Episode Guide

08-09:危険な再会
(FRIENDS, LOVERS & CHILDREN,1997/11/5,1998/6/10,1999/9/18)

【エリカ】
芝居に出かけた帰り道、フリーウェイに入る道を間違えたブランドン。赤信号で止まった道路には娼婦が立っていた。ケリーの想像では、まだ15、6歳の少女。その少女と目が合ってしまったケリーは、彼女がディランの妹エリカに似ていると言い出し、走り出した車をバックさせて「エリカ?」と声をかけたが、彼女は逃げ出した。ブランドンは車窓を閉めて中にいるようケリーに言って、エリカのあとを追いかけた。そこは行き止まり。ケリーも車でエリカを追ったが、「放っておいて」と言って去ってしまった。

翌日、ケリーとブランドンは「未成年者救済センター」へやって来た(ケリーが働く財団の管轄らしい)。警察では、しばらく身を隠すだろうから探すのは難しいと言われたが、センターの担当の女性パムが言うには、「食べ物や麻薬を手に入れるために、体を売って稼がねばならないので、直に動きだすだろう」とのこと。
ブランドンは、ロンドンにいるブレンダに電話で連絡を取り、「エリカはディランの母アイリスに引き取られてハワイで生活していたが、麻薬中毒B.F.に付き合ってL.A.へ来て、その後、捨てられてから音信不通だ」という情報を得ていた。ケリーもエリカの写真を送ってもらい、チラシを作って聞き込み調査してもらうことになった。パムは、手伝いたいと申し出るケリーに、「救えると思っているから手伝いと思うのだろう?でも、児童福祉のケースとは違う。相手は子供ではなく、大人が直面するような深刻な問題を抱えている。」と言うが、ケリーは「素直で明るかったエリカが、昨日みかけた少女だとはどうしても思えない。ただ力になりたいだけ」と答えた。

3人はエリカ探しに出た。「あの男性なら、同じ商売をしているので知っているだろう」とパムに言われたブランドンとケリーは、車を降りて男(リッキー)に近づいた。ブランドンはドル札2枚を男に渡し、エリカの捜索チラシを見せた。リッキー曰く、「知ってるが、最近は見かけてないし家もない。」とのこと。ブランドンは自分の名刺を渡して、時間のある時に連絡するよう頼んだ。
そこへ、リッグスという男性がやってきて、「居所を知られたくなくて姿を暗ました」と言ってきた。ケリーが「あなたがヒモね」と食いつくと、リッグスはケリーに手を出しそうになり、それをブランドンが突き飛ばした。リッグスは取り出したナイフをブランドンの顔に突きつけたが、あらかじめパムがアンディに頼んでおいた警察が到着して、危険には及ばなかった。リッグスは3人の前から去ったが、3人が話している隙に、隣の建物からエリカを連れ出して逃げた。その事に3人とも気付かなかった。

未成年者救済センターにファイルされている少女たちの何人かは15歳以下で、理由はそれぞれ異なるが、みな体を売って稼いでいるという。生きているというより、ただ存在しているだけで、生き残れるのはほんの何人か。エリカの場合も麻薬が原因でないにしろ、今のような生活をしていれば危険な目に遭ってしまう・・・例外ではないのだ。
エリカ探しに関しては、警察、保安官事務所、郡の社会福祉課に協力を依頼して動きだしており、エリカも直に動きを見せるだろう。パムは、エリカを探しに行くと言うケリーに、少しでも危険を感じたら立ち去るよう注意した。一つ間違えると命取りになるからだ。

リッキーがビバリービートのオフィスへやって来た。情報料50ドルを前金で要求し、ブランドンとケリーをエリカの居場所へ案内した。エリカは「パビリオン・ホテル」の210号室という汚いホテルにいた。殴られた痕があった。リッキーは「足を洗うチャンスだ、力になってもらえ」と言うが、エリカは「ハワイへは帰らないし、施設にも行かない。見つかったらリッグスに殺される」と興奮して答えた。しかし、ブランドンから自分の家へ来るよう言われたエリカ。ディランには、自分の事を言わないで欲しいと願っていた。

その夜。「不安...エリカは私たちの手には追えない。私たちの知ってる可愛いエリカとはすっかり別人」とケリーが言い、ブランドンが「明日パムさんと3人で解決策を話しあおう」と話しあっているのを、シャワーを浴び終わって廊下を歩いていたエリカが偶然聞いてしまった。

