャネットを食事に誘うが、別の男性とデートだからと断り、夜だけウォルシュ家にやって来た。朝を迎え、スティーブはベッドフレンズについて考え直してもいいのではと提案するが、ジャネットがデートする男性アンディへの嫉妬なのか?と聞かれたスティーブは、違うとキッパリ否定。それを受けて、ジャネットも感情面は抜きだと宣言した。

今夜もアンディとデートしているはずのジャネットだが、偶然にもレンタルビデオ屋でスティーブと遭遇してしまった。デートが中止になったと言い訳をするが、どうみてもデートはジャネットの嘘だった。スティーブはジャネットが借りようとしている「デイブ」を一緒に見ようと誘うが断られ、「なんでオレを嫌うんだ」と悲しげにビデオ屋を後にした。

翌日、ジャネットは本当のカップルになれば、いつかどちらかが気付くことになり、それは恐らく自分だろうと打ち明けた。

【ケリー、マット】
バレリーから感謝祭の食事に招かれたケリーとマット。マットは、ケリーと一緒に行きたいので断らないで欲しいと頼んだ。いい雰囲気のマットとケリー。マットは祖父母の金婚式でダンスを披露してみんなを驚かせたいからと、ドナからステップの特訓を受けることになっていたが、ノアの事件のこともあって出来なくなってしまった。代わりにケリーがマットをリードしてあげることにし、いい雰囲気で踊る二人。

ウォルシュ家での感謝祭。バレリーが去り、台所であと片づけをしていたケリーとマットは、「今日が第一歩」だと言ってキスを交わした。ところが、ごみ捨てに行こうとしたディランが玄関の扉をあけると、そこにはディランが立っていた。3年ぶりの再会を喜ぶ仲間達。その騒ぎに気づいてマットと玄関にやってきたケリーは、そこにディランがいることに驚くあまり声が出なかった。マットに「彼は誰?」と聞かれて「古い友達なの」と答えるケリーだが、ディランと見つめあい、そして戸惑いを隠せない。


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