ブティック前のカフェでケリーを見つけたディランは、「ピンチの時にはどんな事があっても救いの手を差し伸べてくれるハズなのにナゼ来なかった?」と責めたが、全てを打ち明けられると、ケリーが立ち直るためなら何でもすると言って抱きしめた。
ディランは自分が呼び出さなければケリーも辛い目に遭うことはなかっただろう...と謝り、出来ることならまだ誰にも知られなくないケリーは、ディランの元に身を寄せることにした。
翌日。ディランに付き添われて出頭したケリーは、性犯罪者のファイルに自分を襲った男がいないかを確認しにやって来た。被害者は身を守るために偽名を使うことが出来るが、訴えられた側にも訴えた人を知る権利があるため、犯人が捕まったときは法定で対面することになるという。
その夜、アパートに戻ったケリーを訪ねたマットは、キスを拒まれると「前の晩はディランといたのか?」と怒り出し、ケリーはマットを追い出した。翌朝、今度はディランの家を訪ねたマット。ディランから「薬に頼ろうとした自分を友達として止めてくれただけだ」と聞くと、迷惑はかけるなと言って出ていった(その後、マットは二人を疑って悪かったと謝った)。
ブティックで店番をしていたケリーだが、どうにも耐えられず「レイプ救済センター」へコールし、その夜、ドナにレイプされたことを打ち明けたのだった。「これじゃ殺されたも同然よ」と泣きながらドナに抱きつくケリー。
ケリーに謝ったマットは、これで自分たちは元通りだと言うが、ケリーの問題は何も解決していなかった。事件発生後48時間以内に犯人が逮捕されなければ、まず捕まらないと言われている。しかし、あの晩からすでに5日が経過しており、ケリーはまた狙われるのではと不安にかられていた。自分の身は自分で守らねば…そう考えたケリーは、ディランに頼んで護身用の銃を手に入れた
【マットのクライアントは、なんと!】
マットは窃盗容疑で逮捕された男の弁護をすることになったが、それはケリーをレイプした男でもあり、署内ではケリーとのニアミスも何度かあった。男の名前はジョー。
ジョーは無実を主張した。麻薬を買いに来た客が文無しだと分かり、持っていたステレオと交換しただけという。盗品をつかんで逃げるところが目撃されているため、話しあっても無駄だとホール判事に言われていたマットは、「警察が男の後をつけて、礼状なしに家宅捜索する根拠があったかどうか」を調べるために、ジョーが住むホテルにやって来た。そこで見つけた防犯カメラには、逮捕された時が「危急の事態」ではなかったという証拠が写されていた。ジョーが手に持っていたのはステレオではなくビニール袋で、それは盗品ではないので礼状なしに捜索できないというのがマットの主張だった。
釈放されたジョーは、マットのオフィスからの帰りにブティック前を横切るが、もちろんケリーに気付かない。ケリーも背を向けていたために気付かなかった。
【ドナ/続く二股】
ドナが先日の物件に乗り気でなかったのは、自分がどこまで本気かを試しているに違いない!と考えたノア。更にいい物件を見つけてドナに見せるが、やはりドナは「まだ早すぎる」とキッパリ断った。ノア的には、1年半も付き合っているのに....という思いがあり、一緒に暮らすか別れるかのどちらかだとドナに告げた。
ドナはウェインとSEXしたいと思っていたいが、今までそうなった相手とは真剣に付き合ってきた為、そうなってもいいのか悩んでいた。気軽にSEXすることは悪いことかどうか…。
その夜、ウェインと電話中にノアからのキャッチホンが入るが、無視を決め込むドナ。そしてとうとう、ドナはウェインの部屋へやって来た。暖炉の前でキスをする二人だが、ドナは少しペースを落としたいと申し出た。しかしウェインは、来週からはじまるシリーズ最初のトーナメント(ビーチバレー)のためにアカプルコへ行かねばならず、一緒に来て欲しいとドナに提案した。しかし、いい返事が出来ないないままアパートへ帰った。
翌日、焦りすぎたと反省したウェインはドナに謝り、ドナは少し時間がくれと頼んだ。一方、ノアは考え直したかどうかをドナに訊ねるが、家に電話するように言って別れた。しかし、電話を受けたドナは「今夜は会えない」の一点張り。ノアの苛立ちも募る。
【ジーナ/デビッドとデート】
朝4時。ケリーを探しているというディランに叩き起こされたジーナは、ディランの無神経さにストレスを貯める一方、スケート界へのカムバックするチャンスがめぐってきた。「USA アイススケート・パレード」でティス・グッディの代役を務めるスケーターのオーディションが行われることになり、ジーナも出場することになった。
ジーナをデートに誘おうと思っていることをディランに告げたデビッドは、「ジーナの為には少し待ったほうがいい」と忠告されるが、ディランはデビッドが何をしようとも構わないという考えだった。デビッドは早速ジーナをデートに誘うが、「まだデートする心境にはなれない」と断られてしまった。しかし、ディランの考えをジーナに伝えると、彼女はデビッドの誘いにOKした。
翌日。オーディション前日に夜遊びしてしまったことを悔やみ、レッシャーからかデビッドの話もまるで耳に入らないジーナは。 その夜、ピーチピットにやって来たディランは、ケリーとの事を勘繰るジーナに、離れているのはジーナのためだと告げた。ジーナは別れないで欲しいと頼むが、ディランは何も言わずに出ていき、ジーナはまた食べたものを吐きだしにトイレへ向った。
オーディション会場にはディランも来たが、デビッドが「友達として頼む....帰って欲しい」と言い、ディランはリンクを去った。順番になって名前を呼ばれてもジーナは姿を現さず、デビッドが探し回っていると、トイレで倒れていると連絡が入った。
【スティーブ/新たな才能発見?】
脚本家をしているジャネットの元彼が、オフ・ブロードウェイの賞を受賞し、ジャネットは「彼には才能あるの」と大はしゃぎ。
そんな時、紙面に掲載されている写真を写真集に使いたいという男性、クロニクル誌の記者マイルズ・コーフィールドが現れた。写っているのはポルノスターだが、アングル、構図、光線づかいなどなど、撮影した人物には才能があるというのだ。その写真を撮影したのはスティーブだった。
調子こいたスティーブは「LAの恥部の考察」「象徴としての壁」と題した写真をマイルズに見せたが、きっぱりはっきり「カメラはやめたまえ」と言われて写真集の件もお流れになってしまった。才能があると言わしめた写真も、実は落としたカメラがはずみでシャッターを切っただけのものだった。落ち込むスティーブだが、ジャネットに「もっと自分に自信を持って」と励まされた。