ピーチピットの駐車場へ入って来たディランを見つけたスティーブは、「いい話がある」とナクームの絨毯屋へディランを連れていった。話が見えないディランは、ナットさんやスティーブ達から話を聞くことにした。お店はリース3年契約で、最初の4ケ月で投資した資金を回収してあとは丸儲け!という構想だった。ナットさんは無理は禁物だとディランに言い、15万ドル程度の資金が必要になると聞いたディランは驚くが、「みんなが金鉱だというのなら」と話を進めることになった。
その頃、ウォルシュ家では大変な事が起きていた。
ジム&シンディはパームスプリングスへ旅行する予定だった。ジムは、オフィスからファクスで送られてくる予定の書類にサインし、それを送り返してから出発する事になっていたが、送られてきた書類には「ディラン・マッケイ 信託合意書」と書かれていた。既にディランの管財人を辞めているジムだが、家の法的処理については形式上ジムがサインをせねばならなかった。ディランは自分の家を担保に借金しようとし、それについての書類が銀行からジムの元へ回ってきたのだ。ケビンの事業に投資して儲けているはずのディランがお金に困っているはずがない...誰もがディランを大金持ちだと信じていたが、実際はそうではなかった。ジムが「理解に苦しむ」と言っているのを聞いたバレリーは、「ですから、困っているいるんですっ!」と言ってしまった。なぜバレリーがディランの財政面に詳しいのか、ジム、シンディ、ブランドンは不思議に思い問いただしたが、「何故か知っているんです」とだけ答え、ディランがケビンに騙されて一文なしになるまでのいきさつを全て話した。
ナットさんは、ピーチピットにやって来たディランをジムの待つオフィスに連れてきた。ジムはディランの財政状態を知っていると切り出し、ディランを助けたいと言った。しかし、「ジムの世話になるのはまっぴらだ!どうせ解決策はないのだから考えても無駄だ。全ては自分が蒔いた種。自業自得だ...そう言いたいなら言って、さっさと出ていけっ」と言われて、怒ってオフィスを出ていってしまった。
【バレリー、ディラン】
ブランドンがバレリーの部屋へやって来た。
バレリーは、ディランの家で朝を迎えた。その頃、スティーブとデビッドが深夜クラブの設計図を持ってディランの家へ向かっていた。テラスにいるバレリーに気付いたデビッドは、「黙ってて」というバレリーのジェスチャーを見て、後にしてくれというディランの言う通り、出直してきましょうとスティーブに言うが、スティーブが設計図を持って窓の方を向いてしまい、気付かれたバレリーも慌てて「変な勘違いしないでねっ」といい訳しに出てきた。驚いたスティーブは、「まぁ、いいさ。過ぎたことだから...水に流すことにしようぜ」と言って帰ろうとするが、その前にディランを思いきり殴った。
【ドナ、グリフィン、レイ】
今年最大のオバケ・カボチャと、今年最小のベビー・カボチャを持ったレイがビーチアパートへやってきた。それをプレゼントされたドナは大喜び。レイはハロウィンの飾り付けの手伝いを一緒にして欲しいとドナに頼み、仕事が終わり次第レイから電話する事になって別れた。
グリフィンがドナ訪ねてきた。朝、ドナ宛てにグリフィンから電話があり、それをクレアが伝言し忘れたていたのだ。クレアは「ドナは自分の絵の手伝いをすることになっているので、出かける予定はない」と返事してしまい、グリフィンがデートに誘いに来たのだった。約束があると断るドナだが、グリフィンから「ノーという返事は聞きたくない」と言われてしまい、レイに延期の電話をするが留守で捕まらない。仕方なく、「レイから電話があったら、"用が出来たので約束を延期して"と言っておいて」とクレアの頼むことにした。
ドナは、グリフィンが操縦する飛行機でカタリーナ島までのドライブを楽しんでいた。食事が終わり、グリフィンは「君と一緒に朝日を見られるだけでいいんだ」と、一流ホテルを予約してあることを告げ、「指一本触れない、完璧な紳士になる」と約束するが、ドナは「完璧な紳士だったら私をこんな状況に追い込まないし、完璧な紳士だったら断りもなく一泊するデートなんて手配しないっ」と怒鳴った。グリフィンは「(ドナは)泊まりたくないんだ...」とがっくりし、怒ったドナはボーイに伝票を持ってくるよう指示した。
その頃、レイがドナを迎えにビーチアパートを訪ねてきたが、伝言を頼まれたクレアはドナが留守であることを伝えた。しかし、戻るまで外で待っていると言うレイに、クレアは「ドナはデート。レイとの約束はキャンセルして欲しいと言っていた」と言ってしまい、レイは怒って帰ってしまった。
