Episode Guide

10-27:永遠
(Ode to Joy,2000/5/17,2000/10/25,2001/4/21)

【スティーブ、ジャネット/心機一転】
新雑誌の企画はジャネットの熱意が伝わったとして、彼女のものが採用された。ところが、プレッシャーを感じてパニック状態。企画を出すだけでエネルギーを目一杯使ったので、今後もそれが続けられるかが不安なのだ。また、編集長となると毎日忙しくなる。知らない間にマディも成長し、朝早く出かけて夜遅くに戻ってくる人としか認識してもらえなくなるのでは…そう思うと、スティーブに励まされても不安でいっぱい。

マディの託児所を見に行こうとスティーブに誘われたジャネット。二人がやって来たのは廃虚寸前の汚いビルだった。中は埃でいっぱい。スティーブは、ここで二人で新しい雑誌の仕事を始めようと提案した。しかし、この年齢になってからの冒険は危険を伴う。乗り気でない返事をしてみせたジャネットだが、2人はマディと3人で、イチからここで再スタートすることになった。

【ドナ、デビッド】
〜結婚の準備〜
結婚式の準備は、周囲の助けもあり着々と進められていた。しかし、ドナには1つだけ欠けているものがあった。それは花嫁の父。第2の父親のような存在でもあるナットさんに付き添われて、ドナはバージンロードを歩きたいという。ナットさんも、「こんなに嬉しいことを頼まれのは初めてだよ!」と快く承諾した。

仕事の都合で列席できないブランドンやジーナからも、電話や手紙が届いた。ブランドンはチェチェン紛争の取材があり、ジーナはNYでスポーツChの仕事をゲットしたらしい。古くからの仲間に出席してもらえないし、こんなに慌てる必要はあるのか…ドナは思ったが、来年に伸ばすことになるよ?とデビッドに言われて前言撤回。デビッドはもう10年も待っていた(^-^;; 式は予定通り行う。

〜独身お別れパーティ〜
結婚式の前日は「独身お別れパーティ」。女性陣は、ビーチアパートで大盛り上がり。ドナ、ケリー、ジャネット、フェリース、ジャッキー。ティーズリー先生とアンドレアも駆けつけた。ブランドンからの「お祝いビデオメッセージ」もあった。アンドレアはドナ大好物の、ポップコーン入りアイスを作ってあげた。ブレンダが転校してきてすぐ、みんなはパジャマパーティをウォルシュ家で開き、ドナは大好きなこのアイスを死ぬほど食べていたのだ(1-14:女の友情・告白ゲーム )。「告白ゲーム」では、みんな心をさらけだし言い合ったことで、女の友情が芽生えた。1年先輩のアマンダがいて最悪だったよね〜と、みんなは懐かしく語る。

パーティの途中、バッファローに戻ったバレリーが、大きな箱入コンドーム持参で駆けつけた。
彼女の提案でゲームをすることに。男性ヌードポスターを壁に貼ったが、顔はデビッドの写真にすげ替えてあり、股間には的の絵。目隠ししたドナが矢を放つと、残念ながら胸に命中。次はフェリースが挑戦。なんと、彼女の矢は偽デビッドの股間に命中(笑)

その頃、ウォルシュ家では男性陣がお別れパーティを開いていた。メンバーは、デビッド、スティーブ、ディラン、ノア、マンツ、メルさん、ナットさん。ブランドンのビデオも流され、スティーブがデビッドに捧げる詩を読み上げた。それは、これまでのデビッドの女性遍歴。大勢の女性の名前が挙げられた(笑)。受け取った紙を破く真似をして、デビッドも苦笑い。
そこに、スティーブの義弟ライアンがストリッパーを連れてやって来た。彼女はデビッドに跨がり、じらすように体をクネクネさせたが、ライアンが彼女の頭に手をかけると、出てきたのは短い毛と男の声。彼女は彼だった!

