二人が捕まえた強盗は常習犯だった。ケリーは悪者から妊婦を守ったカップルとして、「L.A.トリビューン」のジェイソン・チャンやその他から取材したいと声をかけられ、せめて名前と写真くらいは掲載したいと言われて困った。ケリーは、ディランに二度と近づかないとジーナに約束したばかり&マットにもマジックナイトでの出来事を許してもらったばかりだった。近くにいたディランも雑誌で顔を隠しながら何やらサインを送っている。ディランと一緒にいたのがバレると何かと面倒なため、ケリーは「一緒にいたのはスティーブ・サンダース」と答えてしまった。
事の次第を説明するケリーとディランだが、スティーブは身代わりはご免だと断った。しかし、既に取材の電話はビバリービートにもやって来た。気が乗らないまま、スティーブはヒーローの役目を受けることになってしまった。
周囲はスティーブをヒーロー扱いし、新聞や雑誌、テレビでもその話題ばかり。それを見るたびスティーブは心の荷を重くしていった。さらに、助けたことになってるマイケルズ夫人が、生まれた子供に「スティーブ」という名前を付けてしまったと知り、耐えられなくなったスティーブはケリーとディランを呼び出した。ケリーは「自分たちを助けると思って我慢して欲しい」と頼んだ。しかし、スティーブから「お前らは付き合っても上手くいかないくせに、どこかで求めあってるのが見え見え。ジーナとマットもそれがお見通しだ。みんなの為にちゃんと決着をつけろ!」と言われ、ケリーはどうしたものかと頭を悩ませた。
翌日。犯人の再確認をするため、スティーブは出頭を命ぜられた(書類を紛失したらしい)。ケリーは渋滞に巻き込まれてなかなか来ず、イライラが募るスティーブは具合が悪くなってきた。やっとケリーが到着し、犯人の面通しはケリーだけで行われることになった。いよいよ隠していられなくなったスティーブは、自分はヒーローでないとジャネットに打ち明けた。また、マイケルズ夫人が退院する日、スティーブは病院を訪ねてヒーローは自分ではないと打ち明け、子供の名前を変えるなら自由にどうぞ!と言った。しかし旦那もスティーブという名前らしく、夫人は「スティーブって最高。気に入っているの」と言って退院していった。
ジャネットにバレたことで、これ以上隠してはおけないと悟ったケリーは、マットに全てを打ち明ける覚悟を決めた...メキシコであったことも何もかも。それは、二人が別れることになっても仕方ないという覚悟の上だった。
マットの帰りをウォルシュ家の前で待っていたケリーは、ヒーローがスティーブではなくディランだったことを打ち明けた。余計な心配をさせたくなかったからだとケリーは言うが、マットはそれでも真実を最初に言うべきだったとケリーを責めた。そして、マットはケリーとディランが一緒にいる事には我慢が出来ないと怒鳴った。メキシコでの一夜については語らなかった。その後、ケリーは深夜クラブで後片付けをしているディランを訪ねた。ディランはジーナに真実を告げてなかった。契約の件で落ち込んでいるジーナには話すチャンスがなかったのか...。ディランは、今の自分に着いて来られるのはジーナだけだという。
マットとは別れなかったが、気持ちの上では自分と同じ船の上にいるのか?と訊ねるディラン。ケリーは今は愛する人と一緒にいたいだけだと言い、深夜クラブを後にした。
【デビッド/ケイティにお熱】
スティーブが特ダネを狙っていたケイトに一目ぼれしたデビッドは、早速デートすることにした。アドバイスを求めたスティーブから、彼女はセックスマシーンだと言われたデビッドは、ケイトとランチを楽しむと、デザートは自分の家でカプチーノでも...と誘った。しかしネイルサロンの予約があるからと断れてしまった。
翌日、再びケイトとピーチピットで会ったデビッドは、彼女が抱える問題についてはスティーブから聞いて知っていると話し、またデートしないか?と誘った。返事はイエス。前よりずっと健全になったというケイトは、デビッドとなら前に進めると答えた。
【ジーナ/マットのせいで契約し損ねる】
ジーナに、スケートチャンネルで放送される「フィギュアスケート世界選手権地区大会」のコメンテーターという仕事が舞い込んだ。
契約が切れるキティ・シェーバーズの後任らしい。契約の交渉は必要ないが、弁護士が誰か?と聞かれて居ないと答えるのも様にならないので、ジーナはマットにその役をお願いすることにした。願ってもないチャンス!大喜びのジーナは引き受けるつもりでいたが、契約書に目を通したマットは、契約金をもう少し引き上げる事を提案した。オファーがあったということはジーナを認めていること…上手くいくだろうと言うのだ。その気になったジーナは、マットに契約の交渉を頼むことにした。
マットの推測では、キティ・シェーバーズには昨年に倍額を支払っていることから、契約金をもっと要求してもOKだという。マットはその場で依頼主に電話し、「金額が低すぎるので、検討してご連絡ください」と伝えてスグに切った。二人はコレでバッチリ!とばかりに大はしゃぎするが、、、依頼主からの返答ファクスは「残念ながら今回はキティ・シェーバーズと契約することにしました」というものだった(3年間の契約返上)。マット曰く、最初からキティ・シェーバーズと契約するつもりだったという。しかしジーナは、「自分の力を信じてチャンスを掴めと言ったのは誰だっ。自分の場合は手に入るものはそのまま受け入れなければならないのだ。本当にやりたかったのに....言い値で契約していればよかった!!!」と激怒した。マットは目を丸くしてジーナが取り乱すのを見ていた。
翌日、マットがビーチアパートにやって来た。マットは、ジーナが「自分を認めてくれない奴は相手にするな」という悪い教訓を得たのではないかと心配していた。ディランは何かを押し付けはしないと言うジーナに、マットは「彼を突き放してみれば、ジーナの価値に気づくだろう」と忠告した。
【ノア/義理の妹が登場】
生地屋さんで買物をしたドナは、その帰り道でノアを発見した。「ローズシティダイナー」に入って声をかけるが、ノアの様子がちょっと変。ノアが店を出ようと席を立つと、ウェイトレスがノアの名前を呼んで声をかけてきた。ドナはその女の子のせいで自分にヨソヨソしいのだと悟り、ひとりで店を出ていってしまった。
その夜、深夜クラブにドナがやって来ると、ノアから「彼女はレネといい、2週間前から時々会いにいっている異母兄妹だ」と告白された。勘違いしていた事を謝ろうと、翌朝、ドナは花を持ってウォルシュ家を訪ねた。父親の遺品を整理した時、彼女(レネ)の写真と送り返された小切手が出てきた事で発覚したらしい。レネは父親の顔すら知らないし、ノアが誰かも知らない。ただノアは、自分に妹がいると知って会ってみたいと思っただけだった。
その後、一人でローズシティダイナーを訪ねてレネと話したドナ。レネは近々、家族(母親と養父)とフロリダに引っ越してしまうらしく、そうなれば会えなくなるだろう。ドナはレネに自己紹介して欲しいと言い、二人はダイナーに向ったが、レネは仕事を上がったあとだった。もちろん連絡先は教えてもらえず、ノアは諦めて店を出ていってしまった。
翌日、深夜クラブにレネがやって来た。ドナが店のオーナーに事情を話し、ノアが会いたがっているとレネに伝言してもらったのだ。ノアは自分たちは異母兄妹であると打ち明け、レネを引き留めるつもりも人生に立ち入る気はないが、どんな時でも兄がいることを知っていて欲しい....と言い、レネを抱きしめた。それを側で見守るドナ。