Episode Guide

6-18:カップルたちの行方
(Snowbound,1996/1/17,1996/8/10,1998/8/22)

【ケリー】
2週間もビーチ・アパートに戻らないケリー。ドナは、2度ケリーを見かけただけ。クレアも、コリンのアパートに電話をかけたが誰も出ない状態。二人ともケリーを心配していた。クレアは、コリンがケリーにドラッグの生活に引き込んでいなければいいが・・・と心配するが、ドナは「あのケリーがそんな真似をするはずない」と思っていた。

ケリーは、またも父親に裏切られたというショックから、コリンのコカインに手を出し、そのまま常用するようになっていた。
ケリーは大学の講義もさぼり、コリンが提案したショッピングに出かけることにした。資金は、ケリーが父ビルからもらった遅いクリスマス・プレゼント代わりの小切って。しかし、二人は車を運転できる状況ではない。リムジンを1日中チャーターすることにした。
ショッピングの話しをしている所へバレリーが訪ねてやってきた。現代絵画の収集家としては日本一、ハワイ在住のスターリング・ペンのからの手紙を持ってきたのだ。コリンが書いた深夜クラブの壁画
(詳細はこちら)の記事を読んだ彼が、他の作品も見たいからとL.A.へやって来るという内容だった。喜ぶコリン。
バレリーは、テーブルの上に置かれた10ドル(筒上に巻かれて輪ゴムと止めらてる)を見つけて、ケリーとコリンに「(コカインを)やってるんだ」と言った。ケリーはコリンだけがやっていたように誤魔化すが、バレリーには全てお見通しだった。

ショッピングの帰り。初めて乗った高校のプロム以来のリムジンだというコリンに対し、ケリーはリムジンの中で生まれ、病院から自宅へ戻ったのも、小学校の初日もリムジン。父ビルがL.A.にいた間は、いつもお抱え運転手付きのリムジンに乗っていたとか。しかし、リムジンの中で愛しあったことはない・・・と言って、コリンの上に乗った。

ウォルシュ家。スティーブ、クレア、バレリー、デビッドが夕食していると、はしゃいだケリーとコリンがやって来た。二人は感謝のしるしにと言って、全員にプレゼントを置いて帰っていった。スティーブにはドライブ用のグローブ、クレアには車と同色のショルダー、デビッドにはインターネット・キット。バレリーには手鏡だった。バレリー以外の3人はプレゼントに大喜びするが、バレリーは、コリンだけでなくケリーもコカインをやっているに違いないと言った。しかし3人は、ケリーはコカインをやっていたコリンを怒っていたし、母ジャッキーの時で薬には懲りている、ディランのことも知っているから絶対にあり得ない・・・と言い、誰もケリーのことを疑わなかった。

みんなにプレゼントを配った後、レストラン「エクリプス」へやって来たケリーとコリン。しかし、出てきた食事(ケリーはブラック・トリュフのリゾット、コリンは小羊のロースト・トスカーナビーンズ添え)に手を付けぬまま、コカインを求めて夜の街へと繰り出した。ケリーがコリンの分まで全て吸って、いつも分けてくれいていたポールも在庫ゼロだったのだ。
マガジン・スタンドで売人らしき男性に声をかけたコリンは、男に連れられて路地に入っていった。ケリーは、リムジンの中でコカインが来るのをソワソワしながら待っていた。コリンは60ドルと引き換えにコカインを受取ってきた。ケリーはすぐに吸いたいと言ったが、コリンはとりあえずアルコールで我慢しろと言い、ベニスのアトリエへ急いだ。
やっとコカインを吸えたケリーだが、変な味がする上、ちっともハイにならない・・・偽物をかわされたに違いない!と怒っていた。言い合いになる二人だが、どうにも禁断症状が押さえられず、コリンは2倍の金額を支払うので、ポールの分を分けてくれるよう電話した。

その頃、バレリーはケリーもコカインを常用しているという自分の意見を、みんなが無視したことに腹を立てていた。バレリーは、覚醒剤経験者のデビッドが常用者の兆候を一番よく分かっているはずだと言い、「僕にどうしろと?」というデビッドに、「わからないけれど、弟ならどうにかせねば」と言った。

その翌日、バレリーはジョギングから戻ったブランドンに、ケリーから預かっていたプレゼントを渡した。ブランドンへは「MONT BLANC」の純銀製万年筆。そして、ケリーがハイになっていたと話したが、やはりブランドンも信じなかった。
バレリーから「完璧なケリーは悪いことをしないと信じてる」と言われたブランドンは、心配になってコリンのアトリエに電話してみた。しかし、コリンは留守電にしたまま。ブランドンはケリーに電話するようメッセージを残して切った。