〜結婚式〜
ドナはキリスト教、デビッドはユダヤ教。結婚式には、それぞれの宗教の神父が立ち会って行われた。まず始めに、ディランとケリーが詩の朗読を、次に新郎新婦がそれぞれ自分で書いた文章で誓いをたてる。

ディラン朗読(リルケ「若き詩人への手紙」からの一節)
私が思うに、良い結婚というのは、それぞれ相手を孤独の守護者として位置づけることにあるのです。要するに可能な限りの信頼感をお互いに示すことです。人と人の間にはどんな親しい関係においても、大きな距離が存在すると認めれば、共同生活は素晴らしいものへと発展するでしょう。そのためには、互いの距離を愛するべきなのです。それを覚えておけば、どんな時で互いのありのままの姿を見ることができます。広大な距離があったとしても。

ケリー朗読(エリザベス・バレット・ブラウニングの詩より)
どんなに愛しているか一つずつあげていこう。あなたへの愛は何よりも深く、そして高い感情がほとばしると、魂はどこまでも届く。正義と闘うあなたに対して愛情を惜しまない。自分に正直にあるために。この愛は純粋で何があっても変らない。愛と共にあるのは息と、笑顔と、涙、人生全て。神が示されるなら、死後もなおも一層、あなたを愛するだろう。

原文:Elizabeth Barrett Browning
How do I love thee? Let me count the ways.
I love thee to the depth and breadth and height
My soul can reach, when feeling out of sight
For the ends of Being and ideal Grace.
I love thee to the level of everyday's
Most quiet need, by sun and candlelight.
I love thee freely, as men strive for Right;
I love thee purely, as they turn from Praise.
I love thee with the passion put to use
In my old griefs, and with my childhood's faith.
I love thee with a love I seemed to lose
With my lost saints,--I love thee with the breath,
Smiles, tears, of all my life!--and, if God choose,
I shall but love thee better after death.

デビッド誓いの言葉
君と恋に落ちたのはいつだったろう。18歳のときか、16歳か、10歳だったかも。はっきり思い出せない。それはつまり、これまで君を愛してない時がなかったような気がするから。君だけだとわかってた、僕の目をみただけけで心が読めるのは。一度も君の気持ちを疑ったことはないし、僕たちならどんなことが起きても、乗り越えられる。君がずっと僕にとって永遠のパートナー、僕の一番大事な親友、かけがえのない存在。一緒にいると、それだけで穏やかで幸せな気持ちになる。君が生み出すその奇跡に、感謝しながら。いま家族や友達の前で固く誓います。永遠に君を愛し、守り続けます。

ドナ誓いの言葉
見上げるといつも、そこには親友のあなたがいる。あなたのエネルギー、それに情熱は尽きることなくいつも私に力を与えてくれる。あなたの強い精神力のおかげで、私はやっと自分に自信が持てるようになった。もう何も恐くないわ。まさかこんなに心から誰かのことを愛し、そして愛されると思ってなかったの。だけどハッキリ気付いた。離れてる時期もあったけど、いつも私を支えてくれた。あなたは私の魂の友。自分を見失っても、あなたが希望を与えてくれる。あなたなしでは私の魂は抜け殻になる。心は引き裂かれ、体の一部を失ったように。こうしてあなたと巡り会えたことを、毎日神に感謝しています。そして、あなたの愛にも感謝します。

デビッドの言葉を聞きながら、彼を見つめるドナの目から、たくさんの涙が頬をつたった。デビッドも涙を浮かべていた。
神父に続いて、二人は誓いの言葉を述べる。
デビッド「わたしデビッドは、汝ドナを私の妻とします。今からのちあなたを愛し、あなたを敬い、富めるときも貧しいときも、幸いなときも災いの時も、病めるときも健やかなるときも、共に生涯をおくることを誓います。」
ドナ「私ドナな、汝デビッドを私の夫とします。今からのちあなたを愛し、あなたを敬い、富めるときも貧しいときも、幸いなときも災いの時も、病めるときも健やかなるときも、共に生涯をおくることを誓います。」

指輪の交換、誓いのキスをして、二人は夫婦となった。
そして披露宴。大勢の仲間達に祝福される中、二人はエリック・ベネイ&タミアによる
「Spend My Life With You」に合わせて、二人はファーストダンスを披露した。

