Episode Guide

4-31:めくるめく人間模様 パート.1
(Mr. Walsh Goes to Washington,1994/5/25,1994/11/5,1997/8/3)

ブレンダやケリー、ドナ、スティーブ、デビッドは、告解火曜日祭の準備の合間をぬって、アンドレアの元に駆け付けていた。アンドレアは母体と胎児の安全を考えて、帝王切開で女の赤ん坊(1,100g)を出産した。

告解火曜日;MADRI GRAS(マルディ・グラ)
フランス語でMADRIは火曜日、GRASは脂っこい??を指す。
イエス・キリストが40日間(四旬節;Lent"レント")断食をしたことを忍び、キリスト教徒も四旬節の間は精進することになっているが、彼らはこれからの40日間を迎えるにあたりお祭りを行う。その最終日、即ちMADRI GRASには「いまのうちに肉食を楽しもう!」と盛り上がる。

【アンドレア&ジェシー/赤ちゃん誕生、しかし...】
ワシントン行を遅らせて駆け付けたブランドンは、ジェシーからアンドレアに会って欲しいと頼まれ、一人だけ残った。赤ん坊は未熟児で、これから48時間がヤマだ聞いたブランドンは、「小さく産んで大きく育てるのが理想でしょ!」とジェシーを励ますと、アンドレアの前では明るく振る舞おうと頑張っているが、なかなか上手くいかないんだ...と、ブランドンに打ち明けた。

アンドレアはゴードン医師の許可を得て、トニー(付添人)と我が子に会いにいこうとしていたが、ジェシーに引き止められた。いま会いにいくのはマズイというジェシーは、夕べあった出来事...赤ん坊の呼吸が一時停止し、いまは人工呼吸器を付けられていて、輸血と更生物質の投与が必要な状態であることを話した。待つしかない!というジェシーは、「行かなくては...母親なのよ!」というアンドレアの言葉を聞いて、一緒に会いにいくことにした。
担当のヘレンが言うには、赤ん坊は良い状態でいるという。保育器の穴から手を入れて、我が子を撫でるアンドレアは、「ハンナ...ママよ。こんにちわ」と声をかけた。それを見ながら、ジェシーは複雑な表情をしていた。

ケリーとスティーブがアンドレアのお見舞いにやってくると、アンドレアとジェシーが言い合いをしていた。スティーブは自分に何か出来るか?と声をかけて、ジェシーを散歩へ連れだすことになった。その間、アンドレアとケリーは赤ん坊に会いに行った。
赤ん坊に会いに来たアンドレアは、今日は調子が良いと聞かされて安心した。そして、お風呂へ入れるのを手伝えることになって喜んだ。ケリーはアンドレアから赤ん坊の名前を「ハンナ=希望」と名付けるつもりだと聞き、他の保育器にはみんなクレヨンで絵を書いているので、アンドレアもクレヨンを持ってきた方がよいのでは?と提案した。しかし、ジェシーが許してくれないだろう...未だ出生証明書に名前を書こうともしないし、恐れているのだとアンドレアは話した。
その頃、ジェシーもスティーブに胸の内を話していた。「自分には、この悪夢が他人事にように思えてしまうんだ。一目で彼女を好きになってしまったけど、次の瞬間には妻と未熟児の子供を抱える男になってしまった。世界中に連れていって、アンドレアをもっと良く知りたかったのに...」と、ジェシー。それを聞いたスティーブが「赤ん坊はどっちに似ている? 僕似なら養子にしたのにね」と冗談を言うと、ジェシーは「僕の娘は僕にそっくりさ」と、"僕の娘は"という言葉を口にしたのは初めて!と驚き、スティーブのおかげでパパであることに目覚めたのだった。

【ブレンダ/ロンドン行を決意】
ブレンダは、数日後にはN.Y.へ戻るというランドルフに呼び出され、王立演劇アカデミーで開く夏期コースを受けないかと誘われた。ランドルフ曰く「君には才能がある。その気になれば輝かしい未来が開けるだろう」とのこと。講習を2週間後に控え、ブレンダは考えさせて欲しいと返事をした。

