【アンドレアの決意】
アンドレアは、表でダンとデートができない変わりに、ダンの部屋へ泊まるようになった。しかし、友達は彼氏の自慢話しをして楽しそうなのに、自分は話すことができないのでつまらないと口をこぼす。周りには内緒で付き合うのはお互いに話し合ったというダンに、寮の規則にも寮生間の恋愛は禁じられていないのに...と言いつつも、人に知られると面倒だから...と言うダンに、アンドレアも仕方がないと、自分の部屋へ戻る。
朝、キャンパスの掲示板前で、アンドレアはダンと会った。掲示板を見ながらさりげなく会話を交す振すが、その横をキスしながら歩くカップルを見て、2人の交際を公にできない苛立ちが態度に出てしまう。ダンがなぜ隠すのか、それは人の噂が怖いからだ。
それから、寮の部屋で週末のデートのプランを練っている最中に、またもやアンドレアはダンにからんでしまった。どの映画館に映画を見にいくかを決めていたのだが、どこも大学の学生に会ってしまいそうな所で、なかなかいい場所が見つからなかったのだ。結局、外出デートはやめようということになり、今日のところはアンドレアの部屋でデートをすることになった。不満のつのるアンドレアだ。
ピーチピットで久しぶりにアンドレアに会ったブランドンとスティーブは、彼女に最近どうしているのかと質問をし、「冷たいプールに1歩ずつ足を踏み入れてるって感じかしら...」と答える。どっぷり浸かってしまいたいけど怖いというアンドレアに、2人は「そういう時はとりあえず飛び込んでみるのさ」、「あえて何か付け加えるなら裸でね(笑)」とアドバイスした。
アンドレアはダンを学生会館に呼び出した。「何の用だい?」とたずねるダンに、「思いきってプールに飛び込むことにしたの」と言って、ホールの真中で抱きついてキスをした。ダンもそれを拒まなかった。ホールを行き交う学生も、「おめでとう!」と祝福の拍手を送った。
【ブレンダとスチュワートの恋】
ケリー達とのクラブミーティングのあと、スチュワートとのデートを楽しむブレンダだが、今夜も帰宅が午前様になってしまった。玄関の前まで送ったスチュワートは、もっと一緒にいたいと言って、強引にブレンダを抱き上げて自分の家まで連れていこうとするが(もちろん冗談まじりだが)、諦めて別れる。玄関を入ったブレンダは、階段に座って待っている両親を見つけて驚いた。このところ毎晩のように帰りが午前様なので、門限を作らないと...というジムに、ブレンダは「心配しないで。やるべきことはやってるし、たとえ遅くてもちゃんと帰ってきてるでしょ(^-^*)」と笑ってごまかし、ジムとシンディもあきれ顔。
最近ではめずらしく、家族4人がキッチンに集うウォルシュ家。しかし、これから(夜)スチュワートとコーヒーを飲みに行くので食事はいらないと言うブレンダに、ブランドンも「二人は真剣なので多めに見てやってくれます?」と助け船。しかし、毎晩のようにスチュワートとデートをするブレンダに、シンディは少しペースを落としたら?と言う。ジムも「スチュワートのお父さんは厳しい人だから毎晩遊び歩いているのを良くは思わないのではないか?」と心配しているところへ、そのスチュワートの父ローレンスから電話が入った。土曜にベル・エアの自宅へ招待するので、トリプルデートをしないか?というのだ。それを聞いたブレンダは、ニヤっと笑い「一時休戦だわね(^-^*)」とジムの手を叩いた。
ローレンスの自宅に招かれてやってきたウォルシュ夫妻。プールサイドには、すでにきていたブレンダがくつろいでいた。すっかり楽しんでいる6人。ローレンスはこんな時になんだが...とジムと仕事の話しをしている。スチュワートとブレンダは2人でプレイルームでピンボールをして楽しんでいる。そして二人は激しく抱き合ってキスをした。
...ローレンスとジムは、相変わらず仕事の話しをしている。シンディとの散歩から戻ったミセス・カーソンは、そろそろお仕事から解放してあげたら?と、声をかけた。ジムとシンディもそろそろお暇しようということで、ブレンダを呼んで欲しいと頼んだ。ところが、ブレンダはシュチュワートとデートの約束をしているらしいとのこと。それを聞いたジムは今夜もデートを?と驚き、シンディも毎晩のように帰りの遅いので心配していると告げた。ローレンスはスチュワートがブレンダに出会えたことを喜んでいるが、ウォルシュ夫妻が心配していることを理解し、ブレンダを呼んでくると言って、スチュワートの部屋へ向かった。
ところが、その頃ブレンダはスチュワートの部屋でシャワーを浴びていた。ブレンダを呼びにきたローレンスに、スチュワートは「自分はもう未成年ではない。」と言うが、ブレンダは違うと言われる。そしてブレンダを家族と過ごさせてあげなさいと、今夜のデートは中止させた。そこへバスタオルを巻いたブレンダが姿を表わしたが、慌ててバスルームへ戻った。ローレンスは「彼女の父親は、私ほど寛容ではないぞ。」とスチュワートに言って、部屋を後にした。
【メンドーサライン】
ブランドンは履修している講義の試験を明日に控えて、スティーブに一緒に勉強をするかい?と提案するが、カパエプシロン(社交クラブ)で1時間の特訓があるから大丈夫!と自信満々だ。
講義のあと、ブランドンは一人でランドール教授の部屋を訪れた。そこで、授業の時にでてきた「メンドーサライン」について質問した。「メンドーサライン」とは合格ラインのことらしいのだが、ランドール教授はスポーツ欄を見てみないさいとアドバイスをし、また、テストについても出題範囲のヒントを与えてくれた。