翌朝。キッチンに降りてきたエリカ。バレリーにエリカの事を頼んで、ブランドンとケリーは仕事に出かけた。残った二人が話していると、バレリーのポケベルが鳴った。仕事の打ち合わせの呼び出しだった。バレリーは一緒に行こうと誘ったが、エリカは自分の事は心配いらないと答え、バレリーもすぐ戻るつもりで出かけていった。
しかし、パムを連れて戻ってきたブランドンとケリーは驚いた。家中がメチャクチャにされた揚げ句、金目のものが盗まれていた。バレリーが出かけたあと、エリカがリッキーをカーサ・ウォルシュに呼び出して、二人で盗んで逃げてしまったのだ。
もしリッグスに見つかったら、エリカは大変な目に遭うだろう。

【カーリー、スティーブ】
ザックから、サッカーの応援に来てと頼まれたスティーブは、それが父親参加の試合である事を知って驚いた。チームメイトの父親からは「目元がそっくりだ」と言われ、さらに、センター・フォワードをやってくれと頼まれて、スティーブは試合に出ることになってしまった。
ザックの事が可愛くて好きだが、正直に言えば「嬉しかったとは言えない」というのがスティーブの正直な気持ち。事情を知って謝るカーリーだが、スティーブは「終わったことなので気にしない」と答えた。しかし、カーリーは、この事で「一瞬で全てがかわったような気がするのは自分だけだろうか」と感じていた。

スティーブは、ブランドンに悩みを相談した。試合の時、他の親から"お父さんがいるとは思わなかった"と言われ、酷い父親だと非難されてるようだった。自分のせいではないが、責められてる気がする。自分は毎晩違う女性とデートするなどして遊んできたが、今はカーリーとずっと一緒に居たいと思うし、近いうちにベッドインすることになるだろう」。
その夜、スティーブは想いを告げるため、カーリーの家を訪ねた。

ステ:
明日の朝に何を食べるか聞かれても答えられないが、誰と食べたいかはハッキリ言える。"カーリーとザック"だ。
カー:
本気なの?私とザックは二人で一人。スティーブが重いと思うのも当然。
ステ:
二人が大事なんだ。
カー:
どんな言葉よりも嬉しいわ。
二人はそのままスティーブの部屋へやって来て、そして結ばれた。

カーリーが帰ろうとした所へ来客。バレリーが玄関を開けると、スティーブとカリーは口を揃えて「ジョディ」と言った。その女性は、3日連続でピーチピットへやって来た女性客。さすがに覚えてしまったカーリーは、彼女と軽くおしゃべりし、その女性に悩みがあると見えたカーリーが「大丈夫か?」と訊ねた。女性は「悩んでいる事があって・・・」と言いかけたが、注文したアイスティーを飲まずに出ていってしまったのだ。
ジョディはスティーブの知り合いでもあった。カーリーと出会う前に何度かデートをした仲らしい。カーリーがスティーブの恋人だと知ったジョディは日を改めると言って帰ろうとしたが、面白い事になりそうと予感したバレリーに「今いえば?」と急かされた。「スティーブの子を妊娠したの」言われたスティーブ、カーリーはビックリ。バレリーも口をぽかんと空けたままだった。

【バレリー、ノア】
バレリーからの電話を無視していたノア。バレリーは、クーパー氏とのことを弁解しにやって来て、「ノアだけ。せっかく気付いた関係を途中で投げ出さないで。」と想いを告げた。二人はキスする寸前まで行くが、ノアが「完全に切れたんだ」とストップをかけると、バレリーは「それがあなたの得意分野よね、人を見放すのが」と言って出ていってしまった。

バレリーがビバリービートのオフィスに姿を現した。しかも、差し入れを持って突然。

バル:
どうしていつも上手く行かない?いつもついてないのは、幸せになってはいけないという事?
ブラ:
君はノアの信頼を裏切った。二股をかけられて喜ぶ男性はいない。
バル:
クーパーの事を正直を話しても許してくれなかった。こんな気持ち耐えられない。
ブラ:
心が痛む?
バル:
すごく
せつない顔をするバレリー。

【ノア】
  馴染みの店へやって来たノアは、ビールを8本飲んで酔っ払らい、隣の客と殴り合いの喧嘩に。警察に逮捕されたノアは、ブランドンに頼んで引受人になってもらい、ヨットへ戻ってきた。
今日は自分にとって大切な日。1年前の今日、酔っ払い運転をしていた自分は事故を起こしてしまった。逃げることしか頭になく、血まみれのフィアンセ(ベス)を助けようにも身動きが取れなかった。
傲慢な家族から逃げたかったノア。ベスとの結婚は、結婚相手の第一条件を家柄だと考える両親に反対されていた。ベスの家は金持ちだった。しかし、ノアの家は金持ちどころの騒ぎではなく、ノアの実家は指折りの大富豪だったのだ。それだけでも驚くブランドンだが、ノアがトップ企業100社の常連に名を連ねる「ハンター石油工業」の御曹司と知ってさらにビックリ。ノアはお金に興味ないが、何百万という額で信託財産が増え続けていた。この事は二人だけの秘密にする約束をした。