【ノア】
かつてドナの恋人であったノア。彼は代わる代わる踊るドナの元へやって来て語った。エレンと別れてヨットレースに出るつもりでいたが迷っていた…1度は拒否したエレンとの関係だが、そろそろ身を固めてもいい時期ではないかと。ノアはエレン達と共に生きていくことを決意すると、早くそのことをエレンに伝えたいからと、ドナにお祝いを言って会場を去った。

【ケリー、ディラン】
マットとのことを忘れようとするかの如く、ケリーはドナの披露宴の準備に全力を注いでいた。自ら婚約を解消したとはいえ、マットが自分には何も言わずNYへ帰ることをスティーブから聞くと、ショックを受けた。
ケリーはディランと寄りを戻すにしても時間が必要だし、ディランが自分を思ってくれているなら、辛抱強く待ってもらうしかないと告げ、ディランはいつまでも待つつもりでいた。

結婚式。ディランに引き続きケリーが詩の朗読をしていると、マットがこっそりやって来た。ケリーとディランの詩は、まるでお互い問い掛けているように聞こえる。マットは静かに教会を去った。

披露宴会場。ゲストのエリック・ベネット&タミアの演奏に聞き入っていると、マットが入口でケリーを呼んでいるという。彼は空港へ行く途中、諦めるのはまだ早い&努力すれば障害は乗り越えられると思い教会へ向ったのだ。そこでケリーとディランの朗読を聞いて、二人の関係が健康的じゃないというのは間違いだったと気付いたのだ。詩の一部「愛と共にあるのは息と、笑顔と、涙、人生全て」は、ケリーとディランのことを意味していると。ケリーは正しい道を選んだ…それを伝えたくて来たというマット。立ち直るには時間がかかるが、これでよかったと。マットはケリーに別れを告げて去った。
ケリーが会場内に戻ると、演奏はまだ続いていた。そして、ケリーが人混みの中から見つけたのは、まっすぐケリーを見ているディランの姿。微笑みあう二人。

ドナが投げたブーケをキャッチしたケリーは大はしゃぎ。
踊ろうとケリーを誘うディラン。彼が「一度きりの誘いじゃない。いつまでも待つ」と言うと、ケリーは「もう待たせない」と答えて、ディランにキスをした。

【エンディング】
ケリー、ディラン、ドナ、デビッド、スティーブ、ジャネットは友情に乾杯した。これまでの10年間いろいろなことがあった。これからも何があるかはわからない。だけど、仲間達の友情は永遠のもの。これからもずっと……。みんなは、披露宴に参加した大勢の家族や友人達と共に、「Celebration」に合わせて踊り続けた。

【日本未放送シーン】

★オープニング前に2シーン(計1〜2分)

1.ピーチピットで会話する男性陣
デビッド、ディラン、スティーブは、結婚式の準備のためピーチピットに集まった。3人は入口の右隣のテーブルに座っていた。婿の付添人(ベストマン)になってくれると2人に感謝するデビッド。また、ディランとケリーに結婚式で何か言ってもらえないか?という。そこでは、マットとケリーの破局も話題となった(スティーブが話した)。

2.ビーチアパートで会話する女性陣
その頃ビーチアパートでは、ドナ、フェリース、ケリーが、どんな結婚式にするかのお話し合い。フェリースは結婚式をしなくなったケリーに対して、準備したものが必要じゃないならこっちに回して〜のような、配慮にかける発言(^-^;; でも悪気があるわけでなく、あっけらかんと言うあたりがフェリースらしい。

★結婚式の直前に2シーン(計1〜2分)

3.ウォルシュ家にて
デビッド、ディラン、スティーブは、寝室で着替えていた。デビッドのカフスが部屋のドアまで転がってしまい、それをウォルシュ家にやって来たバレリーが拾いあげた。彼女はバッファローで仕事をみつけ、母ともいい関係を保っていること、BFも出来た等、近況報告。
4.控室での、ドナとフェリース
誓いの言葉をとちらないか心配するドナ。それを静めるケリーとジャネット。フェリースが入ってくると、2人は退室した。ドナとフェリースはマーティン氏のためにロウソクに火を灯し、フェリースは愛しているとドナに言って抱きあった。


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