テストの答案が返却された。特訓のおかげでスティーブは「B」だった。ブランドンもランドール教授のヒントのおかげで「A+」がついていた。そして、答案用紙にはランドール教授からの「明日の1時半にオフィスへ」というメモが書かれていた。スティーブはランドール教授のお気に入りになったのかと茶化すが、ブランドンはなぜ呼ばれたのか検討がつかない。
【複雑な親子関係】
ケリーのママ(ジャッキー)は、メル(デビッドのパパ)との子供エリンを連れて、ビーチアパートへやってきた。メルもエリンとの週末を過ごすために、エリンを引き取りにやってくるらしい(複雑な親子関係だ)。ジャッキーはメルに会いたくないからと、彼が来る前に帰ろうとするが、結局はち合わせになってしまう。しかも運の悪いことに、メルは新しい彼女(ニーナ)を連れてきていた。ジャッキーはそんなメルに対し無神経だと怒って、ビーチアパートを出て言ってしまった。ケリーもあなたのせいでしょとメルに言い、無神経な親子だ!と、デビッドにまであたってしまう。その後もしばしば口論になってしまう2人を見かねたドナは、両親の問題で2人が口論しても仕方がないと仲裁し、2人は仲直りすることになった。
【銃に見せられたディラン】
カージャックに合い、新車であるポルシェを盗まれてしまったディラン。ところが、警察から盗まれた車が見つかったとの連絡を受け、ブランドンと一緒に警察の車両保管所へ向かった。しかし、見つかったという連絡は警察で手違いで、ディランの車はそこにはなかった。それを知ったディランは、ますます荒れてしまう。
ディランは、ジムのオフィスで車の盗難保険の書類を作成しにやってきた。そして、ジムが言ったように車なんて買うんじゃなかった...と話す。ジムは起きてしまったことは仕方がないと慰めるが、ディランは「少しは抵抗できたはずなのに、銃を突きつけられて怖くて...」と興奮して話した。ジムはブレンダが銃強盗に襲われた時のように、カウンセリングを受けるように勧めるが、それよりももっといい方法があるとつぶやいた。
ディランは射撃場へやってきた。そして、自分の身は自分で守らなければ...と何かにとり憑かれたに打ちまくった。
ケリーとジョンはパティオでお茶をしていたが、ディランの姿を見つけ、彼とは終わったが話しがあるから...とジョンに言い残して、ディランのところへやってきた。ところがディランは、自分がどうなろうと関係ないし、これからはどんなことがあっても自分のことは自分で守るんだと言って、その場を去ってしまった。
ところが、ケリーはディランから連絡を受けた。一緒に射撃場へ付いて来て欲しいとのこと。ディランは自分が一通り打ち終わると、ケリーにも打ってみるよう勧めた。しかしケリーは怖いからと、打つ前に銃を手放した。「どうしてだ!」と怒鳴るディランは、また標的に向かって連射する。その姿を見ながら、ケリーはディランの様子が変だと心配になった。待合所へ下がったケリーに、ディランは今の社会には暴力が充満していて、安全などこにもいないいんだ!と言う。
ケリーは、ディランのことをブランドンとスティーブに相談する。自分の身は自分で守るといって人が変わってしまったように射撃にのめり込んでいること。もしかしたら既に銃を購入しているかもしれないということ。それを聞いたブランドンは、銃を持つ人のすべてが危険とは限らないし、自分の身を自分で守るしかないとケリーに言った。ケリーは、自分が殺されないためには、先に相手を殺してしまえということかと反論をし、ディランはお父さんが殺された時よりも状態がひどいので、本当に銃を打ってしまうのではないかと心配している。そう言われた2人は、ディランの様子を見にいくことをケリーに約束した。
ブランドンはディランのところへ行く前に、呼び出されていたランドール教授の部屋へ向かった。行ってみると、テキサスの2年制大学から編入してきたバスケットの名プレーヤー「ディーショーン・ハーデル」の家庭教師をして欲しいと頼まれた。ブランドンと同じクラスらしいのだが、成績が芳ばしくないようで、ブランドンにぜひお願いしたいというのだ。彼がこの大学にい続けるには最低「C」は必要だと聞いたブランドンは、「"メンドーサライン"ですね。マリオ・メンドーサという内野手がいて、守備は抜群だったのに打率がたった2割しかなく、それは合格点ぎりぎりだという意味ですね」と、意味を調べたブランドンがランドール教授に言った。
体育館にディーショーン・ハーデルを訪ねたブランドンは、自分はランドール教授から頼まれてやってきたことを告げた。すぐに勉強を始めようと言うブランドンに、彼は「バスケットでシュートを決めたらな」と言う。仲間は無理だとからかうが、ブランドンは一発でシュートを決めてしまう。その姿を見たディーショーンは、ブランドンが気に入ったようで、一緒にミニバスケを始めた。
久しぶりにサーフィンを楽しんだディランが自宅へ戻ってみると、ブランドンとスティーブが玄関で待っていた。二人はディランが元気そうなので安心し、射撃場へ入り浸たっていると聞いたと話しを切り出した。ディランは2人がケリーに頼まれてやってきたことに気付いたが、そのことはケリーの考えすぎだと言う。
ブランドンとスティーブには考えすぎだと言っていたディランだが、既に銃のカタログを取り寄せており、購入するためにガンショップへやってきた。「ワルサーPPK9mmカルツ」というサイズ、性能ともに最高の銃を気に入ったようだが、身分証明書を見た店主に、21歳未満は銃の購入ができないと断われてしまう。ショットガンなら...と言われるが、15歳のガキでも平気でピストルを持って走り回っているのにと言い返す。それでも売れないと断わるが、店主は声のトーンを落とし「夜になれば...売る奴はいると思う」とディランに吹き込む。そう聞いたディランは出直してくると言って、店を出た。