アパートへ戻ったドナは、酷い目に遭っているデビッドから「レイが怒って帰って行った」と聞いてテラスへ出てみた。そして、あの大きなカボチャが落とされてメチャメチャになっているのを見つけたドナは、デビッドを置いて出ていってしまった。
レイを探しに<Pruit Family Pumpkins>へやって来たドナは、「ごめんなさい。デートは最悪。あなたと居ればよかった」と、自分の口から約束を断れなかったことを詫びた。レイは自分がカボチャを割ったのにドナが謝るなんて...と次は自分が謝る番だと言い、「ドナが嫌だと思うことはしない。君の気持ちを大事にしたい。」とキスをした。
【ケリー】
ネイルのお手入れへ出かけるというジャッキーは、"出かける一時間前は心を落ち着けたい"と、ケリーがアーインを迎えに行くことになった。しかし、アンドレアがハンナを連れてアパートへ来る予定になっていたので、ケリーは「電話があったら"1時間遅らせて欲しい"と伝えて」とドナに頼んで出かけた。
アーインを迎えにきたケリーはジャッキーの書類バッグを発見し、ネイルケアに行くのではなく、モデルの仕事に出かけるのだと知って怒りだした。ビックマン・ミルズの新しい化粧品「輝ける40代」のモデルにジャッキーが指名されたのだ。ケリーはこの1回だけという約束なら構わないが、モデルの仕事に本格的に復帰するのには大反対だった。ジャッキーは1回だけだし、自分もまだまだ捨てたものではない!ということを実感したいのだと言って、アーインをケリーに任せて出かけていった。
アーインを迎えにきたメルから、「子供の頃にやったモデルの仕事が原因で、コンプレックスに陥ったと言っていたね」と、以前ケリーが言ったことについて尋ねられたことで、ケリーはアーインも撮影に参加することになっていたとを知って驚いた。
メルの代わりにアーインをスタジオへ連れてきたケリーは、「アーインを昔の私と同じ目に遭わせるとは聞いていない」とジャッキーを責めるが、ジャッキーは「何故ケリーが煩く心配するかわからない。そんなに心配ならケリーがアーインに着いて傷つかないようにすればいい!」と言って、ケリーはそうすることにした。
しかし、撮影の順番はなかなか回ってこなかった。別のモデルの都合でジャッキー達が後回しになったのだ。
ジムとシンディがパームスプリングスへ行っている間、週末をブランドンと過ごす事になっていたケリーは、出迎えたのがシンディだったので驚いた。気が滅入っていたケリーは、アイスクリームを食べながらシンディに心のうち...「私を誘ってくれなかったせいかも...」と打ち明け、これまでジャッキーにはいろんな事があったが、いつも毅然としていたと言うシンディの言葉を聞いたケリーは、ブランドンへの言付けを頼んで帰って行った。
その帰り、ケリーはジャッキーを訪ねた。
【デビッド】
デビッドはクレアの部屋でスイカを食べ捲っていた。クレアは汚れたベッドカバーと一緒にデビッドのシャツも洗濯するので、代わりに自分の引き出しにあるTシャツを着るように言って出ていった。デビッドは適当に引き出しを開けてTシャツを探していたが、目に入ったのはTシャツではなく手錠だった。
クレアが着替えて戻ってくると、デビッドは自分の両手に手錠をかけ、ベットの柵に手錠を絡ませていた。その姿を見たクレアは「そのプレイってすっごく快感なんだよね...」と言ってキスをするが、その手錠が自分の物だと知って驚いた。その手錠には鍵がないのだ。デビッドは手錠の鍵だと思っていたものが宝石箱の鍵だと知り、キーサービスを呼ぶ前に楽しまねば...と、二人はキスをしていた。ところが、急に総長がアパートを訪ねて来て、どんな部屋で生活しているか見たいと言われたクレアは、デビッドが見つかる前になんとかせねば!と、食事に出ようと提案し、何とか誤魔化して部屋へこもったクレアは、布団や洋服の山でデビッドを隠して、急いでマリーナ・キーサービスへ連絡した。なんとか誤魔化すことに成功したクレアは、30分後にキーサービスが来るからと言って出て行ってしまった。一人取り残されたデビッドは、キーサービスが来たら誰が玄関に出るんだぁぁと、お先真っ暗となってしまった。
しばらくしてドナが戻ってきて助かった...と思いきや、ドナはレイを探しに出ていってしまい、デビッドは再び一人取り残されてしまった。どうしようもなくなったデビッドは、キーサービスが来る前にベッドの柵を壊して自由の身になった(らしい)。クレアは総長とチャイニーズレストランで食事をした後、2本建ての映画を見て帰ってきたらしく、デビッドは「そんな女にベッドを壊したことを怒る資格はない」と、興奮しながらスティーブに話した。しかし、スティーブは、手錠をはめたデビッドの事を冷やかしていた。