ブレンダは「ロンドンへ行こうと思っている」と、ジムとシンディに話した。もちろんジムとシンディは驚いたが、オフォスでアルバイトしたお金を資金にあてるから...と説得し、ジムとシンディも夏休みの間だけなら...と、許すことにした。

【ケリー/ブランドンに接近?】
病院へやってきたケリーは、そこでディランと遭遇した。ケリーは、声をかけてきたディランに「あら、口聞いてくれるわけ?」と言うと、「そりゃ、友達だからな」と言われた。そして、これからケビンとジム・ウォルシュと約束があるというディランに、ケリーは「もう何もいわないわ」と、待合い室へ急いだ。

アンドレアのお見舞いにやってきたケリーは、ディランとはこれ以上一緒にいても上手くいきっこないので別れたと話した。アンドレアは、何故かスッキリした気分だというケリーに、「新しい彼氏が出現?」と質問すると、ケリーはブランドンとのことを話した。スクエアダンスを踊り、キスもしたと...。ケリーは、自分は変?とアンドレアに問い掛けてみた。すると、「ブランドンに夢中になる子はマトモな子よ。彼もあなたに夢中ならいいわね」と返事をした。ケリーは「そこまで自信ないな...私が2、3日L.A.を離れた怒る?」と、ワシントンのブランドンを追うかのような発言をした。

【ディラン/ケビンの研究資金について】
明日の結婚式を目の前にして、ケビンとディランはジムのオフォスで発起書の読み合わせを行っていた。3人の他には、ケビンの研究に投資しようという合資会社、副抵当保証による取引を行おうという者が集まっていた。。
スザンヌとの結婚式の当日、ケビンはディランに「昨日の彼らが自分の技術を欲しがっているのがよく分かった。そして、我々の持ち札がどんなに強力であるかを悟った...いますぐ契約をまとめる必要はないのではないか」と打ち明けた。
しかし、ジムは早く契約を済ませたいと、相手方から迫られていた。

ディランは、エリカと一緒にお祭りに来ていた。そこへシンディ、ブレンダと一緒に来ていたジムから、契約を早く済ませたいと圧力がかかている...と聞かされから、きいとハネムーンが終わるまでは無理だろうと言った。

【ドナ&デビッド/ドナの不安】
お祭りの実行委員長を務めるドナは、ステージの準備をしにきたアリエルとデビッドが仲良くしているのが気になる様子。

翌日、デビッドはディーションの出し物(的にボールがあたると椅子が倒れてディーションがプールに落ちる)で楽しむドナを食事に誘ったが、ブレンダ&ケリーと約束があるからということで、一人でホットドッグを買っていると...アリエルがやってきた。デビッドを探していたというアリエルは「一緒に食事でも!」と、二人は一緒にホットドッグを食べていた。ドナは忘れ物を渡しに戻り、二人が一緒の所を見てショックを受けた。

既に約束の場所へ来ていたブレンダは、ケリーとドナにロンドン行きの話をし、ドナは食欲がない...と、デビッドとアリエルの話をした。ブレンダは「デビッドと話す全ての女の子に嫉妬する気?」、ケリーは「愛されてるから大丈夫!」と声をかけるが、二人は彼氏と寝てるからそういう事が言えるが、自分にはその自信がない...と呟いた。それを聞いたブレンダは、「SEXだけでは引き止められないわ。私がその証拠」と言った。そして「私達はいろいろあったおかげで、元の仲良しになれたみたい」とケリーに言い、ケリーも「ディランなんてぶっ飛ばせ」と言って笑い合った。

やっとドナを見つけたデビッドは、お昼に落ち合う約束だったのに!とドナから言われ、待ち合わせ場所に行ったが、ドナの姿がなくて...と返事をした。デビッドが一緒に乗り物に乗ろうと誘うと、「アリエルとのお楽しみは?」とドナ。「彼女はもう帰りました。さぁ、楽しみましょう。コーラを奢りますから!」と返事をした。