【デビッド、ドナ】
深夜クラブの立ち退き勧告は免れたが、先週分の給料も未払い、店のテナント料や、ドナに借りたお金も返していない状況で、クラブの経営は限界に来ていた。深夜クラブで働く従業員に別の仕事を探すように言うデビッドは、ひとりの従業員から、ローンの利用を勧められた。サンズという男が個人でお金が貸すらしく、期間は短く金利も高い。しかし、困っているなら紹介してもいいと言われて、デビッドは紹介して欲しいと言った。

そこへやって来たドナ。バネッサ(ハワイの仕事の依頼人)からスタイリストの仕事を頼まれたが、予定していた撮影場所が土壇場で使用不可となってしまい、ドナは深夜クラブを推薦したらしい。使用料も弾んでくれる聞いたデビッドは、店を閉店にしても構わないくらいOK!と言って、二人は明日の撮影後にお祝いすることにした。
最近上手くいってなかったから・・・と相談したケリーにも、「きっと上手く行くわよ」と励まされたドナ。

サンズがデビッドと会ってくれることになった。約束は夜の7時「イクリプス」。ドナとの約束があるため、他の日にして欲しいと頼むが、「頼みを聞いて欲しいなら、勝手を言うな」と言われてしまった。ところが、サンズはなかなか現れない。ドナとの約束は8時。デビッドはドナの携帯へ連絡し、「投資家と打ち合わせがあるが、相手が未だ来ない。僕を信じて待ってて」と伝えた。
デビッドから連絡を受けたドナは、お祝い用の下着を買うためランジェリー・ショップへ来ていた。しかし、自分の小切手が受付不可だと言われて驚いた。口座はマイナスのはずないが・・・仕方なくカード払いにした。

アパートに戻ったドナは、銀行からの進展を開封してがく然とした。中には3枚の小切手が同封されており、最初の2枚(76ドル、332ドル)はドナによる正当なサイン入りのものだった。しかし最後のものは、明らかにドナと違う筆跡で、JIL C ABERNATHY宛2,500ドルの小切手だった。それはデビッドの筆跡。ショックのあまり、ドナは実家へ戻った。

8時。やっと現れたサンズに、「必要なのは、自分が置かれている状況を素直に受け入れることだ」と言われたデビッド。 利子を付けて期限通りに返済さえしてくれれば、お金は何に使おうと関係ないらしいが、利子は1カ月で50%! デビッドが必要な1万ドルの場合、利子だけでも5,000ドルにもなってしまう。

翌朝。実家から戻ってきたドナは、デビッドが盗んだ小切手のことを切りだした。デビッドは、「お互い理想の生活を思い描いていた。大学を卒業し、働き、一緒に暮らすようになった。すべて上手く行くような気がしたが、ここへ来て思い通り行かなくなってきた。破産寸前だと知られて嫌われるのが恐くて、ドナには相談できなかった。」と打ち明けるが、アパートを出ていくよう言われた。

8-9 STAFF
  • Coordinating Producer:BETTY BEARDON
  • Consulting Producer:MICHAEL CASSUTT
  • Producer:JOHN WHELPLEY
  • Producer:KENNETH MILLER
  • Produced by:JON PARE'
  • Executive Producer:JASON PRIESTLEY
  • Executive Producer:JOHN EISENDRATH
  • Executive Producer:PAUL WAIGNER
  • Created by:DARREN STAR
  • Written by:JOHN WHELPLEY
  • Directed by:MICHAEL R. RHODES
  • Executibe Producer:MICHAEL BRAVERMAN
  • Executibe Producers:AARON SPELLING,E.DUKE VINCENT
Guest Starring
  • MYLES JEFFEREY
  • NANCY MOONVES
  • JOHNA STEWART-BORDEN
  • FATIMA LOWE
  • JESSICA COLLINS
  • DIRK BLOCKER
  • ROBERT TORTI
  • JASON FIJAL
  • LEONARDO DONATO
  • VINCENT IRIZARRY as Riggs


前エピソード次エピソード第8シーズン