今度はデビッドがアトリエにやって来た。ケリーはぐっすり眠りたいからと、ビーチアパートに戻った後だった。コリンは、二人ともコカインはやっていないと言うが、デビッドは見れば分かると怒鳴り、「コリンがどうなろうと勝手だがケリーにコカインを渡しのを止めないと、その鼻をへし折ってやる」と言って出ていった。

ブランドンの電話、デビッドの訪問が続いたコリンは、バレリーが吹き込んだに違いないと深夜クラブへやって来た。そして、自分とケリーの事は放っておいてくれと怒鳴った。それに対して、バレリーは「みんなが口を出すのはケリーだから。心配なのはケリーでコリンじゃない・・・でも私は違う」と言い、それを聞いたコリンは、邪魔しないで欲しいと言って出ていった。心配するバレリー。

ケリーはゆっくり眠りたいからと、コリンのアトリエからビーチアパートへ戻っていた。帰宅したドナが、ジョーとのことを相談しようと声をかけたが、そっけない返事。いつものケリーとは様子が違うことにショックを受けた。

【スーザン】
2ヶ月後に控えた「選挙記念10キロマラソン」を完走するため、ブランドンとスーザンはトレーニングを積んでいた。2カ月早産で生まれたスーザンはパワフル。しかし、通りで起こった交通事故の処理現場に遭遇すると、スーザンの様子がおかしくなった。スーザンの姉キャサリンは、スーザンとジョギング中に車のひき逃げ事故に遭って死んでいた。その時のことを思い出すスーザン。
まだ22歳だったキャサリンは、スタンフォード大学を卒業してハーバード大学の医学部へ行く予定だった。優秀なキャサリンを大好きだったスーザンが勉強や新聞など全てを頑張っているのは、死んでしまったキャサリンの為だった。話しを聞いたブランドンは、キャサリンもスーザンを誇りに思っているだろうと慰めた。

【ジョー】
ジョーの心臓検査の結果について。ドナの父Dr.マーティンの診断では、ジョーの心臓に先天的な欠陥があるとされた。しかし、念のために見てもらった医師レビン(フットボールのチームドクター推薦の医師)の診断では、ジョーの心臓に異常なしとの結果が出た。全く違う結果が出たことに疑問を持ったドナは、ピーチピットで朝食をしながらDr.マーティンから話しを聞くことにした。
Dr.マーティンの答えはこうだった。「診断とは主観的なもの。ジョーの心電図は確かに微妙で、レビン医師は別の見方をしたのだろう。この場合、3人目の医師の結果を聞くか、重い結果を尊重するが、ジョーにもう少し時間をあげるべきだ。今の彼は病気を受け入れたくないだだ」。

ドナからジョーのことを聞いたブランドンは、チームから出されたジョーの足首のケガについてのプレスリリースを持って、部屋でトレーニング中のジョーを訪ねた。少し足首について話すと、ブランドンは心臓のことを切り出した。ジョーは、16歳の時にロッククライミング中に大ケガをした話しをはじめた;その時、二度と歩けないだろうと医師に言われたが、歩けるようになった上、今ではカリフォリニア大学のクォーターバックとして活躍している。来年こそはチーム全員をローズボウルの連れて行きたい。自分の生涯の夢はプロになることで、あの時に医者の言うことを聞いていたら、自分はいまでも車イスの生活だったろう。
ブランドンは、ジョーの心臓については記事にするつもりはなかった。

ブランドンはジョーのことをスーザンにも話した。ブランドンはオフレコのつもりで話したが、スーザンは「運動部がフットボールのスター選手に煙幕を張ろうとしている」と、新聞で公表すべきと主張。ブランドンはジョーが将来を失うかもしれないからと、絶対に記事にはしないと反対するが、スーザンは「それよりも大切なのはジョーの命」だと反論した。

学生会館にて。スーザンは、ドナに「運動部からジョーの話しを聞いた」と声をかけた。スーザンはドナから詳しいことを聞き出そうとしたが、ジョーの姿を見つけてその場を去ることに。別れ際、ドナから記事にするかを聞かれたスーザンは「わからない」と答えた。
スーザンと入れ替わって、ドナの元へやって来たジョー。ジョーはスーザンにも知れたと分かると、「ブランドンとスーザンは友達だがコンドル紙の記者でもある。ネタを掴んだあとはあかの他人だ」と言った。ドナはジョーが考えを改めるよう、2人には記事を書いて欲しいと思っていた。ジョーは「コンドル紙に記事を書かれたら、プロになる自分の夢は破滅」と言い、ドナはジョーを理解できずに立ち去ってしまった。