【スティーブ/ジョン&セレステとの再開】
お祭りでは様々なイベントが繰り広げられていた。カパエプシロンは、「泥試合〜最後のフロンティア〜」と題して、泥桶の上に架けられた橋の上に立ち、向かい合った二人が棒で叩いて相手を泥桶に落とす...というゲームを行っていた。試合には掛け金がかけられ、収益は全て「キャンプジェネラル基金」に寄付されることになっていた。
スティーブは、自分に戦いを挑んできた男が<ジョン・シアーズ>と知って驚いた(彼らの関係については
こちらを参照)。 「あれで俺が消えると思ったか!」と叫ぶジョンは、過去の泥試合でのチャンピオンだった。まんまと泥まみれになったスティーブは、悔しい表情を見せた。

スティーブは、観覧者の列にセレステを見つけて声をかけた。連れがいるというセレステは、それがCUに通う学生で、まだ2週間しか付き合っていないが幸せ...と話した。優しくて、背が高くて、ホットなの...というセレステの新しい彼氏は、なんとジョンだった。愕然とするスティーブは、二人は「バァイ」と声をかけて去っていった。

【ブランドン/ワシントンにて】
遅ればせながらワシントンへ発つブランドンは、自分の部屋で荷造りをしていた。それを手伝うブレンダが「兄貴のやっていることはスゴイと思う!」と言うと、ブランドンも「そういうお前も、妹としで上出来さ...」と、お互い抱き合った。ブレンダは、「ファイトっ!」と励ました。

ワシントンに到着したブランドン。総長は「君が来て喜ぶ人物を紹介しよう!」と言ってクレアを呼んだ。表向きはこちらの大学のチェックにやってきたらしいが、実際はブランドンを追ってきたらしい。
ブランドンは、クレアが学長も綺麗な女には目がないわね!という方向に目をやると、そこに居たのはルシンダだった。

  • 二人の出会い
  • 事件発覚
  • 別れ

    ブランドンに気付いた学長とルシンダがやってきた。ルシンダは映画の打ち合わせで来ていると話し、学長はクレアをルシンダに紹介した。学長が去り、3人になったブランドンはタジタジ。

    演説を30分後に控えたブランドンだが、時差ボケが急に襲ってきたので...と、少しだけ休む為に部屋を戻ってみると、潜り込んだクレアがブランドンの部屋でシャワーを浴びていた。タオルを渡して「もうお仕舞いだ」と声をかけた。バスローブを着て出てきたクレアは、「もっとリラックスすれば?せっかく来たんだから楽しもう!」とブランドンに迫った。ついに降参したブランドンは、クレアにキスをして「頼みがあるんだけど、必ずここに居てくれよ」と言い残してスピーチに出かけた。

    スピーチは成功し、周りからも激励の言葉がかけられた。ブランドンは部屋へ戻る途中、ルシンダと出くわし、ルシンダ、総長、学長の4人でエレベーターへ乗り込むことになった。総長と学長が別のフロアで下りてしまうと、ルシンダは「自分達はキッチンのテーブルや映画の編集室など...いろんな所でしたけれど、エレベーターではしたことがないわ!」と、急に迫ってきた。ブランドンは、記憶では自分達は派手な喧嘩別れをしたはずでは?と言い、部屋のある9階で降りた。ルシンダも一緒に降りて、ブランドンの部屋の前へやってきた。せっかくの再会を楽しもうというルシンダに、ブランドンは部屋で待っている人がいるんだと、部屋のドアをノックした。ルシンダはバスローブ姿で出てきたクレアを見て驚いた。ブランドンは「君たちがもっとよく知り合ったら面白そうだ。似たもの同士だから」と言い、クレアは今夜のディナーにルシンダも誘うことにした。

    ブランドンを間に、左にクレア、右にルシンダが座った。二人はメニューを選ぶ振りをしながら、片手ではブランドンの太股をマッサージしていた。思わず顔がゆるむブランドンに、総長達はどうしたのか尋ねるが、何でもないと答えるしかなかった。


    前エピソード次エピソード第4シーズン