ブランドンが新聞部の編集長室へやって来た。スーザンはDr.マーティンの電話番号を調べているところだった。ブランドンはその電話を切り、絶対に記事にはしないと怒鳴った。スーザンは、「ドナ、運動部のキップ・ハードヴィック、レビン医師にも自分で取材した。ジョーの名前を出さないで、運動部の体質の問題点を中心にした記事;勝つためにはフットボール選手を使い捨てる」という内容にすると譲ったが、ブランドンは絶対に記事にはしないよう言って出ていった。

夜のフットボール練習場へやって来たブランドンは、リバビリを続けるジョーを見つめていた。そこへスーザンもやって来て、自分が書いた原稿「我が校の名クォーターバックの健康に疑問が〜運動部による隠ぺい工作の可能性」を見せた。しかし、スーザンは記事は掲載しないと言って原稿を破った。もし自分の姉キャサリンなら・・・と考え、ジョーを傷つけたくないと思って止めたと告げた。もしジョーが友達でなかったら記事にしていただろうと言うスーザン。もしジョーが本当に心臓が悪かったらと心配していた。

ジョーの練習中にドナが謝りに来た。ジョーの人生、ジョーの体だから、ジョー本人が決めるべきだと言うドナ。ジョーは「愛している」と言ってキスをして、食事に行く約束をした。7時に迎えに行くと言って、ジョーは練習を再開してドナもその場を去った。しかし、階段を昇りきったところで、急に心臓に痛みを感じ始めたジョー。手で心臓を押さえながら、ジョーは「そんなぁ」とつぶやいた。

【スティーブ、クレア】
「学長賞」をもらったクレアは、そのご褒美に赤いコンバーチブルを買ってもらったが、スティーブから「まるでバービー人形のだ。ボディも性能もスピードも自分の車の方が上」と馬鹿にされたクレアは、通りでスピード競争しようと提案。が、スピード違反の二人は白バイに止められてしまった。なんとか誤魔化そうとするスティーブだが無駄だった。自分達の車が止められた時、どちらの車が先を走っていたか白バイに訊ねたクレアは、自分が勝っていたと知ってスティーブを馬鹿にしてやった。

スティーブは保険代が上がる上、交通学校へ通わねばならず困っていた。そこで、交通違反のチケットを上手く処理してくれる人を知っているデビッドに頼ったが、その人物エディは逮捕されてしまったとのこと。スティーブとクレアは、仕方なく学校の選定をすることに。「カッカするのを治す・幻覚交通学校」「グルメ交通学校」などなど。結局、二人は「"最後のお笑い"交通学校」へやって来た。
そこでもスティーブとクレアは言い合いばかり。二人の後ろに座っていたマックス・ローマンという男は、彼はローカル局(KTTV)のプロデューサーで「バック・トーク」の本番を2間前に控えていた。しかし、「もつれた恋」に出演する予定のカップルが来ないという連絡を受けて、急遽スティーブとクレアに出演を依頼。そのコーナーでは、恋人が四六時中喧嘩をして愛と憎しみを語るらしい。

本番直前。その放送が全国ネットではないと初めて知ったスティーブは、またもクレアと言い合いに。
本番が始まり、その番組の主旨通りに言い合いを始めるスティーブとクレア。だんだん熱くなってきた二人は、司会者が止めるのも聞かずに言い合いを続けた。

参考:The 90210 Weekly Wrapup(劇中ショット)

6-18 STAFF
  • Supervising Producer:JOHN EISENDRATH
  • Producers:JOHN WHELPLEY
  • Producer:JASON PREISTLEY
  • Producer:KENNETH MILLER
  • Executive Consultant:CHARLES ROSIN
  • Co-Exective Producer:LARRY MOLLIN
  • Exective Producer:PAUL WAIGNER
  • Created by:DARREN STAR
  • Written by:JOHN WHILPLEY
  • Directed by:CHIP CHALMERS
  • Executive Producers:STEVE WASSERMAN & JESSICA KLEIN
  • Executive Producers:AARON SPELLING & E.DUKE VINCENT
Also Starring
  • JASON WILES
  • EMMA CAULFIELD
Guest Starring
  • MICHAEL DURRELL
  • STEVE VINOVICH
  • EMILY CUTLER
  • CAMERON BANCROFT as Joe Bradley


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